中途採用に受からない !
こんなに難しいとは思っていなかった・・・。
受からないのは原因があります。
受からない原因が分かれば対処法が見えてきます。
ここでは中途採用に受からない4つの理由を示して対処方法を解説してゆきます。
中途採用に受からない7つの原因とその対処法
中途採用に受からない主な原因は次の7つです。
・第一印象が悪い
・転職の理由があいまい
・転職回数が多いか短期間で辞めている
・なぜ同業他社でなくその会社を選んだかを示せない
・自信がないか過剰
・自分のキャリアと関係ない会社を受けている
・逆質問がない
詳しく見てゆきましょう。
第一印象が悪い
第一印象は、服装と態度で決まります。
中途採用の面接で、服装に気を使わない人を見受けることがあります。
服装がラフだったりよれたスーツだったり、身だしなみが悪いとそれだけで「いいかげんな人物」と判断されます。
ホームページなど、会社案内で「普段の仕事は私服」と書かれている会社でも、面接の際は当然きちんとしたスーツで臨むべきです。
また、中途採用の面接では、態度が大きかったり、なれなれしい人に出くわすことがあります。
本人は、
「自分は経験者として十分な実力がある」
と見せたいのでしょう。
でも、経験者でも謙虚な態度を取れない人は採用されません。
これらはいずれも第一印象を著しく悪くします。
身だしなみを整えて、謙虚に臨みましょう。
転職の理由があいまい
なぜ転職したいのか、理由があいまいな人も受かりません。
理由がはっきりしないと、面接官は
「ウチの会社に入って何をやりたいのだろう ?」
と思うので、採用フラグは立たないのです。
よく、「転職理由は前向きであること」が必要と言われますよね。
これは、後ろ向きの理由だと、せっかく採用してもまた後ろ向きの理由を見つけて結局辞めてしまうと思われるからです。
でも、次に説明する理由ならOKです。
じつは、
転職の理由は現状に対する不満でも良い !
のです。
不満を打開するための転職は向上心の表われであり、「後ろ向き」ではなく「前向き」だからです。
面接官に
「今回転職しようと考えた理由を教えて頂けますか?」
と聞かれたらどう答えるか、技術者と経理マンの2人の回答例をご紹介しましょう。
例1 技術者の現状に対する不満
「私は技術者として5年間開発に携わってきましたが、このところ見積や提案の仕事が多くなり、本来の開発をあまりやらせてもらえなくなりました。」
「理由は、他に提案書をまとめられる人がいなかったからです。」
「でも私はもっと開発の仕事がしたいと思っています。」
「御社なら人材の層が広いと思いますし、もし入社させて頂けたら開発業務でお役に立てると考えて応募させていただきました。
特に、御社は請負よりも自社製品の開発をされていることに魅力を感じています。」
これはステップアップ+その会社を選んだ理由となっているので面接官を納得させる理由です。
例2 経理マンの現状に対する不満
「私は単なる仕分けや伝票入力ではなく、決算処理や税務申告まで手掛けたいと考えています。」
「そのために『税効果会計』なども独学してきました。」
「しかし、現在の環境では年配の経理部長が大事なところはすべてご自分でやられるため、このままではステップアップできないと思っています。」
「御社では今回『経理マン募集』ということですので、これまでの経理の経験をさらにステップアップさせる絶好の機会と考えて応募させていただきました。」
というふうに、現状に対する不満を理由にしてもそれが「もっとやりたい」という前向きの理由につながり、かつその会社を選んだ理由にもつながっています。
面接官はこういう人なら力を発揮してくれるだろうと判断します。
転職回数が多いか短期間で辞めている
転職回数が多いか短期間で辞めている人は書類選考の段階で押さされることが多いです。
採用してもまたすぐに辞めると疑われるからです。
でも、過去は変えられません。
そんな人は転職をあきらめるしかないのか・・・。
じつはそれでも「突破」する方法があります !
履歴書にこれまでの「辞めた理由」を簡単に書いておくのです。
もちろん、採用担当者が納得する理由でなければなりません。
例えばこんな理由ならOKです。
・Uターンのため退職
・スキルアップを図るため転職
・家庭の事情で退職
・転勤できないため退職
・知人に請われて転職
履歴書にはこんなふうに書きます。
xxxx年xx月 株式会社A入社
xxyy年yy月 同 退社(Uターンのため)
xxyz年xy月 B株式会社入社
xxzz年yz月 同 退社(家庭の事情のため)
ただし「嘘」はいけません。
面接で詳しい説明を求められたときにボロが出ますから。
詳しく説明できるように準備しておくことです。
特に「家庭の事情」だけではどういうことかわかりません。
面接で
「B社さんを辞められた理由として『家庭の事情』とありますが、差支えなければどのようなことか教えていただけますか ?」
と聞かれたら、たとえば
「はい。親の介護のために在宅勤務が出来る会社に転職したためです。」
「現在は親は施設に入りましたので、より自分のスキルを活かせる会社でバリバリ働きたいと考えて応募させていただきました。」
などの答えは面接官を納得させる理由となります。
一方で「上司と会わなかった」など、NGな退職理由もあります。
NGな退職理由については、こちらに詳しくまとめてありますのでご参照ください。
なぜ同業他社でなくその会社を選んだかを示せない
転職理由を聞かれたときの上の技術者の回答例にあるように、「なぜこの会社か」を示せないと、中途採用の面接には受かりません。
単に、事務職に就きたいから、営業職に就きたいから、また、開発がやりたいからであれば、他の会社でも良いわけです。
その会社のどこに惹かれたかを示すこと。
面接官は自社の何が気に入って応募したのか、どこに興味を持っているのかを知りたいのです。
それを知ることが、ミスマッチを防ぐことにつながるからです。
上の経理マンの回答例では、さらに
「特に御社は地域の活性化のため、ボランティア活動にも力を入れておられるの点に企業としての魅力を感じて応募させていただきました。」
など、を付け加えてその会社のどこに惹かれたかも表明すると良いです。
自信がないか過剰
面接を受けることが不安なのでしょうか ?
あるいはこれまでに何度か受からなかったことで自信がなくなってしまったのか、しばしばいかにも自信がなさそうに見える人がいます。
落ち続けたことで「自信のない顔」になってしまっているのです。
残念ながらやはり受かりません。
ウソでもいいから、自信があるようにふるまってください。
中途採用は「即戦力」となってもらうことを期待しているのです。
自信のない人が「即戦力」になるとは考えにくいです。
自信があるように見せるポイントは次の2つです。
・声を張ってハキハキと答える。
・笑顔を見せる
自分のスキルに自信がある人は自然と笑顔が出ます。
逆に自信がなく、おどおどしていると笑顔になれません。
笑顔を見せるコツはこちらを参考にされるとよいですよ。
面接で笑顔ができないと不利 ? 作り方にはコツがある !
一方で、自信過剰も嫌われます。
思いあがった人は仕事で大失敗をしかねません。
人の意見に耳を傾ける姿勢に欠けるからです。
ですから、過剰に自信ありげなそぶりは慎まなくてはいけません。
理想は、自信があって謙虚であることです。
自分のキャリアと関係ない会社を受けている
何社も受けて落ち続けると「もうどこでもいいから入りたい」と思うようになります。
私がそうでした。
見境なく応募するのですが、自分のキャリアと関係ない会社を受けてもまず採用されません。
新卒ではないので当然経験や年齢に合ったスキルを求められます。
ヤケになって手当たり次第に応募しても解決しません。
もしも職種を変えるとか全く経験のない業界で働こうと考えるなら、職業訓練を受けるなどそれなりの対処が必要です。
職業訓練の受け方についてはこちらに詳しくまとめてありますのでご参照下さい。
逆質問がない
面接では最後に「何か質問はありますか ?」と聞かれます。
このとき、「特にありません。」と答えるのはNGです。
面接官は
「この人は当社にさほど強い興味を持っていないのだな。」
と思います。
応募した会社に興味があるのなら、必ず1つや2つは聞きたいことがあるはずです。
逆質問で聞くべきことをまとめておくことは、面接前の準備として欠かせませんよ。
中途採用の逆質問の仕方についてはこちらに詳しくまとめてあります。
中途採用は逆質問で応募者の意欲が分かる。NGも知っておこう
おわりに
いかがでしたか ?
中途採用が受からない原因と対策についてお伝えしてきましたが、参考になりましたでしょうか ?
もしもこれまで何度も中途採用に落ち続けたとしても、それはこれまで受けた会社が自分にはふさわしくなかったのだと考えましょう。
自信を失わずに、ここでお伝えしたことを思い出してチャレンジしてみてください。
社会人としてのあなたの道が拓けますように !
最後までお読みくださってありがとうございました。