入社前の不安は転職者にだってあります。
転職先でちゃんと仕事をこなしていけるのか?
転職できても、もしかしたらブラックではないのか?
そもそも落されて転職できないのではないか ?
ここでは入社前に抱く不安に転職希望者はどう対処してゆけば良いのかについて転職経験の豊富な(ぜんぜん自慢になりませんが・・・)筆者が経験を踏まえて解説してゆきます。
入社前の不安と転職者の対処法
入社前の不安として転職者が考える主なものは次の4つです。
・じつはブラック企業ではないか ?
・転職先の期待に応えられるか ?
・転職先の先輩や同僚とうまくやってゆけるか ?
・落とされて転職できないのではないか ?
それぞれについて対処法をお伝えしますね。
じつはブラック企業ではないか ?
折角転職したのにブラック企業だったら目も当てられません。
また退職して次の会社を探すことになります。
すると、必然的に履歴書が「汚れ」ます。
そうならないために、ブラック企業の見分け方を知っておく必要があります。
例えば、玄関が汚くないか、受付が妙に暗くないか、さらに社長がイヤな感じがしないか等、いくつかチェックポイントがあります。
詳しくはこちらにまとめてありますので、ご参照ください。
ブラック企業の見分け方~5つの視点からチェック !
転職先の期待に応えられるか ?
転職先の期待に応えられるか ?
つまり、きちんと仕事をやってゆく自信があるか、ということです。
転職先でもこれまで経験してきた仕事をやるのであればそれほど不安は感じないでしょう。
でも、「未経験者可」ということでこれまでとは別の仕事に飛び込む場合はとても不安ですよね。
この場合は転職先でやる仕事について予め可能な限り調べておくことが欠かせません。
更に事前に勉強しておくべきことを転職先に聞いて少しでも準備をしておくことです。
少なくとも勉強に集中しているときは不安を感じないで済みます。
やるだけやったらあとは入社後に実地で覚えてゆくしかありません。
その際、これまでのプライドは捨てて「新人」として謙虚に教えを乞う姿勢を通してくださいね。
転職して当分の間は「熱心さ」と「素直さ」そして「真面目さ」だけがキヤリアの代わりとなります。
この仕事のプロになる !
そう心に決めて仕事に取り組んでいれば、不安はいつの間にか消えてしまいます。
転職先で仕事がきちんとできるかどうかの不安が完全に消えるのは入社後です。
入社前は事前の調査と勉強をしたら、後は自分を信じましょう。
転職先の先輩や同僚とうまくやってゆけるか ?
転職先の上司はどんな人か、また、どんな先輩社員や同僚たちがいるのか ?
合わなかったらどうしよう ?
特に前職を止めた理由が人間関係にある場合は不安ですね。
でも、どこにいっても自分と合わない人はいます。
同様に自分と合う人も必ず1人はいます。
人間関係を理由に辞めてしまえば転職を繰り返すことになりかねません。
転職先で自分と合う人、話のできる人を探しましょう。
見つかるまでは淡々と仕事に力を入れるしかありません。
やがてあなたの仕事ぶりを見て気に入ってくれる人が現れますから心配いりませんよ。
落とされて転職できないのではないか ?
いくつも受けたけど、すべて不採用。
そもそも自分は転職できないのではないか ?
これは深刻な不安ですね。
転職の応募でなぜ落とされるのか ?
不採用者に共通するのは次のどれかです。
・転職回数
・退職までの勤務期間
・転職理由
転職者の場合、採用担当者が特に注目するのは上に挙げた3つなのです。
転職回数
転職回数が多いと、飽きっぽい、こらえ性がないなどのマイナスイメージを持ちます。
ただし、転職回数は偽るわけにはいきません。
万一入社後に発覚したら経歴詐称で解雇される可能性があるからです。
退職までの勤務期間
退職までの勤務期間が半年とか1年とか短いと転職回数が多い場合同様に、採用担当者にマイナス評価をされてしまいます。
仮に転職回数が多少多くても、ひとつの会社に勤務している期間が5年、10年と長い場合はそれほどマイナス評価とはならないでしょう。
転職理由
そして、最も注目されるのが転職理由です。
転職回数と退職までの勤務期間は偽ることはできません。
しかし、転職理由だけは面接官が納得できる理由を考えることができます。
これまでの転職、そして今回なぜ転職するのか ?
大事なことは
ポジティブな転職理由であること
です。
若い人なら「新しい技術を習得したかったから」とか「管理の仕事よりまだまだ第一線で働きたいと考えたから」などは前向きの転職理由と見てもらえます。
また、年齢に関係なく「Uターンするため」とか「単身赴任をやめて家族一緒に暮らすため」などもネガティブな理由とはなりません。
それに対して次のようなネガティブな理由はマイナス評価されます。
・上司、同僚と合わなかった
・仕事が面白くなかった
・ノルマがきつかった
・残業が多くてきつかった
たとえそれが本当の理由であっても、表向きは出さずに誰もが納得する理由としておくことをおススメします。
ただし、もしもパワハラを受けていて改善の見込みがないのなら、転職理由として面接で伝えても良いです。
ただし、うまく伝えないと
「打たれ弱い」
「我慢が足りない」
ととられてしまう恐れがありますから、要注意です。
少し長くなりますが、例をあげてポイントをご説明しますね。
「じつは、あるとき突然上司からこれまでの2倍のノルマを課せられて、『俺は会社に宣言したから必ず達成しろ !』と言われました。もちろん精いっぱい努力しましたが未達に終わりました。」
「すると、『お前のおかげで俺の面目がつぶされた! どうしてくれるんだ !』と言って胸倉をつかまれて引きずりまわされた上、土下座させられました。」
「それ以後何か気に入らないことがあるたびに、暴言を吐いたり胸倉をつかまれたりという行為が続いて、会社の総務に訴えましたがその上司が怖いのか対処してもらえません。」
「上司の立場も分かりますが、このままではこちらの精神が持たないと判断しての決断です。」
これは極端な例ですが、誰もが納得する退職理由ですね。
ポイントは「上司の立場も分かりますが」と冷静に相手の立場を考慮している点です。
そして、あくまでも自分を守るためであることしか言わず、上司を非難していないことです。
本当に転職して良いのか ?
ここで、もしも転職しようかどうか迷っている方に判断基準のひつとをご紹介させて頂きます。
転職理由を考えた時に、何となく今の職場がイヤだな・・・が理由なら、なぜイヤなのか、自分はどんなことをやりたいのか、じっくり考えた方が良いです。
確固たる理由がないまま転職しようとしても転職理由を聞かれたときに自信をもって答えられません。
心から転職したいと確信をもっていない場合は再度考えてみましょう。
転職は人生の岐路となります。
採用側からすると履歴書が「汚く」なる。
転職回数が少ない方が「きれい」な履歴書なのです。
履歴書を汚してでもしなければならないと考えるならOKです。
もしためらいがあるのなら、転職は再考の余地がありそうです。
おわりに
いかがでしたか ?
入社前の不安について転職者に焦点を当てて主な不安材料、そしてそれらとどう付き合って行くのかについて解説してきましたが参考になりましたでしょうか ?
転職があなたにとって良い転機となりますように !
最後までお読みくださって有難うございました。