就活でのOB訪問のやり方はどうしたら良いか ?
志望する業界や企業をあらかじめ良く知るためには、本やネットの情報だけでなく、実際にその業界・企業で働いている人の生の声を聴かせてもらうのが効果的です。
と言って学生がいきなり会社に訪ねて行っても、当然ですが誰も会ってくれません。
そこで、学校のOBなら比較的会ってもらいやすいことから、OB訪問が行われているのです。
でも、そもそもどうやってOBを探すのか、見つけたとしてどんな風に連絡したら良いのか ?
ここでは就活でのOB訪問のやり方として、その前半部分であるOBの見つけ方と連絡の取り方にスポットを当てて解説して行きます。
OB訪問のやり方
では早速OB訪問のやり方から見てゆきましょう。
ここでは次の3つを押さえておきます。
・OBの探し方と必要情報
・OBへの連絡の仕方
・OB訪問の時期
OB訪問における探し方と必要情報
ゼミや研究室の先輩、部活の先輩が志望の会社にいるなら頼みやすいです。
先輩が卒業された後も連絡を取り合っていれば確実にコンタクトできますが、連絡先が分からない場合はゼミや研究室の先生に聞いてみると分かることがあります。
そういうツテがない場合は、大学の就職課やキャリアセンターにお願いすると良いです。
「OB訪問したいので連絡を取りたい」と言えば、卒業生名簿の閲覧の仕方を教えてもらえますよ。
卒業生名簿から取るOBの必要情報は次の通りです。
・氏名
・会社名、部署名
・メールアドレス
・電話番号
部署名は○○部○○課までは必須です。
どんな仕事をしている先輩なのかの見当を付けるためです。
それによってトンチンカンな質問を避けることができます。
極端なことを言えば、技術職を志望しているのに経理部の先輩を訪問しても相手も答えに困るということです。
電話番号は通常は使いません。
これは訪問途中で予期せぬことがあって約束の時間に間に合わない場合など、緊急連絡のために控えておくのです。
なお、OBに連絡しても対応してもらえないことがあるかも知れませんから、複数名の情報を書き写しておくとよいです。
OBへの連絡の仕方
志望する会社にいるOBが分かったら連絡してみます。
OB社員との連絡はメール行うのが良いでしょう。
仮に電話番号を入手したとしても仕事中に知らない番号からの電話には出ないでしょうし、仕事の邪魔になります。
その点メールなら手すきの時間に読んでもらえます。
メールで訪問を申し入れるときのポイントはタイトルです。
タイトルを見ただけでメールの目的と、それが後輩からのものであることが分かるようにするのです。
そこで、タイトルには次の3点を盛り込みます。
・OB訪問の依頼であること
・学校・学部名
・自分の名前
メール本文には
OBがいる会社のどんなところに興味があるか、また魅力を感じているか
つまりなぜその会社のOBに会って話を聞きたいかを記載します。
それによって訪問の目的がより明確になりますし、OBもどんなことを話してあげると良いか予め考えることができるからです。
例えばこんな感じです。
××株式会社 ○○部〇〇課 森本 広志 様
突然のメールで失礼いたします。
私は、〇〇大学3年の大西太郎と申します。
大学のキャリアセンターの名簿で森本様のことを知り、メールさせていただきました。
私は現在就職活動を行うなかで、物流業界に興味を持っており、なかでも自社で高度なハイテク倉庫を持ち、物流と倉庫を一体として運営されている××株式会社に魅力を感じております。
そこで、同社で活躍されておられる森本様にぜひお話を伺いたく、メールさせていただいた次第です。
つきましては、ご訪問させて頂きたい候補日程を下記の通り記載させていただきましたが、ご都合はいかがでしょうか?
11月20日(月)9:00~18:00
11月21日(火)9:00~18:00
11月22日(水)9:00~18:00
もしご都合が合わない場合森本様のご都合の良い日時を幾つかご提示いただければありがたく存じます。
お忙しいところ大変恐縮ですが、ご検討のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
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大西太郎 (オオニシ タロウ)
電話 : 090-xxxx-xxxx
メール : *****@****** .com
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自分の名前にはフリガナを付けておくのが親切ですよ。
また、急にOBの方の都合が悪くなることもあるかも知れませんから、緊急時に備えて電話番号も必ず書き添えます。
OB訪問はいつからスタート ?
ところで、OB訪問はいつからスタートするのが良いでしょう ?
時期は早い方が良いです。
上のメールの例でも「3年」と書かれていたことに気づかれたと思いますが、3年時の秋くらいにスタートするのがおすすめです。
4年になるとOB訪問も本格化して先輩社員も忙しく、対応が難しくなる可能性があります。
また、OB訪問よりも会社の面接が始まりますから、OB訪問と会社面接の両建てではあわただしくなってしまいます。
3年のうちにやっておくと志望する業界や企業のイメージが明確になりやすく、方向を決めるのに大いに役立ちますよ。
おわりに
いかがでしたか ?
就活でのOB訪問のやり方、特にOBの探し方と連絡の仕方、得るべき必要な情報についてお伝えしてきましたが、参考になりましたでしょうか ?
OB訪問のとっかかりとしてお役に立てればうれしく思います。
なお、そもそもOB訪問は必要なのか、またどんな質問をしたら良いかについては別記事でお伝えする予定です。
最後までお読みくださって有難うございました。