就活では滑り止め企業を受けるべきでしょうか ?
多くの就活生は、第一志望の企業を含めた複数社を受けて、内定を頂いた企業の中で最も良さそうな企業に就職します。
ですから、本来は「滑り止め」などではなく、「第一志望群」と呼ぶべきところですが、仮に第一志望(本命)以外の企業を「滑り止め」と呼ぶことにしましょう。
じつは、滑り止め企業を受けるに当たってはメリットだけでなく、デメリットもあるのです。
ここでは就活では滑り止め企業を受けるべきか、また受けるメリットとデメリットについて解説してゆきます。
就活での滑り止めの選び方
滑り止め企業はどういう基準で選べばよいでしょうか ?
基準は次の2つです。
・そこに就職しても良いと思える企業であること
・第一志望と同業であること
企業の規模とか就職の難易度は度外視して良いです。
滑り止めだから入りやすそうな会社を選ぶというのは就活をナメています。
簡単に入れるつもりで安易に受けると落ちてしまうことが多々あります。
あくまでも第一志望ほどではないが、魅力を感じている企業を選ぶべきです。
また、たとえ滑り止めであっても第一志望と異なる業種は受けるべきではありません。
就活の軸がぶれてしまうからです。
当然第一志望を受ける前の練習にもなりません。
余談ですが、第一志望の企業を受けた時に
「ほかにどんな企業さんを受けましたか ?」
と聞かれることがあります。
「はい。」
と答えたら必ず
「それはどんな業種ですか ?」
とさらに聞かれます。
こういう場合はたとえ異業種を受けたとしても
「はい。すべて御社と同じ業種です。」
と答えるか
「違う業種ですが、すべて営業職(あるいは技術職)を志望しています。」
とこたえるとセーフです。
「いいえ、違う業種です。」
と答えると面接官は、
「この人は一貫性がないな。」
「目標やビジョンが定まっていないのではないかな。」
と考えてそこを突いてきますので要注意です。
ただ、これは面接のテクニックに属することです。
就活の軸をしっかり定める意味からも、また企業研究や同業他社との比較をするという観点からも、やはり滑り止めであっても第一志望の企業と同じ業種から選ぶことをおすすめします。
就活で滑り止め企業を受けるメリットとデメリット
就活で滑り止め企業を受けることには、メリットとデメリットの両面があります。
順に見てゆきましょう。
メリット
・第一志望を受ける前なら練習となる
・合格すれば自信になる
・合格すれば気持ちに余裕ができる
自信がつき、心に余裕ができると、一層第一志望の企業を受けるための準備に集中できます。
落ち着いて企業研究ができるので第一志望の企業に合格する確率を高めることにつながります。
デメリット
・落ちたら自信を無くする
・受かったら安心して油断してしまうことがある
滑り止め企業に受かったからと言って安心するのは良いですが、ここで気を抜いてはいけません。
油断すると第一志望を受ける準備が手薄になって、しっかり準備すれば合格できたはずの本来の第一志望に落ちてしまうことになりかねません。
就活で滑り止めに落ちたら?
就活で滑り止めに受けた企業に落ちる。
滑り止めのつもりで軽く受けたのに落ちたらどうなるでしょう ?
滑り止めに落ちたら自信を失ってしまいます。
これが滑り止めを受ける際に注意すべき最大のデメリットです。
自信を失わないためには、滑り止めであっても最大限の準備をした上で応募するべきなのです。
そう言う意味では、本来「滑り止め」ではなく、冒頭述べた第一志望の企業群の1社として応募すべきなのです。
就活で滑り止めに内定をもらったら
滑り止めのつもりで受けたら内定をもらったらどうしたら良いか ?
もともと落ちるつもりはなかったのですから、望ましいことです。
その場合はありがたく内定をお受けすると良いです。
あとで他のもっと魅力ある滑り止め企業や第一志望の企業から内定をもらったら先に内定承諾した企業に対して改めて辞退の旨を伝えればよいのです。
内定承諾後に辞退したら、訴えられたり損害賠償を請求されるのではないかと不安に思うかも知れませんね。
でもご安心ください。
職業選択の自由を保障した民法627条によって守られていますからよほど入社が近い時期でない限りは問題になりません。
詳しくはこちらをご参照ください。
滑り止めのつもりだったのに、受けてみたらイカ糸素敵な社風であることが分かったり、自分に合っていそうだと感じることもあるでしょう。
それなら第一志望に固執せずに「滑り止め」として受けた企業に就職しても良いのです。
おわりに
いかがでしたか ?
就活は滑り止め企業を受けるべきか、またでしょうか ?
本文でも述べた通り、本来就活に「滑り止め」というものはありません。
受ける以上、すべてが「第一志望群」であり、本命企業と同じようにしっかり企業研究をしたうえで応募すべきことを重ねてお伝しておきます。
滑り止めと見て甘く考えると、落とされて手痛い自信喪失につながりかねません。
そして、一度落ちると焦りが出てきてついつい望んでもいない企業にまで手を広げて、自分が本当に就きたい仕事は何だったのか見失ってしまうとこにもなりかねませんのでくれぐれもご注意くださいね。
あなたが望ましい仕事に就けますように !
最後までお読みくださってありがとうございました。