中途入社だと出世はむずかしいと言うけど、本当でしょうか ?
それだけでなく、給料やボーナスも生え抜き社員に比べて不利とも言われます。
以前は確かにそういうことがありました。
昇給やボーナスは、これまでの貢献度を考慮して、生え抜き社員を大事にするという考えからです。
でも、企業はどんどん実力主義、成果主義に変わりつつあります。
なので、中途採用でも出世できるし、十分な昇給も望める傾向にあります。
そうは言ってもそれはあなた次第。
ここでは、中途採用でも出世や給料・ボーナスで不利にならないための注意点を、私自身の転職経験からお伝えしたいと思います。
中途入社で出世するための条件は ?
中途入社で出世できるがどうかは、大手企業か中小企業かによって異なります。
大手企業の場合は、前職もそれなりに大手企業で、役職もそれなりの立場にいた人であれば前職を考慮した立場で招かれる可能性が高いです。
そうでない場合は、大手企業も中小企業も出世は入社後の「実力」だけで決まります。
一技術者が途中入社で大手企業に入社して出世するには例えば個人的な特許や特別な技術を持っているなどの条件があれば早く出世できるでしょう。
そうでない場合は、コツコツと地道に頑張って実力を認めてもらう必要があります。
これは中小企業でも同じ。
また、一営業マンが中途入社して出世するには例えば新規顧客開拓で実績を上げるなど、やはり実力を示す必要があります。
こちらも、大手企業か中小企業かによらず同じことです。
ただ、早く出世したいのなら中小企業のほうがライバルが少ない分、可能性は高くなりますよ。
中途入社で給料・ボーナスが不利にならないためには ?
中途入社で給料やボーナスが不利にならないためには、入社前の交渉にかかっています。
ご説明しましょう。
給料で不利にならないために
中途入社の場合は、入社前に待遇面のすり合わせがあります。
このとき、希望年収をはっきり伝えることが必要です。
よく、応募するときに履歴書の「本人希望の欄」に「御社規程に従います」と書く人がいますが、これだと採用担当者が困ります。
面接のときに口頭で聞いたら想定していた給与・年収の額を大きく上回っていて、とても採用できない。ということもあり得るので、お互い時間の無駄になってしまいます。
会社は、本人の希望年収を聞いて、自社の同程度の経験年数、年齢の社員を基準に給料とボーナスを設定します。
なので、応募の際に「希望年収」をはっきり伝えることが大事なのです。
その上で、「月額はこれくらい欲しい」ということも面接時に口頭で伝えるとよいでしょう。
入社前の交渉をしっかりしておけば、生え抜き社員に比べて給料が不利になることはありません。
ただし、経験値が生え抜き社員と同等かそれ以上と判断された場合です。
昇給は不利か ?
中途入社の場合は、次の昇給時期まで、1年に満たないことが多いです。
その場合は最初の昇給はないものと思ったほうが良いです。
そして、中途入社から1年を過ぎてからの昇給は、実力次第です。
最初の給料設定はあくまでも履歴書と面接内容からあなたの実力を想定した「仮設定」なのです。
入社から1年で、期待通りかそれ以上の実力を示すことでできていれば、ほぼ間違いなく昇給するでしょう。
でも、期待以下の実力と判断されれば、給料は据え置きとなることもあり得ます。
ボーナスで不利にならない方法
通常、ボーナスというものは、支給日に在籍しているだけでなく、その6カ月以前からの行務実績に対する評価として支給されるものです。
ですから、中途入社の場合、いつ入社したかで最初のボーナスが支給されないことが多いのです。
例えば7月に入社したら、最初の冬のボーナスの12月までは丸々6か月に少し足りないので、支給対象外となってしまいます。
これは、「不利」といえば不利ですが、転職では当たり前のことです。
ただ、交渉次第では最初のボーナスから支給してもらうことも可能です。
会社がそこまで、あなたに期待して採用してくれる場合なら、交渉に応じてもらえます。
私は最初の転職のときは、そのことを知らなかったので、転職後の最初のボーナスがもらえずガッカリしました。
でも2度目の転職の時は交渉して、しっかり最初のボーナスからいただくことができました。
交渉の仕方については、詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
おわりに
いかがでしたか ?
中途入社は出世できるか、また、給料やボーナスで不利にならないためにはどうしたらよいかについてお伝えしてきましたが、参考になりましたでしょうか ?
あと、中途入社の場合は、職場にうまくなじめないと実力を発揮する以前に立場が悪くなって居づらくなってしまいます。
心配な方は、こちらもどうぞ。
あなたがより良い条件で転職できますように !
最後までお読みくださってありがとうございました。