転職したくても受からないと不安ですよね。
まずは面接まで進めることが転職成功の前提ですから、履歴書が戻ってきてしまうと自信をなくしてしまいます。
じつは転職で受からない人が気づいていない、履歴書で犯してしまいがちなミスがあるのです。
この記事では転職を諦めないために次の2つのことをお伝えしてゆきます。
- 不安を取り除く方法
- 履歴書で落とされない方法
それでは、はからずも何度も転職を繰り返した経験から、不安にどう対処したらよいか、また採用担当者としての視点から、転職に受からない人が気づいていない履歴書の鉄則についてメンタルキャリアカウンセラーの筆者がご説明します。
転職で受からないときの不安対処法
転職に受からないことで不安になると思考がまとまらなくなったり、焦ったりして受かるための対応が思うようにできなくなってしまいます。
そこでまず初めに、転職で受からないときの不安をどう乗り越えるか、その対処法をお伝えしますね。
不安を取り除く対処法は次の3つあります。
- 考え方を変える
- 何もしない日を持つ
- プチ旅行をしてみる
考え方を変える
転職が決まらないと
自分はダメなんだ・・・
と思い込んでしまうことがあります。
でもあなたはダメじゃありません。
転職できない理由はは次のどちらかです。
- 自分に合わない会社を受けている
- やり方が違っている
このサイトのトップページでもご紹介していますが、次のように考えると気が楽になって不安が治まってきますよ。
このサイトのトップページでもご紹介していますが、次のように考えると気が楽になって不安が収まってきますよ。
- 人はみんな、その人が相応しい場所に落ち着く
- 神様は、その人が乗り越えられないような試練は決してお与えにならない
応募して受からなかったら、その会社は自分には相応しくないと思うことです。
他に自分にふさわしい居場所があるからこそ、今回は受からなかったのです。
そして、神様は、その人が乗り越えられないような試練は決してお与えにならない。
今が辛く不安なら、それは神様があなたに与えた試練だと思うのです。
自分が乗り越えられる試練だからこそ与えられたのですから、諦めさえしなければ乗り越えられます。
人生は諦めない人に味方する !
何もしない日を持つ
うまく行かない日が続いたら、焦っても始まりません。
一旦転職活動から離れて何もしない日を設けてみましょう。
「何もしない」とは転職に係わることを何もしないということです。
映画を見てリフレッシュするのも良いですし、趣味に興じてみるのも良いです。
その上でひとつ前にお伝えした「考え方を変える」を行ってみると不安を解消する効果が高くなります。
プチ旅行をしてみる
転職活動の不安を忘れる方法としてプチ旅行をしてみるというのも有効です。
普段いかないところ、見慣れていない街を見るのも良いです。
これは休日よりも平日に会社を休んで普段の通勤電車の範囲外まで行ってぶらついてみる、食事をしてみるなどの方が効果があります。
非日常に身を置くことで普段と違う刺激を受けてそれによって不安が消えてしまうという効果が得られるのです。
それでは次に転職を諦めないためにやるべきこと、またできることをお伝えしてゆきますね。
転職の書類選考ではどこを見られるか ?
転職の書類選考では、企業の採用担当者はどこを見るでしょうか ?
見られるところが、この後お伝えする対策の対象となる大事なポイントです。
まず初めに次の4つをチェックします。
①転職回数
②在籍年数
③ブランクの期間
④経験・スキル
続いてチェックするのが次の2つ
⑤志望の動機
⑥自己PR
なぜチェックするのかひとつずつ解説します。
転職回数
転職回数が多いと、採用してもまたすぐ辞めてしまうのではないか、あるいはこらえ性がないのではないかと疑います。
在籍年数
在籍年数が短いと、転職回数が多い人と同様に、すぐ辞めてしまうのではないか、あるいはこらえ性がないと見られるものです。
ブランクの期間
ブランクの期間が長いと、その間何をしていたのかと採用担当者は気になります。
無為に過ごしていたのではないかと疑います。
経験・スキル
企業の採用担当者は、転職回数、在籍年数を確認した後で経験とスキルを確認します。
経験とスキルについては職務経歴書(スキルシート)にまとめておくべきですが、これについては後ほど対策の部分でお伝えします。
志望の動機と自己PR
ここが記載されていないと採用担当者はなぜ自分の会社に応募したのか、熱意はあるのかを汲み取ることができません。
さあ、それでは企業の履歴書に対するチェックポイントが分かったところでいよいよ対策を解説致します。
転職で書類選考が通らない理由
応募しても履歴書が戻っときてしまう。
何故でしょう ?
転職で書類選考が通らない履歴書とはズバリ次の弱点がある履歴書です。
・職務経歴書を付けていない
・強みをアピールできていない
・志望の動機が書けていない
・転職回数が多い
・短期間で転職している
それではどうすれば良いのか、次の章で履歴書の鉄則をひとつずつ説明してゆきます。
転職で受からない ! 履歴書の4つの鉄則とは ?
転職で書類選考が通るために、履歴書として大事なことは次の4つです。
- 職務経歴書を付ける
- 強みをアピールする
- 志望の動機のポイント
- 転職回数が多い・短期間の場合の書き方
順にご説明してゆきます。
鉄則1・職務経歴書を付ける
転職に慣れていないと、履歴書だけ送って職務経歴書を付けていない人が見受けられます。
履歴書と職務経歴書は必ずセットで提出します。
えっ? 職務経歴書を書いたことがない、ですって ?
職務経歴書とは、自分がこれまでどんな仕事をしてきたか、どんなことができるのかを記載したもので、履歴書のように定型のフォームはありません。
自分にはどんなスキルがあるかを簡潔に記載してゆきます。
採用担当者は職務経歴書でスキルの程度を判断するのです。
実際にどんなふうに書けばいいのか ?
職務経歴書の具体的な書き方については是非こちらをご参照ください。
職務経歴書に書くことは ? 書き方のポイントを伝授。
鉄則2・強みをアピールする
履歴書と職務経歴書では自分の強み、つまりアピールしたいことを漏らしてはいけません。
特に、業歴の短い方は書きにくいところですが、職務経歴から想定できることのほかに、
・仲間と協調して仕事を進めることが得意
・グループで意見が対立したときに調整するのが得意
・あきらめずに物事をやり通すのが信条
など、アピールできることを、例えば厚生労働省様式(※)なら、「志望の動機、特技、好きな学科、アピールポイントなど」の部分にさっと書いておきましょう。
※出典 : ハローワークWebページ
【確定版】 厚生労働省履歴書様式例
ただし、面接まで進んだときに
「アピール点としてこれこれを書いていますが、具体的にどういうことですか ?」
と必ず面接官に聞かれます。
具体例を答えられるように用意しておいてください。
答えられなければかえってマイナス評価となりますよ。
あと、本人希望欄にはアピールポイントのほかに、次のことも忘れずに記載しておきましょう。
・希望職種
・電話連絡の際の時間帯
現職に勤務中の場合は平日の日中に電話されても出るわけにはいきませんから、連絡できる時間帯やメールで連絡して欲しい旨を記載しておきましょう。
例えばこんな感じです。
[連絡方法の希望記載例]
ご連絡いただける場合は、電話なら午後5時半以降にいただければ有難く存じます。
あるいはメールにてご連絡いただければ幸いです。
鉄則3・志望の動機のポイント
履歴書には必ず志望の動機を記載します。
志望の動機は履歴書記載事項の中でも最重要項目と言って良いでしょう。
なぜその会社に応募したのか、志望の動機がしっかり書けていないと
「この人は何のために応募してきたのだろう?」と思われますし、採用担当者に全くアピールしません。
転職における志望の動機の書き方には鉄則があります。
・自分が求めるもの、目指すものと会社の特徴をリンクさせて書くこと
です。
また、
・現職を辞めようとしている理由と志望の動機がつながっていること
も大事ですが、こちらは履歴書には書かず、面接まで進んだときに聞かれたら答えます。
構図としてはこういうことです。
自分は○○のスキルアップを目指している
→ 御社は○○において優れている
→ 現職には○○の仕事がない
例えばこんな感じで書きます。
「御社は○○において、××などたいへん優れた技術をお持ちです。」
「私は○○のスキルアップを目指しておりますので、是非御社で働かせて頂いて貢献できればと考えて応募させて頂きました。」
現職には○○の仕事がない、あるいはその分野は弱いことは、面接まで進むことができて、
「今お勤めの会社さんには○○の仕事はないのですか ?」
なとど聞かれたら、その時に答えれば良いです。
「残念ながらその分野の仕事はあまりありません。」
と答えれば良いです。
鉄則4・転職回数が多い・短期間の場合の書き方
転職回数が多い場合と、短期間で転職している場合は既に事実として確定しているので、ウソを書く訳にはいきませんよね。
転職の初心者とは言えませんが、受からない理由として転職理由を明確に答えられていない可能性があります。
大事なことは、
それぞれの転職の理由をしっかり言えるようにしておくこと
です。
面接で必ず転職の理由を聞かれるからです。
会社がイヤで辞めた場合も「技術力を高めたいと考えて転職しました。」とかできるだけ前向きの理由ややむを得ない理由を考えておきましょう。
履歴書には転職理由を記載しなくても良いのですが、簡潔に記載しておくとベターです。
例えばこんな感じで( )書きで一言で書いておくと良いですよ。
20xx年4月 株式会社A入社
20xy年3月 同退職(スキルアップのため)
20yy年4月 株式会社B入社
20yz年3月 同退職(Uターンのため)
ブランクの期間が長い人も、その間なにをしていたかを履歴書に記載しておきます。
ただし、くどくならないように簡潔に記載します。
例えばこんな感じです。
例1
20xx年x月~20xx年x月 スキルを身につけるため職業訓練校に通う
例2
20xx年x月~20xx年x月 自己研鑽のためアルバイトをしながら○○を受講
例3
20xx年x月~20xx年x月 病気療養(現在完治)
おわりに
いかがでした ?
なぜ応募時に送った履歴書が戻ってきてしまうのか ?
転職に受からない人が気づいていない履歴書の書き方の鉄則についてお伝えしてきましたが、参考になりましたでしょうか ?
最後にもう一度まとめておきますね。
・職務経歴書を付けていない
・強みをアピールできていない
・志望の動機が書けていない
そして、次のケースに該当する方は面接で聞かれた時に答えられるように準備しておいてくださいね。
理由を用意すべきこと : 個々の転職理由
特に次の該当する人は必須ですよ。
・転職回数が多い
・短期間で転職している
望みの会社にうまく転職出来ますように!
最後までお読みくださって有難うございました。