面接で、得意なことはなんですか ? と聞かれたらなんと答えます ?
もちろん、面接官は得意な学科を聞いているわけではありません。
どんなことが「得意」か ? ということです。
得意なスポーツでも良いのですが、面接官が聞きたいのは、じつはそれよりも、生活態度とか生き方の面で、得意なことなんです。
例えば、
・人と話すのが得意
・人の意見を引き出すのが得意
・ひとつのことに集中するのが得意
・早起きが得意
・人の顔と名前を覚えるのか得意
とか・・・。
しかも、得意なことそのものよりも、その「答え方」を重視しています。
ここでは、面接で得意なことを聞かれたらどう答えるのが良いのか、また、得意なことがないと思っている人はどうしたら良いのかについて、採用担当者の視点からお伝えしたいと思います。
面接で得意なことを聞かれたら
面接で得意なことを聞くには理由があります。
それが分かれば、どんな答え方をするのが良いかも分ってきまます。
順にご説明しますね。
聞く理由
面接で得意なことを聞く理由は何でしょう ?
それは、長所や短所を聞くのと同じで、あなたが自己分析のできる人かどうかを知りたいからです。
それと、性格を垣間見ることもできます。
自信のある人か、あまり自信のない人かが答え方に現れます。
「得意なこと」を自身たっぷりに話す人、「あんまり得意じゃないんですが・・・」と控えめに話す人。
答え方に性格がでるのです。
面接官はあなたがどんな人かということに興味があるので、何が得意かよりも、「答え方」を見ています。
では、どんな答え方が望ましいのか、次でお教えしましょう。
得意なことは控えめに
「人とのコミュニケーションが得意です」
これは、学生さんがよく答える回答です。
でも、いま現に面接官とコミュニケーションの最中です。
それでも、コミュニケーションが得意ですと言いきれますか ?
相手はコミュニケーションのプロとも言える人たちです。
少し控えめに言った方が良いでしょう。
「決して得意とは言えませんが、人と話すのが好きです。初めての相手でも抵抗なく話せます」くらいがよろしいかと・・・。
そうです。
意なことを自慢げに話すのは、「自信過剰」とみられるのでNGなんです。
得意なことは、少し控えめに答える方が、面接官に好印象を持ってもらえますよ。
得意なことがない !
自分には、「得意なことはない」と思っている方もいますね。
得意なことが思いつかない場合はどうしたら良いでしょう ?
「自分には、得意なことはありません。」
と答えますか ?
これだと「かたくな」で、面白みのない人間ととられてしまいます。
それに、話がそこで終わってしまいます。
コミュニケーション能力が低いと思われます。
なにかひとつ、答えましょう。
そのためには準備しておくことです。
得意なことって むずかしくない !
「得意なことなんてない !」と思うのは、「得意なこと」を「ほかの人より優れていること」と考えているからではないでしょうか ?
じつは、得意なことを見つけるのはむずかしくないのです。
次の章で得意なことの見つけ方をお教えしましょう。
得意なことの見つけ方
得意なことの見つけ方には次の3つがあります。
・好きなことから見つける
・自分の性格から見つける
・友人や家族に聞いてみる
好きなことで良い
例えば、英語が好きだけどTOICの点数が低いから「得意」とは言えないと思いますよね。
でも、TOICの点数が低くても、外人さんと楽しく会話ができるなら、「得意なこと」と言っても良いのです。
ただ、先ほど得意なことは控えめに言った方が好印象を持たれるとお伝えしましたね。
なので、この例だとこう答えれば良いのです。
「TOICの点数が低いので、決して『得意』とは言えませんが、英会話が好きで、外人さんと話す機会があると会話を楽しんでいます。」
逆にTOICの点数が高い人は履歴書にさりげなく書いておくにとどめて、得意なこととして英語をあえて出さない。
履歴書を見れば「英語が得意なんだな」ということは分かります。
ことさら言うと嫌味な人間とみる面接官もいますから注意してください。
きっとそういう面接官は、英語にコンプレックスを持っているのでしょうけれど、マイナスになることは言わない方が無難ですよ。
自分の性格から答えが見つかる
どうしても思いつかなければ、自分の性格を考えて見れば良いです。
「自分はおとなしい性格」だと思っているなら、その分人の話を聞く側に回ることが多いでしょう。
それなら、こう答えます。
「自分は、『人の話を聞くこと』が得意です。」
「人の話に耳を傾ける方なので、友人からは、『話しやすい相手』だとよく言われます。
よく、「コミュニケーション能力」を話し方がうまいことと勘違いしている人がいますが、
一概に「話し方がうまい」 = 「コミュニケーション能力が高い」とは言えないのです。
相手の話を良く聞くことも、大事な「コミュニケーション能力」の一部ですよ。
上司の指示を良く理解する。
お客様の要望をしっかり聞き取れる。
どちらも、「人の話を聞く」ことで成り立ちます。
なので、これは自信を持って「得意なこと」としてあげて良いです。
逆に、自分は少々「おしゃべり」だと思うなら、
「私は人とすぐ仲良くなるのが得意です。」
「誰とでもすぐに話ができます。」
と、こんなふうに自分の性格や日頃の行動、クセなどを別な見方をすれば、すぐに「得意なこと」が見つかりますよ。
友人・家族に聞いてみる
「僕の得意なことって何だろう ?」
いきなり友人にそんなことを聞いても相手は困ります。
「そんなこと俺が知るかよ !」
「自分のことじゃないか。」
と言われるのがオチです。
ここは自分の性格を聞くときと同じです。
「オレってどんなヤツ ?」
「そうだなぁ。よく相談に乗ってくれる頼りになるヤツだと思うよ。」
と言われたら、性格のところで例をあげた「人の話を聞くのが得意」と言っていいでしょう。
周りの人は、自分のことをどんな風に見ているかを聞いてみればその答えの中から、自分の得意なことが見えてくるかも知れませんよ。
ちなみに、「あなたはご自分でどんな性格だと思いますか ?」というのも面接でしばしばなされる質問です。
こちらもあわせて参考にされてください。
面接で得意なことを聞かれた~この答えはNG
次の3つはいけません。
・ありません
・ウソを言う
・ギャンブルや酒
ありません
「ありません」は、すでにお伝えしたように自己分析能力が低いとか、話が終わってしまうのでコミュニケーション能力が低いと見られるのでNGです。
ウソを言う
得意なことで繕ってもたいていすぐにバレます。
「虚栄心」の強い人とか「不誠実」な人と思われるのでNGです。
ギャンブルや酒
麻雀が強いなどのギャンブル系や酒が強いなどは良い印象を持たれませんので、やはりNGです。
ただし、「早食い」は別です。
忙しいときにすぐに食事を終えられると言えばご愛嬌の範囲です。
「ありません」より断然良いです。
おわりに
いかがでしたか ?
面接で得意なことわ聞かれたときの答え方についてお伝えしてきましたが、参考になりましたでしょうか ?
最後にまとめておきますね。
・「ありません」はNG
・得意なことは「人よりすぐれて」いなくても良い
・得意なことは控えめに話す
・思いつかなければ自分の性格を別な見方をしてみる
あなたが面接にうまく対処できますように !
最後までお読みくださってありがとうございました。