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職業訓練は就職に有利か ? デメリットにも目を向けよう !

職業訓練は就職に有利か?

本当に職業訓練は就職に有利なのでしょうか ?

 

失業して次の就職のために職業訓練を受けようと考えているなら、たしかに有利な面やメリットがあります。

 

でもデメリットもあることも認識しておきましょう。

 

ここでは、職業訓練は就職に有利なのかについて、また、メリットのほかにデメリットもあることをお伝えしてゆきます。

 

なお、職業訓練には公共職業訓練と求職者支援訓練の2つがあることを申し添えておきます。

 

公共職業訓練  : 失業手当(雇用保険の基本手当)を受けている人が対象

求職者支援訓練 : 失業手当(雇用保険の基本手当)を受けられない人が対象

 

2つの職業訓練の違いはこちらをご参照ください。

職業訓練を受けるには ? 入り口は2つある。

 

 

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職業訓練は就職に有利か ?

実際に職業訓練は就職に有利に働くのでしょうか ?

実は職業訓練を受けることで就職に有利になる人とならない人がいるのです。

 

職業訓練が就職に有利になるのはどんな人か ?

未経験の分野で就職したい人は職業訓練を受けることで有利になります。

特に若い人にとってはチャンスが得られやすくなります。

 

また、資格を取るための訓練コースもありますから、資格がなければできない仕事を目指している人にとっても有利に作用します。

 

ただし、経験者を求めている企業に応募する場合は有利になりません。

 

なぜかと言えば職業訓練の多くは基礎を教えるもので、いきなりエキスパートになることはできないからです。

 

職業訓練で就職が有利になる人

・未経験の分野で就職したい場合は有利(特に若い人)
・資格を必要とする仕事に就きたい人には有利
・経験者を求めている企業に対しては有利にはならない

 

さて、職業訓練が就職に有利になる人とならない人がいることは今述べた通りです。

 

でも、たとえ就職に有利にならなかったとしても職業訓練にはメリットがありますのでお話ししておきますね。

 

職業訓練のメリット

職業訓練のメリットは次の5つです。

 

職業訓練のメリット

①訓練を無料で受けられる(テキスト代は自己負担 : 1万円~2万円程度)
②受講手当がもらえる
③通所手当(通学にかかる交通費)が支給される
④寄宿手当を受けられる
⑤受講期間中失業手当が延長される

 

公共職業訓練と求職者支援訓練ではメリットに違いがあります。

公共職業訓練と求職者支援訓練の違いをもう一度おさらいしておきますね。

 

公共職業訓練  : 失業手当(雇用保険の基本手当)を受けている人が対象

求職者支援訓練 : 失業手当(雇用保険の基本手当)を受けられない人が対象

 

公共職業訓練

受講手当は500円/日で最大40日まで

その代わり失業手当の受給期間の残日数が  以上あれば受講期間分失業手当の受給が延長される

詳しくはこちらをどうぞ。

職業訓練で失業保険が延長される ? まだあるメリットも解説

 

求職者支援訓練

受講手当は10万円/月が受講期間中受けられる

 

 

職業訓練のデメリット

職業訓練には確かにメリットがあります。

でも、一方でデメリットもりますので確認してきましょう。

 

職業訓練のデメリットは次の4つです。

 

職業訓練のデメリット

①申込から受講開始まで時間がかかる
②経済的にきつくなる
③無職の期間が長くなる
④就活がしにくい

 

順にご説明しますね。

 

申込から受講開始まで時間がかかる

職業訓練を受講するには次の手順を踏む必要があります。

 

職業訓練・受講の手順

①ハローワークで求職の手続きをする(失業手当の申請も)
②職業訓練を受講したい旨を伝える(用紙にチェックを入れる)
③訓練コースの選定
④説明会に参加する
⑤申し込む
⑥筆記試験と面接試験を受ける
⑦合格したらコースによって定められた日から受講開始

 

以上の手順を終えるには、申込から受講開始まで2ヵ月~数ヵ月を要することがあります。

特に希望のコースの開始時期が先の場合は受講開始まで間が空いてしまいます。

 

これはタイミングの問題なので、自分ではコントロールできません。

運が良ければ希望の訓練コースを早く受講することができますが、待たされることもあるということです。

 

経済的にきつくなる

失業手当にしろ求職者支援訓練受講給付金にしろ普通に働いていた時に比べればかなり額は少なくなります。

 

多くの人はそれだけでは生活費を賄えないでしょう。

そうなると訓練期間が長いコースを受講した場合生活が苦しくなります。

どうしても新たなスキルを身に付けて希望の職種で働きたい場合は踏ん張りどころです。

 

何となく受けてみようかという程度なら就活に力を入れて早く次の就職先を見つけた方が良いです。

 

無職の期間が長くなる

職業訓練を受講するとどうしても前職の離職からの空白期間が長くなります。

応募したときに採用担当者はこの空白期間を気にします。

 

「この人は前職を辞めてからいままで何をしてきたのだろう ?」

そこで、

「前職を辞められてから今までだいぶ間が空いていすが、この間何をされていましたか?」

なとど質問してきます。

 

職業訓練の受講したコースと応募先で求めている仕事のスキルが同一線上にあればこう答えます。

 

「私はどうしても○○の仕事に就きたかったのでそのスキルを習得するために職業訓練校に通っていました。」

 

万一受講したコースと関係ない仕事に応募した場合は

 

「就活をしていました」

 

位しか答えようがありません。

 

すると、長く就活しても採用されていないことを証明するようなものなので、採用担当者に敬遠されてしまいます。

 

就活がしにくい

職業訓練を受けているときは就活がしにくくなります。

これは大きなデメリットと言えます。

 

職業訓練は基本的に「全出席」なので、平日に面接に行くことはほとんど無理なのです。

 

ただし、訓練期間中は「就職活動日」と言うものが月に数回が設けられています。

でも面接日を「就職活動日」に上手く合わせることはなかなか難しい。

 

面接日程が「就職活動日」と合わない場合は、職業訓練を欠席しなければなりません。

 

面接のために欠席した場合はすでに述べたように「面接証明書」を提出すればその日の受講手当をもらうことができます。

 

しかし、「出席」扱いとはならず、あくまでも「欠席」ですから「出席率」は下がります。

 

そして出席率が8割を切った月は受講手当がもらえなくなってしまいます。

 

更に受講日程全体を通して出席率が8割を切ることになると「強制退校」させられます。

 

当然受講手当は打ち切りですし、公共職業訓練の場合は失業手当(雇用保険の基本手当)も1ヵ月間支給制限を受けることになります。

 

このあたりのことはこちらに詳しくまとめていますので気になる方はご参照ください。

職業訓練は退校したらどうなる ? 各種手当との関係を解説

 

 

おわりに

いかがでしたか ?

本当に職業訓練は就職に有利かについて、また、メリットとデメリットについてもお伝えしてきましたが、参考になりましたでしょうか ?

 

ご自分の状況が職業訓練に適しているかどうかを判断されたうえで活用されることをおすすめします。

 

最後までお読みくださってありがとうございました。