新卒の面接で訪問した場合は、お礼メールは出さなくてもよいです。
受け取る側としては大勢の応募者に面接するのでいちいちメールをもらうと煩わしいからです。
一方、内定後に面談や見学などで会社を訪問した場合はお礼メールを出すのが礼儀です。
ここでは、会社訪問の後でお礼メールを出すべきかどうか、また出す場合の書き方について、採用担当者の視点から例文をあげて説明したいと思います。
会社訪問でメールを出すとき出さないとき
そもそも就活中の人が会社を訪問するケースにはどんなものがあるでしょう ?
あげてみましょう。
・会社説明会
・面接
・インターンシップ
・内定後面談
・内定式
と、ざっと5つのケースが考えられます。
このうち、会社訪問後にお礼のメールを出すのは次の3つ。
・インターンシップ
・内定後面談
・内定式
冒頭述べたように、面接と企業説明会の場合は、お礼メールは出さなくてよいです。
インターンシップの場合は、応募するしないにかかわらず、貴重な体験をさせてもらったわけですから、お礼をするのが礼儀です。
なお、インターンシップに参加するメリットについてはこちらにまとめてありますのでよろしければご参照ください。
インターンシップ以外でお礼のメールを出すのは、内定後に会社を訪問した場合です。
必ずお礼のメールを出してください。
理由は、内定していることで、不特定多数の就活生ではなくなって、「特定の人」となったからです。
特に数人しか採用しない中小企業の場合は、採用担当者にとっては名前と顔が一致していますから、だれが礼儀正しいかが印象として残るのです。
内定後の面談や職場見学、さらに内定式などで会社を訪問した後は必ずお礼のメールを出してください。
採用担当者はのちに配属先の責任者に新人がどんな人か申し送りをします。
その時に礼儀正しい人間であることを伝えてもらえるほうが、入社してから好感を持って迎えられますよ。
会社訪問のお礼メールの書き方
それではいよいよ会社訪問後のお礼メールの書き方をお伝えしましょう。
ポイントは、新たな気づきや感じたことなどを一言添えることです。
インターンシップ
インターンシップに参加させてもらったお礼なら、こんな感じです。
〇〇株式会社 インターンシップご担当 〇〇 様
お世話になっております。 〇〇大学〇〇学部 〇〇 〇〇です。
先日は、御社のインターンシップに参加させて頂きまして、誠にありがとうございました。
初めて会社の中の仕事に触れることができ、たいへん貴重な経験をさせていただきました。
製品出荷までの厳しい管理体制を知って、これが御社が信頼される理由のひとつなのだと思いました。
お忙しいなか、一週間にわたって対応してくださった社員の皆様にも心より感謝しております。
末筆ながら御社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
取り急ぎ、御礼まで。
内定後面談
内定後面談ならこんな感じです。
〇〇株式会社 人事ご担当 〇〇 様
お世話になっております。 〇〇大学〇〇学部 〇〇 〇〇です。
昨日は内定後面談ということで訪問させていただきまして誠にありがとうございました。
先輩社員のかたがたのお話しを聞くことでできて、仕事のイメージをつかむことができました。
また、皆さんがやりがいを持って仕事をされていらっしゃることが感じられて、私にとって大変意義のあるひと時となりました。
来春入社させていただくのが益々楽しみです。
先輩社員のかたがたにもよろしくお伝えいただければありがたく存じます。
取り急ぎ、御礼申し上げます。
帰ったら遅くとも翌日にはお礼のメールを出すのがポイントです。
遅くなると、相手に「なんだ、今ごろ」と思われてしまいますよ。
内定式
冒頭の宛名などは上と同じです。
本文のみ例をあげておきますね。
昨日は内定式に出席させていただきまして誠にありがとうございました。
同期入社となる人たちとも顔を合わせることができ、仲間ができることがうれしいです。
内定式に出席したことで、気持ちの引き締まる思いで、決意を新たにしております。
来春入社しましたら、一日も早く仕事を覚えて、役に立てるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します。
取り急ぎ、御礼申し上げます。
手紙のほうが良いか
ところで、お礼をメールで出すのは失礼だとか、非常識だと言う人がたまにいます。
でも、今はメールでのやり取りが一般的。
気にすることはありません。
もちろん、ハガキや封書でお礼状を出しても良いですよ。
伝える手段より、内容のほうが大事ですから・・・。
おわりに
いかがでしたか ?
就活で会社を訪問したときのお礼メールについて、出すべきかどうか、また、出すときはどう書くかをお伝えしてきましたが、参考になりましたでしょうか ?
お礼のメールを出すべきときと出さなくてよい場合をしっかり区別して、採用担当者のひんしゅくを買わないようご注意くださいね。
最後までお読みくださってありがとうございました。