面接では部活動について聞かれることがあります。
やってない人はどう答えたら良いでしょう ?
例えば、
「あなたはなにか部活動とかサークル活動とかしてきましたか ?」
と聞かれて、やってなかったら
「部活動はやっていませんでした。」
と答えるしかありませんよね。
問題はなぜやっていなかったか、理由を聞かれたときです。
ここでは面接で部活について聞かれたけどやっていないときはどう答えたら良いか、また途中で辞めた場合の答え方、さらに部活動をやっていた場合の効果的な答え方について解説しています。
面接で部活動について聞く理由
そもそも面接で部活動について質問する理由はなんでしょう ?
面接管はあなたの何を知りたくて部活動について質問するのか ?
それは、あなたがひとつのことに打ち込める人間か ?
継続して続けられる人間か ? ということを知りたいからです。
部活動をしっかり続けてきた人は、社会人になっても仕事を真面目に継続してくれるだろうと判断されます。
ですから、部活動を続けてきた人は就活では有利なのです !
マイナス要因はありません。
では、部活動をやっていない人はどう答えたらよいか ?
ご説明しましょう。
面接で部活について聞かれたけどやってない人はどう答える ?
中には部活を全くやってこなかったと言う方もいらっしゃいますよね。
そんな方は素直に、「部活はやってきませんでした。」と答えましょう。
部活動をやっていないからと言って、評価が下がるわけではありませんから、ご安心ください。
ただ、なぜ部活動をやらなかったか、理由を聞かれるかもしれませんから、用意しておくことをおススメします。
部活動に代わるものを答える
部活動をやっていない場合、ほかに何をやってきたかを答えると良いです。
例えば次のようなことが挙げられます。
- 学業に専念してきた
- ボランティア活動を行ってきた
- 学資・生活費を稼ぐためにアルバイトをしてきた
- 趣味に時間を使ってきた
ここで大事なことは、費やしてきた時間で何を学んできたかを答えられるようにしておくことです。
学業に専念してきた
たとえばこうです。
「自分は専攻の○○に強く興味を持っていますので、納得がゆくまで○○の勉強をしたくて、部活動をしようとは思いませんでした。」
あるいは、
「私は○○に非常に興味を持っていましたので、少しでも掘り下げたいと思い、他の研究者の論文を読むなどに多くの時間を費やして、そこから○○という気付きを得ることができました。」
などと答えると良いでしょう。
これらの答えは興味を持った分野の成績が芳しくない場合は言いにくいですが・・・。
注意点は、学業に専念してきた場合は、他になにもやっていなければ面白みのない人間と取られるかも知れないことです。
「学業以外では趣味で○○をやってきました。」
ということを付け加えて、趣味で得られたこと、学んだことなども答えられるようにしておきましょう。
ボランティア活動を行ってきた
ボランティア活動は、社会性のある人間であることをアピールするチャンスです。
たとえば、
「年代を超えた付き合いから多様な考え方があることを学びました。」
も答えとして有効です。
学資・生活費を稼ぐためにアルバイトをしてきた
学資や生活費を稼ぐためにアルバイトをしてきたことは、面接官の共感を得られ易いです。
例えば○○のアルバイトを続けることで
「働いてお金を得ることの尊さを学ぶことができました。」
とか
「○○の役目を与えられて責任を持つことが重要であることを学びました。」
趣味に時間を使ってきた
趣味は人間性が色濃く表れるものです。
その趣味を始めたキッカケはなにか、趣味からどんなことが得られたかを話せるようにしておきましょう。
面接で部活動について聞かれて、途中で辞めた人はどう答える ?
部活動をやっていたけど、事情があって辞めてしまった場合はどう答えたら良いでしょう ?
この場合は、辞めた理由をしっかり説明してください。
面接官が納得する理由
「学資を稼ぐためにアルバイトに時間を割かなければならず、欠席が多いとほかのメンバーに迷惑をかけると考えて、やむなく退部しました。」
とか、「学業について行くのが精いっぱいになって、部活は欠席がちになりましたので、けじめをつけようと考えて退部しました。」
など、面接官が納得できる理由であればOKです。
こんな理由はNG
「面倒になって辞めました。」とか「なんとなく行かなくなりました。」はいけません。
「根気がない」とか、「いい加減なヤツ」と思われてしまいます。
あと、部活動には名をつらねているが、籍を置いているだけの幽霊部員の場合は、エントリーシートには部活動として書かない方がよいです。
部活動の内容や努力した点などを聞かれて答えられないと、かえって評価を下げることになりますからね。
面接で部活動について聞かれたらやっている人はチャンス !
面接で部活動について質問する理由、それは、冒頭でも触れましたが、あなたがひとつのことに打ち込める人間か ?
また、継続して続けられる人間か ? ということを知りたいからです。
繰り返しますが、部活動をしっかり続けてきた人は、社会人になっても仕事を真面目に継続してくれるだろうと判断されます。
「エントリーシートを拝見すると、あなたは○○部の活動をしてきたようですが、詳しく教えて頂けますか ?」
こういう質問で出たら「チャンス !」と思ってください。
では、具体的にどう答えれば良いでしょうか ?
部活動から学んだことを答える
面接官が部活動について質問するときは、たいてい次の質問が加えられます。
「あなたは、部活から何を学びましたか ?」とか、
「あなたが部活から得たものはなんですか ?」という質問。
これは、あなたの「気づき」の能力とか「学習能力」とか、「どれだけ熱心にやってきたか」などを知る手がかりとなるからです。
漫然と時間つぶしのように部活動に参加していた人には答えられません。
部活動をしっかりやってきたのなら、あなたなりの気づきがあると思います。
たとえば、技術的にできなかったことが練習を続けるうちにできるようになったという達成感を得たのなら、こう答えると良いでしょう。
「自分は○○が苦手でしたが、練習を重ねた結果他の部員に『すごい !』と言われるまでになりました。」
「このことから、諦めさえしなければ必ず何とかなる、と言うことを学びました。」
諦めずに努力を続ける人は、仕事で行き詰っても投げ出すことなく成長してくれると思われますから、面接官から見るとOKですね。
あるいは、部活動を通じて友人や仲間ができたのなら、こう言ってもよいです。
「自分が部活動で得たものは、『仲間』です。同じ目的を持って一緒に努力を続けたことで、大事な仲間を得ることができました。生涯の宝物だと思っています。」
部活動で仲間を大事にする人は、職場でもやはり仲間を大事にするでしょう。
面接管としては好印象を受けますよ。
おわりに
面接で部活動について聞かれたとき、やっていない人、あるいは途中で辞めたはどう答えればよいか、さらにやっている人のベストな答え方について面接官の視点からお伝えしましたが、参考になりましたでしょうか ?
最後にくりかえしますが、部活動をしてきたことは面接ではプラス評価につながりますから、やっている人に取っては聞かれたらチャンスです。
しかし、やっていなくてもそのことだけでマイナス評価となることは有りません。
代わりに何をやってきたか、そしてそこから何を得たかを答えられれば良いのです。
最後までお読みくださってありがとうございました。