面接で入社後にしたいことを聞かれたらどう答えたら良いでしょう ?
今は無事に就職できることだけで精いっぱいで、とても入社後のことなんか考えていられない。
そう思うかも知れませんね。
「そんなことは入社してから考えます。」
と言いたい。
でもその答えは全くのNGです。
面接官は、ウソでもいいから意欲を示す答えが欲しいのです。
ここでは、面接で入社後にしたいことを聞かれたらどう答えたら良いか、例文付きで解説してゆきます。
面接で入社後にしたいことを聞く理由
面接ではしばしば
「あなたは入社後にしたいことは何ですか ?」
とか
「入社したらやってみたいことを教えてください。」
という質問がなされます。
面接官はなぜこんな質問をするのでしょう ?
「入社後は一生懸命働いてお金をためて海外旅行したいです。」
とか
「一生付き合っていける親しい友人を作りたいと思っています。」
などのような、プラィベートな答えを求めているのではありません。
入社後にしたいことを聞く目的は次の3つを知りたいからです。
・どれくらい企業のことを調べているか
・意欲があるか
・自分のビジョンをもっているか
どれくらい企業のことを調べているか
入社後にしたいこととしての回答は、その会社が得意とすることや力を入れていることと密接に関係していることを話すのが鉄則です。
そのためには応募した企業を良く研究しておく必要があります。
企業研究についてはこちらに詳しくまとめてありますのでよろしければ併せてお読みください。
意欲があるか
意欲の高さは、「入社後にしたいこと」がその会社に入社することを前提とした答えになっていること、ガンバル意思表示があると良いでしょう。
自分のビジョンをもっているか
そして、職業人として将来こういうことをしてみたいとか、チャレンジしたいという夢やビジョンを持っていることを示すのがベターです。
将来のビジョンを持てる人は仕事を行う上でも計画的に進めるであろうと判断されます。ビジョンを持っていない人は場当たり的な仕事をするかも知れないと思われる可能性があります。
当然ビジョンを描ける人の方が欲しい人材と思われます。
入社後にしたいことは志望の動機と同じこと ?
入社後にしたいことを聞くと、しばしば志望の動機を答える人がいます。
「入社後にしたいこと」は「志望の動機」と似ていますが、違います。
・志望の動機はなぜその会社を選んだか
・入社後にしたいことは仕事のプロとしてどうありたいか
入社後にしたいことは当然志望の動機と密接な関係があります。
むしろ、一貫性がなければなりません。
入社後にしたいことはまた、どんな営業になりたいかとか、どんな技術者になりたいかという、自分が目指す人物像を答えればよいのです。
入社後にしたいこと~例文
面接で入社後にしたいことを聞く理由を踏まえた上で、入社後3〜5年目を目安にどんな分野にいきたいのか、社会人としてどうなっていたいのかを簡潔にまとめて話します。
例文をご紹介しますね。
SE志望なら
「御社が早くから映像解析分野に取り組んでこられ、最近ではそこにAI技術を取り入れておられます。」
「私は、御社が先見性とチャレンジ精神を持った企業であることに魅力を感じて応募させていただきました。」
「入社後は、大学で取り組んだ数学の思考方法を活かして、AI画像認識システムの開発のエキスパートになりたいと思っています。」
「それによって、御社を通じて社会に貢献することが、私が入社後にしたいことです。」
営業志望なら
「私は御社が世の中になくてはならない介護用の機器を製造販売されていて、その必要性の高さに惹かれて応募させていただきした。」
「私は人の話を聞くのが得意ですので、さらにコミュニケーション能力に磨きをかけ、介護のことで困っているお客様の抱えている問題を、御社の製品を使うことで解決したいと考えています。」
「それによって御社と世の中に貢献することが私が入社したらやりたいことです。」
「聞くだけでなく、相手が必要としている情報を的確に伝えられる介護用機器の営業のエキスパートになれるように、現在話し方教室に通っています。」
NGな例
「私は居酒屋でのアルバイトの経験から、コミュニケーション能力には自信があります。
その強みを生かして営業マンとしてトップに立てるようになりたいと思っています。」
どうしてNGかもうお分かりですね?
これだと、「その会社」との接点が欠けています。
営業としてその会社の何を売るのか、どう貢献するのかが盛り込まれていないと通り一辺の中身のない答えになってしまいます。
おわりに
いかがでしたか ?
面接で入社後にしたいことを聞かれたらどう答えたら良いかについて例文を上げて解説してきましたが、参考になりましたでしょうか ?
ここでご紹介した例文は、自分のケースに当てはめて作り変えていただければ面接だけでなくES(エントリーシート)に記載する際にも使えますよ。
面接での質問は面接官の意図が分かれば的確に答えることができるものです。
あなたが面接を乗り切れますように !
最後までお読みくださってありがとうございました。