新入社員はわからないことだらけです。
誰だってそうです。
でも、わからないことをそのままにしておいてはいけません。
先輩社員を捕まえてどんどん聞くこと。
仕事の邪魔になると思って遠慮しているとどうなるか ?
わからないことが溜まってしまい、やがて「できない」社員が出来上がってしまう。
今日の疑問は明日に残さないこと。
これ、新入社員の鉄則です。
ここでは、新入社員にとって、わからないことにどう対処したら良いかについてお伝えしたいと思います。
新入社員はわからないことをどう聞く ?
冒頭述べたように、わからないことがあるなら、そのままにしておいてはいけません。
先輩社員に聞くことです。
でも、あまり聞きすぎて、うるさがられてもいけません。
わからないことを、先輩社員にどう聞くのがよいのか ?
聞き方があります。
メモを取る
先輩社員に教えてもらったら、必ずメモを取ることです。
これ、ひとつ目の鉄則です。
メモの効果は2つ。
・聞いたことを忘れない
・先輩社員に熱意を伝える
メモを取ることで、記憶に残りやすくなることは分かりますよね。
後でメモを整理すると一層覚える効果があります。
その辺のところはこちらに詳しく書きましたのでよろしければあわせてどうぞ。
では、先輩社員に熱意を伝えるとはどういうことでしょう ?
「メモを取る」ということは、ただ漫然と説明を聞いているのではなく、「あなたの説明をしっかり聞いていますよ。」という気持ち、すなわち「覚えたい」という「熱意」を伝えることになるのです。
なので、先輩社員に分からないことを聞いたら、必ずメモを取る。
これをぜひ実行してください。
教えてくれる先輩社員も、けっして悪い気はしないはずです。
わかった振りをしない
もうひとつ、先輩社員に巻くときの注意として、「わかった振りをしない」があります。
何となくうなずいて聞いていると、教えている先輩社員は、あなたが「理解した」と思います。
よく、あまり英語が得意でなく、外人の言っていることが良く理解できていないのに「恰好」から入ってうなずきながら聞く人がいますが、それと同じです。
外人さんは、相手がうなずいているから理解している思ってどんどん話をすすめます。
あとで、じつは何にも分かっていないと知って「???」と不信感を抱かれてしまう。
仕事でも、聞いていることを示すためにしきりとうなずくのはNGです。
分からなければ、わかるまで質問すること。
わかった振りをしてじつは理解していないと、先輩社員にあきれられてしまって、やがて教えてもらえなくなる。
いわゆる「放置」状態にされてしまいます。
絶対に「わかった振り」はせずに、わかるまで食らいつく。
これ、二つ目の鉄則です。
同じことを何度も聞かない
同じことを何度も聞くと、先輩社員は嫌気がさしてしまいます。
「コイツ、気を入れて聞いてないな。だから何度も同じことを聞くんだ。」
そう思われたら、相手にされなくなってしまいます。
「できない社員」への道をたどることになりかねません。
それをしないためにメモを取って、後で整理するのです。
メモを取る意味は、ここにもあるということです。
わからないことを聞けないときはどうする ?
「先輩社員の説明が早くてついてゆけない。」とか、
「説明が難しくて理解できない。」とかで、
聞いても理解できないから「わからないことがあっても聞けない」と感じることもあります。
こんなときは、どうしたらよいでしよう ?
先輩社員に食い下がる
「ひたすら食い下がる」こと。
これにつきます。
「○○さん、済みませんが今の説明、まだ理解できていません。」
区切って教えてもらう
さらに、こうお願いしましょう。
「申し訳ありませんが、もう一度、こしずつ区切ってお願いします。」
「すこしずつ区切って」がポイントです。
一度に通しで説明されても難しいことは理解できません。
先輩社員はイヤな顔をするかも知れません。
面倒がられるかも知れません。
でも、ここで理解しないまま素通りしたら、「将来はない」と思い定めて食い下がるのです。
そうすると、自然にあなたの態度に「気迫」がにじんできます。
先輩社員もあなたに付き合わざるを得ないと感じるはずです。
余談ですが、
「仕事を理解して覚えるのは新入社員の務め」
そして、
「新入社員に仕事を理解させて覚えさせるのは先輩社員の務め」
なのです。
先輩社員にきちんと「務め」を果たしてもらいましょう !
あ、これは先輩社員に言ってはいけませんよ。
あくまでもあなたの心構えとして覚えておいてくださいね。
おわりに
いかがでしたか ?
新入社員はわからないことをどうしたらよいかについてお伝えしてきましたが、参考になりましたでしょうか ?
わからないのは誰でも一緒
なかには、入社数か月でいまだに分からないことだらけ、なさけなくで「自分はやってゆけない」のではないかと不安いっぱいの人もいると思います。
でも、大丈夫。
入社数か月で分からないことがたくさんあるからという理由で「クビ」になることはありません。
ご安心ください。
誰もが通る道です。
いわば、「社会人の登竜門」です。
いま、偉そうにあなたを指導している先輩社員だって初めからできたわけではありません。
みんな、悩んで、苦しんで仕事が分かるようになったのです。
あなたも「わかる」ようになりますよ。
頑張って !
最後にまとめておきますね。
・わからないことは残さない
・そのために先輩社員を捕まえて聞く
・聞くときはメモを取る
・聞いてもわからないときは分かるまで食い下がる
・新入社員に仕事を覚えさせるのは先輩社員の務め
・何度同じことを聞かない
めでたく社会人となったあなたが、順調に一人前の社員として成長されますように !
最後までお読みくださって、ありがとうございました。