自分は文系だけど、エンジニアになりたい !
でも、パソコンはネットで検索したりメールで使う程度。
プログラミングなんて授業でもやったことがない。
そんなんでエンジニアになれるだろうか ?
基礎知識がなさすぎる !
とても不安ですよね。
結論は、文系でもエンジニアになれます。
研究職はベースとなる知識体系が違うので、さすがに無理かも知れませんが・・・。
でも、エンジニア、とりわけソフトウェアの開発に携わるプログラマやシステムエンジニア(SE)なら文系出身者でもなることができます。
ここでは、文系だけどエンジニアになりたいと考えている方のために、どうしたら望む方向に進むことができるかについてお伝えしたいと思います。
文系でもエンジニアになるには ?
文系の人がエンジニアになるためのポイントをお伝えしましょう。
なぜエンジニアになりたいのか、理由をはっきり伝えることです。
なんとなく、かっこいいから。
これからはIT産業が伸びると思うから。
この程度の理由で、漠然とエンジニアになりたいと思っている場合はむずかしいです。
なぜなら、面接官はこう思うからです。
「文系からエンジニアになりたいと言うからには、それなりの確固たる理由があるはず。」
「でもこの人の理由は曖昧だし、決心も希薄。」
「エンジニアには向いているとは思えない。
結果として不採用になります。
また、もしも採用されたとしても、エンジニアという職業はなかなかキツイことを思い知らされて、「自分には向いていない」と言ってやめてしまうことになりかねません。
志望動機の答え方
なぜエンジニアになりたいのか、そしてどうしてその会社でなければならないのかを明確に答えます。
「私は、経済学部に進みましたが、就活を始めてから、エンジニアという職業に惹かれて、進路を転換するなら今しかないと考えてエンジニアになろうと決心しました。」
「エンジニアに魅力を感じているのは、自分が作ったもの、開発したものが直接社会で使われることがすごいことだと思うからです。」
「御社は、IT企業のなかでも、特に○○に力を入れておられます。
○○は、今も、そして今後ますます世の中に必要とされることだと思いますので、その一端に携わることができればこんなうれしいことはないと考えて応募させて頂きました。」
「理系の知識が乏しい中でエンジニアを目指すのは大変だと覚悟しています。」
「人一倍努力するつもりですので、宜しくお願い致します。」
と、これくらい言えれば、面接官は納得してくれるでしょう。
さらに本気度を示すための努力を見せることも大事。
どういうことか、次の章でお伝えしましょう。
本気度を示す~そのために努力をしているか ?
本気でエンジニアになりたいのなら、そのためにどんな努力をしているかを示すことです。
もっとも分かりやすいのは「資格」を取得しておくこと。
たとえば、ITパスポートという国家資格がおススメです。
ただし、これを持っていればエンジニアになれるというものではありませんよ。
ITパスポートは、「情報処理技術者試験」のなかで最も簡単な資格です。
何も知らないレベルから勉強して、ITエンジニアになるための基礎的な知識が得られる程度のものです。
なので、文系の人がエンジニアを目指す本気度を示すにはうってつけの資格と言えます。
面接官は、ITパスポートをもっているからといって、仕事ができるとは思いません。
あくまでも、本気でエンジニアを目指して努力したことを評価するのです。
試験は毎月、各地でCTB方式(筆記試験ではなく、コンピュータに向かってマウスでクリックして回答する方式)で行われています。
詳しくは、情報処理推進機構(OPA)のサイトをご参照下さい
> ITパスポート試験について
さらにプログラミング言語を勉強しておきたいなら、例えばOracle Java Standard Edition の資格などにチャレンジしてみるのも良いでしょう。
Javaは多くのWeb系の開発に使われる言語ですから、それを学んだことで、志望の「本気度」をアピールすることができます。
ただし、こちらはITパスポートほど簡単ではありませんから、しっかり時間を取れる人以外にはおすすめしません。
「独学でJavaを勉強中です。」くらいで十分です。
その前に卒業のための単位取得と卒業論文をしっかりやりましょう。
「資格取得のために単位を落とした」ではシャレになりませんから・・・。
じつは文系はシステムエンジニアに向いている
じつは、ある点では文系の人はシステムエンジニアに向いているのです。
それは、コミュニケーション能力を磨く機会が、一般的に理系の学生より多いからです。
文系のゼミは、テーマについて議論を重ねながら進めて行きます。
一方、理系のゼミでは実験やデータとりを黙々と行うケースが多々あります。。
もちろん、一概には言えませんが、どちらかというと文系の学生の方がコミュニケーション能力が高い傾向にある。
これは、私が長年面接官をやって経験的に見出した特徴です。
そして、システムエンジニアは、コミュニケーション能力が求められる職業なのです。
なぜなら、お客様の要望を聞いて、それを実現するためのシステムの機能や性能を「設計」する仕事だからです。
これを「要件定義」といいます。
お客様の要望を「聞く」だけなら誰でもできます。
システムエンジニアは、ただ「聞く」のではありません。
お客様との打ち合わせの中から、お客様が本当に望んでいることは何かを「引き出す」能力が必要なのです。
これが、システムエンジニアにコミュニケーション能力が求められる理由。
ですから、この点で文系の学生はシステムエンジニアに向いていると言えるのです。
おわりに
いかがでしたか ?
文系でもエンジニアになれるか ? そのためにはどうしたらよいか、さらに文系の学生にはエンジニアに向いている一面があることをお伝えしてきましたが、参考になりましたでしょうか ?
あなたが、ご自分の望む方向に進むことができますように !
最後までお読みくださって、ありがとうございました。