面接で逆質問のときメモをとるのはOKでしょうか?
また、メモを見て話す人がいます。
これってどうなのでしょう ?
結論から言えば、いずれもあまり好ましくありません。
面接官は内心、「おいおい、ここでメモを出すのかよ。」と思ってしまいます。
そもそもメモは取ることも見ることもマナー違反なのでしょうか ?
ここでは面接での逆質問でメモをること、見ることに関するマナー、メモの活用方法について面接官の視点からお伝えしたいと思います。
面接の逆質問でメモをとるのはいけないのか ?
では早速、面接の逆質問でメモをとるのはいけないのか、どうしてもメモをとりたいときはどうしたらよいのか、その場合NGなこと、メモをとっても良いことについてご説明しましょう。
メモをとるのがいけない理由
面接の逆質問ではメモをとるのは避けた方が良いです。
理由は、
メモをとるとき視線が面接官から離れる
からです。
メモをとのとき、どうしても視線は下を向いてしまいますよね。
面接は応募者と面接官のコミュニケーションです。
そして、コミュニケーションは相手の目を見て行うものだからです。
面接官は、視線を外されると相手の関心が自分との会話から外れてように感じてしまうものです。
心象としはあまり良くありません。
ですから、極力メモは取らないほうが良いのです。
どうしてもメモをとりたいときのマナー
どうしてもメモをとりたいと思ったら、はじめに面接官にメモを取って良いか聞いておくと良いです。
手順はこうです。
挨拶を済ませてイスをすすめられ、着席したらまずカバンからノートとペンを取り出して自分の前に置きます。
そのタイミングでこう聞いてください。
「すみません。面接中にメモを取ってもよろしいでしょうか ?」
「遠慮してください」
と言われることもあります。
その場合は素直に
「はい。分かりました。有難うございます。」
と言ってメモは閉じてカバンにしまいます。
メモを取って良いかどうか初めに聞く。
これが面接でメモを取るときのマナーです。
メモを取ってよいこと
では、どんなことならメモを取っても良いでしょうか ?
メモを取ることを許可されていても、基本的に面接でメモを取っても良いのは次の3つです。
- 今後の選考のスケジュールと方法
- 提出すべきものを言われたとき
- 答えられなかった質問を宿題としたとき
順にご説明しましょう。
今後の選考のスケジュールと方法
今後の選考のスケジュールと方法に関することは重要です。
特に二次選考以降はどんな選考がなされるかを言われたらできればメモをしておきたいですね。
たとえば、「二次選考はグループ面接です」とか、「次は適正試験の予定です」とかは準備と対策のためにもメモに残しておくほうが良いです。
提出すべきものを言われたとき
追加で提出を求められたものは忘れてはいけませんからメモしておきます。
これを咎める面接官はいません。
答えられなかった質問を出題としたとき
面接官はしばしば答えにくい質問をすることがあります。
答えられなくても慌てずに「すみません。思いつきません。」と答えれば大きなマイナスにはなりません。
でも、「これは大事だな」と感じたけど答えられなかったことは「すみません。宿題にさせて頂いてよろしいですか ?」と聞くこともOKです。
宿題にした場合の対応についてはこちらをご参照ください。
面接で沈黙してしまった ! これは落ちる ? リカバリーは ?
面接の逆質問でメモを見るのもいけない ?
では、逆質問のときメモを見るのはどうでしょう。
これも、メモを取るのと同じように、面接官にはあまり良い印象を持たれません。
理由は、次の3つです。
- メモを見ると視線が面接官から離れる
- 読み上げがちになってしまう
- 幼稚に見えてしまう
視線が面接官から離れる
すでにお伝えしたように、面接中は常に面接官の目を見て話すのが鉄則です。
アイコンタクトは、相手に意識を集中していることを表しています。
相手の話を聞くときも、こちらが話すときも常に目を見て。
メモに目を落とすと必然的に相手から目を離すことになります。
読み上げがちになってしまう
メモを見ながら話すとどうしても原稿を読み上げる感じになってしまいます。
これでは気持ちが伝わりません。
幼稚に見えてしまう
また、メモを見ながら質問すると、面接官はこう思います。
「自分の聞きたいことも覚えられないのか」
その程度の人間かと思われてしまうのです。
印象が良いはずがありません。
メモを見ながら質問したいとき
そうは言っても、緊張して頭の中がまっ白になって大事な逆質問の内容がでてこないこともあるかも知れません。
そういうときは、こう聞いてください。
「緊張しているものですから、メモを見ながら質問させて頂いてよろしいでしょうか ?」
たいていの面接官は「ダメ」とは言いません。
ただ、次の点に注意してください。
- メモを読み上げない
- メモをサッと見たらすぐに顔をあげて面接官の目を見て質問する
メモに視線を落としたままではいけません。
可能な限り視線を面接官に戻して相手の目を見て質問しましょう。
面接はあなたと面接官とのコミュニケーションの場です。
お互い、事務的に質問をする場ではありません。
コミュニケーション能力を「見られている」と思ってくださいね。
ところで、メモを見る以前に逆質問ではどんなことを聞いたら良いでしょう ?
もしも思いつかない場合はこちらが参考になりますのでよろしければどうぞ。
面接でのメモの活用方法
面接では原則メモを取らない、見ない。
それならメモは無意味なのか ?
と言うとそうではありません。
メモは面接で非常に役に立つアイテムなんです。
理由は次の通りです。
- メモを書くことで考えを整理できる
- メモを書く段階で記憶に残る
順にご説明しましょう。
考えを整理できる
こちらから聞きたいことを書きだしてゆくと、その過程で考えがまとまり、整理される効果があります。
なので、逆質問したいことはメモにまとめることをおすすめします。
記憶に残る
もうひとつ、書くという行為は書いたことが記憶に残る効果があります。
メモにまとめることで、面接の場でメモを取り出さなくてもだいたい頭に残っているものです。
逆質問のためのメモの書き方
面接での逆質問のためのメモの書き方についてお伝えしておきましょう。
ポイントは
・メモは箇条書きにしておく
ことです。
箇条書きなら面接前にメモにさっと目を通しておくことができます。
そして、メモを見て良いと言われたときも箇条書きならすぐに読み取ることができます。
面接官にすぐ視線を戻せるのが箇条書きの良いところでもあります。
ただし、箇条書きだからと言って質問事項をたくさん並べるのは望ましくありません。
せいぜい 3つ程度にとどめておきましょう。
逆質問がないのは、その会社への関心・志望度が低いと見られてしまいます。
と言って、5つも6つも質問が続くのは面接管から見ると迷惑です。
ちょうど良いのが1つか2つ。
多くても3つというところです。
おわりに
いかがでしたか ?
面接の逆質問のときにメモをとっても良いか、また、見て良いか、さらにメモの活用方法についてお伝えしてきましが、参考になりましたでしょうか ?
最後にまとめておきますね。
- メモは原則としてとらない・見ない
- どうしてもとりたいとき・見たいときは許可を得てから
- メモは箇条書きにしておく
- 面接前にさっと目を通しておく
逆質問をすることで、あなたがその会社のことを良く調べてきたことがわかります。
つまり関心が高いことを面接官に印象付けるチャンスです。
あなたが適切な逆質問の仕方で好印象を残せますように !
最後までお読みくださってありがとうございました。