面接で周りからどう思われているかを聞かれることがあります。
「あなたは、周りからどう思われていますか ?」
これって、ちょっと想定外の質問かも知れませんね。
自分の性格とか、長所・短所、あるいは自己PRについては、たいていの人が回答の準備をしています。
でも、「周りの評価」についてはあまり準備していないのではないでしょうか ?
じつは、周りからどう思われているかは、自分の性格や長所を聞かれるのと、同じことなんです。
違うのは、自己判断か他人の判断かという点だけ。
なので、答え方のポイントは次の2つです。
・自己判断と他人の判断に食い違っていないこと
・周りから肯定的に見られていること
ここでは、面接で周りからどう思われているか聞かれたとき、どう答えたら良いかについて、回答例を示しながら面接官の視点からお伝えしたいと思います。
面接で周りからどう思われているか聞く目的は ?
なぜ面接で周りからどう思われているか聞かれるのか ?
目的は次の2つ。
冒頭で述べた答え方のポイントと同じです。
・自己判断か他人の判断に食い違いがないかを確かめる
・肯定的に見られているかを確かめる
順にご説明します。
自己判断か他人の判断に食い違いがないか
応募書類に書いた自己PRや面接の際に聞かれた自分の性格、長所・短所と、周りの判断に矛盾がないかを確かめるという目的があります。
つまり、客観的に見た評価と自分の評価が合っているかを見るための質問なんです、
もしも、食い違いや矛盾があれば、面接官はこう思います。
「この人は自己分析ができていないな。」
つまり、自己PRも良く見せようとして「盛っている」と判断されてしまうのです。
なので、「周りからどう思われているか」という質問に対する答えは注意を要するということです。
肯定的に見られているか
採用する側としては、入社後、周りの同僚や先輩社員たちと協調して仕事をやってもらわなくてはなりません。
なので、周りから否定的な意見の出る人は採用したくないのです。
この点は、覚えておいてください。
面接で周りからどう思われているか~対策は ?
では、質問の意図が分かったところで、まずはこの質問への「対策」を見ておきましょう。
実際に聞いてみる
まず初めにすることは、何人かの友人に「聞く」ことです。
聞く相手は親、兄弟姉妹、学校の先生でも良いです。
ざっくばらんに答えてくれる相手に聞いてください。
「オレってどんなヤツかな ?」
「私ってどんな人だと思ってる ?」
という感じで複数の友人に聞いてみるのです。
なぜ複数かと言えば、人の見方はさまざまなので、できるだけ肯定的に見てくれている意見を採用するためです。
そのとき、どう思っているかだけでなく、なぜそう思うか、理由もあわせて聞くことを忘れないでください。
たとえば、
友人 : 「○○さんて話やすい。」
あなた : 「えっ、どうして ?」
友人 :「だって、私の話をよく聞いてくれるから。だからなんでも相談してしまう・・。」
と、こんな感じです。
これは、相手の話をしっかり聞く態度ができているというプラスの評価につながります。
この場合は応募書類の自己PR欄に「人の話を親身に聞けるところ」と書いてもOKです。
面接で周りからどう思われているか~例文
では、「あなたは、周りからどう思われていますか ?」と質問されたときの答え方をご説明しましょう。
ポイントは次の2つです。
・マイナス面はプラスに言い換える
・具体的なエピソードをそえる
具体的に例文でご説明しますね。
行動力があるなら
たとえば、こんなふうに言います。
「友人は、私のことを『行動力がある』と言います。」
「学園祭のとき、みんなで決めたことを真っ先に着手したことからそう言われました。」
「私自身、やることが決まったらすぐにやらないと気が済まないので、当たっていると思います。」
という具合になぜそういわれるのか具体例・エピソードをそえると説得力が出ますよ。
さらに、プラスだけでなく、マイナス面も意識していることを付け加えておくとベターです。
「ただ、『拙速』にならないように注意しています。」
とこんな感じです。
あなたに対する友人の評価が、少しマイナスイメージの表現なら、言い換えて答えると良いです。
話しやすい人・真面目な人に言い換える
「あまりしゃべらない、しずかな人」なら、「対策」のところで例をあげた「人の話をしっかり聞ける人」や「話しやすい人」に。
「細かいことを気にする」なら、「几帳面」とか「真面目な人」に言い換えて答えてください。
こんなふうに、マイナスイメージはプラスの表現に言い換えるのがコツです。
これは、自分の性格を聞かれたときにも共通します。
ご参考までに、よろしければこちらもどうぞ。
この答えはNG !
ここまで、面接で周りからどう思われているか聞かれたときの答え方について例文をあげてご説明してきましたが、ここでダメな回答例もご紹介しておきます。
上で、「マイナスイメージはプラスの表現に言い換えるのがコツ」とお伝えしましたね。
じつはしばしば、マイナス評価されたことをそのまま言ってしまう人がいるのです。
マイナスにしか見えない答えはNGです。
たとえば、
「私はよく『暗い』と言われます・・・。」
「私はしばしば『自分勝手』と言われてしまいます。」
これだけ言って改善の意思が感じられなければ、「救い」がないですよね。
このままだと「周りからどう思われてもいい」と考えていることになってしまい、面接官の受けは非常に悪いです。
じつは、周りからどう思われているかを答えるとき、少しだけマイナス面を入れるのはOKです。
プラスの面だけの人よりも、少しマイナス面もある人の方が人間味があると思われるからです。
でも、周りからマイナス評価を受けたことをそのままにしておくのはNGです。
改善の努力をしていることを伝えてください。
例えば、
「私は、友人から『リーダーシップがある』と言われています。」
「ただ、反面『それが独善的に見えることもある』とも言われます。」
「ですから、みんなで何かをやるときは、率先して行動するたけでなく、みんなの意見を聞いてコンセンサスをえられるよう心掛けるようにしています。」
と、こんな感じです。
おわりに
いかがでしたか ?
面接で周りからどう思われているか聞かれたときの対策と答え方についてお伝えしましたが、参考になりましたでしょうか ?
最後にまとめておきますね。
・複数の友人に自分のことわどう見ているか聞く
・できるだけ肯定的な意見を採用する
・どう思われているかだけでなく理由も聞く
・応募書類と矛盾していない意見を採用する
・または友人の意見と一致する内容を自己PRに書く
面接では様々なことを聞かれます。
ときには今回取り上げたようなちょっと想定外の質問もあります。
そんな時のために準備をしておいてくださいね。
万一答えられない質問があっても、慌てずに落ち着いて対処すれば面接官の評価は悪くありませんよ。
あなたが、面接で高評価が得られますように !
最後までお読みくださって、ありがとうございました。