Uターンを伴う転職を考える人はたくさんいます。
でも、結果的にUターンしたことを後悔する人も多いようです。
なぜでしょうか ?
例えば次のような不満があるからです。
・地元では就職の選択肢が少なく、意に染まない仕事しかない
・買い物の場所、飲食店や娯楽施設も限られている
・親・兄弟・親戚など地元ならではのしがらみがかえって辛い
・交通が不便
そんなことは初めから分かっていたはずなのに、「そこまでとは思っていなかった」というのが偽らざる気持ちでしょう。
では、Uターンはしない方が良いのか ?
判断のポイントは、Uターンの「理由」と年齢です。
何のためにUターンするのか、そしてUターンするなら若いうちにした方が良いのか、それともある程度中高年になってからした方が良いのか ?
ここでは、Uターンの転職で後悔しないために、いくつかの提案をさせていただきたいと思います。
先ずは年齢から見てゆきましょう。
Uターンして転職する年齢はいくつくらいが良いのか ?
結論を言います。
30歳~35歳。
中高年になると、転職そのものが難しくなります。
高齢でUターンするなら、現役を退いて地方で静かな暮らしをしたい場合は良いですが、まだまだ働かなくてはいけない場合はおススメできません。
また、20代前半の若いうちも、Uターンを早まらない方が良いです。
理由は、就職してから5年以上働いて、スキルと自信を身に付けた状態が、最も有利に転職できるからです。
特に、都心の大手で5年以上の経験を積んだ人は、地方の企業では歓迎されます。
それがちょうど30歳くらい。
上限は35歳くらいとみた方が良いです。
40歳を過ぎると地方へのUターンでも間口は狭くなりますよ。
Uターンして転職~理由別・後悔しないためには ?
Uターンして転職するには様々な理由があります。
たとえば次のように・・・。
・もともと地元で働きたかったが就職先がなかった
・親が高齢になってきたので心配
・都会の暮らしに疲れた
そんなときどうしたら良いのか、ひとつずつ見てゆきましよう。
地元で働きたかったが就職先がなかった場合
学校を卒業した当時、地元に就職先がなかった。
或いはゆくゆくは地元で暮らしたいが都心の大手で働いて実力を付けたかった。
この場合は「年齢」のところで述べたように30歳~35歳まで勤めて実力を付けたらUターンするのはOKです。
タイミングを間違えさえしなければちゃんとUターンして転職できますよ。
でも、地元に就職先があっても、これまで身に付けたスキルを活かせない仕事ならどちらを優先するかをしっかり考えてから決めると良いです。
今の仕事を投げ打ってでも本当に地元に帰りたいのか ?
自問してみてください。
「好きな地元に帰れるなら仕事の内容は問わない」
「今の仕事が好きだから続けたい」
どちらですか ?
ハローワークと転職エージェントを活用しながら、焦らずに、スキルを活かせる転職先が見つかるまで待ちましょう。
親が高齢になってきたので心配なとき
親が高齢になって心配だからUターンして転職する。
あなたが近くに行けば親は心強いし喜ぶでしょう。
でも、親は親の人生。
あなたはあなたの人生です。
もしも、親のために自分に合った仕事を辞めて地元に帰ったとしたら、つまり、親のために自分を犠牲したとしたら、かえって親の心の負担になります。
地元で最適な仕事を見つけられれば良いですが、そうでなければ、先ずはご自分の人生を優先させることをおすすめします。
いささか「冷たい」と思われるかも知れませんが、親に負い目を感じさせない方がむしろ親孝行ではないでしょうか ?
いよいよ一人暮らしが危うくなったら施設に入ってもらうこともお互いに安心できる方法です。
ただ、施設に入れっぱなしではそれこそ「冷たい」。
遠くても、ときどきは親に会いに行く。
もしも、同居して親の面倒を見ようとすると、「仕事」どころではなくなります。
共倒れしかねません。
運よく地元で適する仕事を見つけたとしても、同居せずに離れて暮らして、休みの日に施設に面会に行く。
その方が心を込めて接することができますよ。
都会の暮らしに疲れたら
この場合は、心が疲れているので、Uターンしても地方のしがらみや社会の「狭さ」に気疲れしてしまいう可能性大です。
たとえば仕事は変えずに都心から少し離れたところに引っ越して暮らしを変えることも視野に入れてはいかがでしょうか。
おわりに
いかがでしたか ?
Uターンしての転職で後悔しないためには、Uターンしたい理由と年齢が大きく関わっていることをお伝えしてきましたが、参考になりましたでしょうか ?
私自身は10回の転職をし、そのうち2回はUターンでした。
どうしても地元が好きでたまらなかったのです。
首都圏に比べて地方の会社ではどうしても収入が落ちますが、それでも好きな場所で暮らせるので後悔していません。
あなたがUターンしての転職を目指しているなら、適した仕事に就けますように !
最後までお読みくださってありがとうございました。