就活では、どこでもいいから内定が欲しい ! と思うことありますよね。
じつは私は失業の経験があり、何社受けても書類選考で落とされ、切実に「どこでもいいから内定が欲しい !」と思いました。
ですから、その気持ち痛いほど分かります。
私は、応募件数が20社を超えたころ、漸く面接にこぎつけました。
しかし、社長を一目見た時「こいつは信用できない」と心の声が叫びました。
でも、内定をもらったとき、後がない状況だったので入社することにしたのです。
ところが、その会社は給料の遅配はあるし、わずか数カ月で「廃業」してしまい、再び失業状態に・・・。
心の声に従うか、数カ月でも意に染まない会社で食いつなぐか、難しい判断ですが、私は生活を優先させたのです。
そんな私の体験と反省から、就活でどこでもいいから内定が欲しいと思ったときのリスクと、どう行動したらよいかについて気づいたことをお伝えしたいと思います。
初めに結論を言います。
就活でどこでもいいから内定が欲しいと思うことで生じるリスクは、すべて調査不足に起因しています。
それでは詳しくご説明してゆきましょう。
就活はどこでもいい~落ち続けた理由
初めに私が失業中に片っ端から応募して落ち続けた理由をお教えしたいと思います。
「どこでもいいから早く内定が欲しい。」
そう思ってとにかく選り好みしないで応募していた時は気づきませんでした。
でも、採用担当者として何年も経験を重ねるうちに、なぜ失業中に落ち続けたのか、突然理由がはっきりと分かったのです。
それは、
「志望の動機」がないままに受け続けていた
からです。
しいて言えば志望の動機は「とにかく就職したい !」でした。
要するにその会社でなくても良かったのです。
採用する側から見ると、「どこでもいい」と思っている人は採りたくありません。
どうせすぐ辞めるだろうと思うからです。
それよりも、「御社の〇〇に魅力を感じたから応募させていただきました。」という人の方が欲しいと思います。
きっと長く働いてくれるだろうと期待できるからです。
ここが分かれば取るべき行動のひとつはハッキリします。
たとえどこでもいいと思っても、受ける以上はその会社をしっかり調べた上で志望の動機を準備して受けるということです。
ではここで、就活はどこでもいいから内定が欲しいと思うことのリスクについて触れておきたいと思います。
就活はどこでもいい~リスクを知っておこう
どこでもいいから内定が欲しいと思うことのリスクは次の3つです。
・どこでもいいと思うとますます内定がもらえない
・ミスマッチが起こりやすい
・ブラック企業に入る可能性もある
これらはいずれも、冒頭述べたように調査不足によって生じるリスクと言えます。
つまり、応募先の会社を十分に調べないことが原因なのです。
順に見てゆきましょう。
どこでもいいと思うとますます内定がもらえない
これは既に私の経験談としてお伝えした通りです。
就活は「数打てば当たる」というものではありません。
どこでもいいと思えばどこにも入れなくなるという状況に陥ってしまいます。
ひとつひとつの応募先を「この会社こそが自分が目指す会社だ」と思って意識集中させる必要があるのです。
ミスマッチが起こりやすい
どこでもいいと思うと応募する会社のことを十分に調べずに受けることになりがちです。
運よく(?)入社できたとしても入社後に自分には合わないことに気づいて、早々に辞めてしまうことが起こりやすくなります。
ブラック企業に入る可能性もある
これも入社前の調査不足と焦る気持ちが原因です。
入ってからブラック企業と気づいてすぐに辞めるというリスクがあります。
就活はどこでもいい~とにかく1社内定をもらおう !
じつは「就活はどこでもいい」と言うのは、ある面ではOKなんです。
就活が上手くいかず、メンタルがボロボロになってしまう人が多々いらっしゃいます。
たった1社でいい。
内定をもらえば気持ちが落ち着きます。
それから本当に自分に合ったところを探せばよいのです。
気持ちを落ち着かせること、心に余裕を持たせるためにどこでもいいから1社内定を取ることは非常に有効です。
就活でメンタルがやられそうな方はこちらをご参照ください。
「どこでもいい」と言っても投げやりになるのではありません。
選択肢を広げるという意識で応募してみるということです。
投げやりな気持ちは面接のときに面接官に伝わってしまいますから余計に採用されにくくなってしまいます。
1社内定をもらったら原点に帰ってみましょう。
自分が本当にやりたいことは何なのか。
1社内定をもらえば気持ちを落ち着けて考えることができます。
就活の軸を「やりたいこと」におくと企業選びがブレにくくなりますよ。
就活でどこでもいいから内定が欲しいときにとるべき行動
就活でどこでもいいから内定が欲しいときにとるべき行動は次の5つです。
・学校に就職課に頼む
・エージェントに登録
・ハローワークに相談
・合同企業説明会に行ってみる
・とにかく志望の動機だけは作れ !
学校の就職課(キャリアセンター)に頼む
学校の就職課(キャリアセンター)には様々な企業からの募集が来ています。
その中で、まだ定員に達していないところ、自分に合いそうなところがないか聞いてみましょう。
学校も就職率を上げたいので相談に乗ってくれます。
エージェントに登録
就職エージェントに登録してみましょう。
間口を広げることができます。
リクルートやマイナビなどの大手以外にも複数の就活エージェントがありますよ。
ハローワークに相談
ハローワークは失業者だけが行くところではありません。
新卒や第二新卒の就職先探しでも活用できます。
都道府県ごとの魅力的な企業なども紹介しています。
エージェントとハローワークの活用方法についてはこちらをご参照ください。
第二新卒向けに書いた記事ですが、新卒も同様に活用できますよ。
合同企業説明会に行ってみる
合同企業説明会に行ってみるのも良いです。
興味を持てる企業に出会うチャンスとなります。
事前にネットなどでどんな企業が参加するかを見て、訪問するブースを決めておくと効率よく回ることができます。
合同企業説明会の活用方法についてはこちらに詳しくまとめてあります。
とにかく志望の動機だけは作れ !
どんな手段で応募先を探しても、共通して言えることは、「とにかく志望の動機だけは作れ !」て゜す。
どこでもいいから内定が欲しいときのリスクでお伝えしたように、どこでもいいと思うと志望の動機が無くなってしまいます。
「とにかく就職したくて応募しました。」
では落とされます。
既に述べたように、採用担当者はどこでもいいと思っている人は採用したくありません。
すぐ辞めてしまう可能性がたかいので、無駄は避けたいからです。
「御社の○○に魅力を感じて応募させていただきました。」
という志望の動機が明確な人を採用します。
ですから本心は「どこでもいい」と思っていても、「御社でなければダメです」くらいの気持ちを伝える必要があります。
ウソでもいいから「志望の動機」を作らないといけません。
そのためには、いやでもその会社のことを調べておく必要があります。
・ホームページをくまなく読む
・就職四季報、会社四季報、会社四季報 未上場会社版などを調べる
・ハローワークに聞く
・学校の就職課に聞く
最低でも応募する会社のホームページを見ることは必須です。
それも内容を覚えるくらいに詳しく。
ホームページに書いてあることを知らないようではとても志望度が高いとは見てもらえません。
あと、おすすめなのがハローワークに登録されている企業であれば、応募状況とか採用実績などを教えてもらうことができます。
相談窓口で応募したい会社があることを告げれば調べてもらえます。
学校の就職課で紹介してもらった企業ならどんな会社か、先輩がどれくらい入社しているかなど情報を教えてもらえます。
就職四季報、会社四季報、会社四季報 未上場会社版はいずれも東洋経済新報社から出されている企業情報誌ですが、Web版も購入可能です。
ただし、これらに掲載されているのは上場、未上場に限らず売上が100億クラスの会社ですから、中小企業はやはりホームページの情報がメインになります。
以上説明した情報源を活用しながら、その会社に合わせた「志望の動機」を作り上げてください。
おわりに
いかがでしたか ?
就活でどこでもいいから内定が欲しいと思ったときのリスクと、どう行動したらよいかについて、私の体験と反省から、気づいたことをお伝えしてきましたが、参考になりましたでしょうか ?
なかなか内定がもらえないとどうしても焦ったり投げやりになってしまいがちです。
でも就職できる会社は一度に一社です。
ひとつひとつ丁寧に応募先を調べて臨めばきっと自分に合った企業が見つかります。
あきらめない人こそがチャンスをつかむことができるのです。
頑張りましょう !
最後までお読みくださってありがとうごさざいました。