内定後面談で落ちることはあるか?
結論から言えば
内定後面談で落ちることはまずありません。
内定を出したということは内定者との間に雇用契約が成立したと見なされ、企業側から一方的には破棄できないからです。
ただし、内定後面談にかかわらず、企業側から内定を取り消せるケースがありますからご注意ください。
・卒業できないとき
・応募書類に虚偽があったとき
・病気やけがで勤務することができなくなったとき
・犯罪を犯したとき
・会社のイメージを損なうことをした時
などです。
また、企業側が倒産したとか、雇用を維持できないとか経営悪化の場合も内定取り消しが認められるケースがあります。
詳しくはこちらをご参照ください。
内定取り消しの通知を受けた ! 業績悪化ならしかたがない ?
こちら側としては自分のせいで内定が取り消されないようにやるべきことをきちんとすることです。
じつはあってはならないことですが、内定後面談で辞退を求めらるケースが希にあります。
ここでは、内定後面談で落ちることはあるか、どんな場合に落ちるのか、また内定後面談の準備について、さらに万一辞退を求められたらどうしたら良いかについて解説してゆきます。
内定後面談とは ?
はじめに、内定後面談とは何か、その目的を確認しておきましょう。
内定後面談には次の通り2つの意味合いがあります。
①内定者の入社意思を確認したり、内定者の疑問点・不安点を解消することが目的の面談
②条件面のすり合わせをするいわゆるオファー面談
いずれの場合も、内定者の入社意思を確定してもらうのが目的ですから、ここで落ちることはありません。
内定後面談の準備
せっかくの内定後面談ですから、しっかり準備して入社前の不安や疑問を解消しましょう。
準備として次の2つに絞って確認してゆきます。
・内定後面談で聞くこと
・内定後面談の服装
では順にご説明します。
内定後面談で聞くこと
内定後面談で聞くことを予め用意しておきましょう。
行き当たりばったりでは心象が良くありません。
内定をもらったら安心して、入社への熱意が消えてしまったと取られてしまいます。
内定後面談で聞くべき質問は、次の6つです。
- 雇用条件について
- 仕事内容について
- 入社までの準備物について
- 入社までのイベント・スケジュールについて
- 入社後のスケジュールについて
- 疑問点について
順に見てゆきましょう。
雇用条件について
通常は募集要項に、基本給、賞与、大まかな残業時間、年間休日数、夏季休暇、年末年始休暇が記載されていて、それを確認したうえで応募しているので、雇用条件は分っているはずです。
ただ、オファー面談であればこの時に待遇面などの雇用条件が再提示されますから確認しておきます。
仕事内容について
最終面接までに聞けなかったこと、入社後の配属予定や配属先での1日の仕事の流れなど、実際の仕事のイメージをつかむための質問が良いでしょう。
仕事内容をしっかり聞くことで、人事担当者はあなたのやる気を感じることになります。
入社までの準備物について
健康診断書など、提出書類やあらかじめ就社前に準備すべきことを確認して不備がないようにします。
入社までのイベント・スケジュール
研修や内定式、内定者懇談会、入社前課題の有無などを確認しておきましょう。
入社前のイベントは必ずしも全部に出席しなくてもそれで内定が取り消しとなることはありません。
むしろ、辞退を防ぐために行うものですから、万一ゼミのスケジュールと重なってしまったら、予めそのことを伝えて欠席しても問題となることはほとんどありません。
また、入社前研修がある場合はその内容と時期を確認しておきます。
入社後のスケジュールについて
新人研修の日程や内容、入社後のスケジュール配属先決定のスケジュールなど、既に決まっていることを確認することで、入社後のイメージがつかみやすくなります。
疑問点について
これまで述べた項目の他に疑問点がある場合は、まとめておいて内定後面談の際に質問しましょう。
内定者の不安を解消することが内定後面談の大きな目的のひとつですから、活用してください。
あと、質問して良いこととNGなこともありますので、こちらもあわせてお読みいただければと思います。
内定後面談~質問していいことは ? 欠席したら内定取り消し ?
内定後面談の服装
基本はスーツです。
男性はネクタイも締めておきましょう。
カジュアルで良いと言われることもありますが、どの程度カジュアルで良いか判断が難しいですから、スーツが無難です。
内定後面談で暗に辞退を求められたら ?
あってはならないことですが、内定後面談で暗に辞退を求められることが希にあります。
最終面接のような突っ込んだ質問をされて上手く答えられず、
「君はこの仕事に向いてないんじゃないか ?」
「辞退するなら今の内だよ。」
なとど嫌な言い方をして内定者が辞退するように仕向ける。
これは、内定者を多く出し過ぎて調整しようとしているのです。
企業はある程度辞退者が出ることを想定して少し多めに内定者を選出することがあります。
ところが予想に反して辞退者が出なかった。
そこで慌てて内定者の人数を減らそうとする会社があるのです。
本来、予定の枠内で内定者を選出して、もしも辞退者が出たら追加で募集をして不足を補うべきですが、まれにいい加減な人事担当者が失態を犯して、そのツケを罪もない内定者に押し付ける。
そんな会社なら入社しない方が良いかも知れません。
でも、すぐに辞退してはいけません。
「自分は頑張ってみようと思っていますので、辞退する気はありません。」
とその場はきっぱりと断っておきます。
他社の内定をもらってから、極端なことを言えば入社の2週間以上前ならいつでも辞退できるので、もっと良い会社を見つけてから辞退すると良いです。
辞退するときは、しっかり証拠を残すのを忘れてはいけません。
こちらもご参照ください。
内定承諾後の就職活動はいつまで ? 面接官が語る注意点とは ?
おわりに
いかがでしたか ?
内定後面談で落ちることはあるかについて、その可能性と万一辞退を求められた時の対処法について、さらに内定後面談ではどんなことを確認すべきか、幅広くお伝えしてきましたが参考になりましたでしょうか ?
内定後面談とはどんなものかを理解して、準備さえしておけば怖いことは全くないということがお分かりいただけたと思います。
最後までお読みくださって有難うございました。