面接で逆質問のときメモを見て話す人がいます。
これってどうなのでしょう ?
結論から言えば、あまり好ましくありません。
面接官は内心、「おいおい、ここでメモを出すのかよ。」と思ってしまいます。
そもそもメモは取ることも見ることもマナー違反なのでしょうか ?
ここでは面接での逆質問のときのメモに関するマナー、活用方法について採用担当者の視点からお伝えしたいと思います。
面接で逆質問のときメモを見てはいけない理由
逆質問のとき「メモを見てはいけません」と言う面接官は滅多にいないでしょう。
でも、冒頭お伝えしたように、面接官にはあまり良い印象を持たれません。
理由は、次の3つです。
・メモを見ると視線が面接官から離れる
・読み上げがちになってしまう
・幼稚に見えてしまう
視線が面接官から離れる
面接中は、常に面接官の目を見て話すのが鉄則です。
アイコンタクトは、相手に意識を集中していることを表しています。
相手の話を聞くときも、こちらが話すときも常に目を見て。
メモに目を落とすと必然的に相手から目を離すことになります。
読み上げがちになってしまう
メモを見ながら話すとどうしても原稿を読み上げる感じになってしまいます。
これでは気持ちが伝わりません。
幼稚に見えてしまう
また、メモを見ながら質問すると、面接官はこう思います。
「自分の聞きたいことも覚えられないのか」
その程度の人間かと思われてしまうのです。
印象が良いはずがありません。
どうしてもメモを見たいとき
そうは言っても、緊張して頭の中がまっ白になって大事な逆質問の内容がでてこないこともあるかも知れません。
そういうときは、こう聞いてください。
「緊張しているものですから、メモを見ながら質問させて頂いてよろしいでしょうか ?」
たいていの面接官は「ダメ」とは言いません。
ただ、次の点に注意してください。
・メモを読み上げない
・メモをサッと見たらすぐに顔をあげて面接官の目を見て質問する
メモに視線を落としたままではいけません。
可能な限り視線を面接官に戻して相手の目を見て質問しましょう。
面接はあなたと面接官とのコミュニケーションの場です。
お互い、事務的に質問をする場ではありません。
コミュニケーション能力を「見られている」と思ってくださいね。
ところで、メモを見る以前に逆質問ではどんなことを聞いたら良いでしょう ?
もしも思いつかない場合はこちらが参考になりますのでよろしければどうぞ。
面接ではメモを取ってはいけないのか ?
では逆に、メモを取ることもいけないのでしょうか ?
基本的にはメモは取りません。
やはり面接官から視線が離れてしまうからです。
でもメモを取ってもよい場面もあります。
面接でメモを取ることについて別記事にまとめましたのでこちらをどうぞ。
面接でメモをとるのはマナー違反 ? それともヤル気を示す ?
面接でのメモの活用方法
面接では原則メモを取らない、見ない。
それならメモは無意味なのか ?
と言うとそうではありません。
メモは面接で非常に役に立つアイテムなんです。
理由は次の通りです。
・メモを書くことで考えを整理できる
・メモを書く段階で記憶に残る
順にご説明しましょう。
考えを整理できる
こちらから聞きたいことを書きだしてゆくと、その過程で考えがまとまり、整理される効果があります。
なので、逆質問したいことはメモにまとめることをおすすめします。
記憶に残る
もうひとつ、書くという行為は書いたことが記憶に残る効果があります。
メモにまとめることで、面接の場でメモを取り出さなくてもだいたい頭に残っているものです。
逆質問のためのメモの書き方
面接での逆質問のためのメモの書き方についてお伝えしておきましょう。
ポイントは
・メモは箇条書きにしておく
です。
箇条書きなら面接前にメモにさっと目を通しておくことができます。
そして、メモを見て良いと言われたときも箇条書きならすぐに読み取ることができます。
面接官にすぐ視線を戻せるのが箇条書きの良いところでもあります。
ただし、箇条書きだからと言って質問事項をたくさん並べるのは望ましくありません。
せいぜい 3つ程度にとどめておきましょう。
逆質問がないのは、その会社への関心・志望度が低いと見られてしまいます。
と言って、5つも6つも質問が続くのは面接管から見ると迷惑です。
ちょうど良いのが1つか2つ。
多くても3つというところです。
おわりに
いかがでしたか ?
面接の逆質問のときにメモを見て良いかについてお伝えしてきましが、参考になりましたでしょうか ?
最後にまとめておきますね。
・メモは原則として見ない
・どうしても見たいときは許可を得てから
・メモは箇条書きにしておく
・面接前にさっと目を通しておく
逆質問をすることで、あなたがその会社のことを良く調べてきたことがわかります。
つまり関心が高いことを面接官に印象付けるチャンスです。
あなたが適切な逆質問の仕方で好印象を残せますように !
最後までお読みくださってありがとうございました。