スポンサーリンク

大企業と中小企業のどっちを選ぶ~自分が譲れないことは ?

大企業と中小企業。私にはどっちがてきしているのかしら・・・?

大企業と中小企業のどっちを選ぶべきか ?

 

安定性を求めるのか、それとも将来の伸びシロか、あるいは大事な仕事を任せてもらえるか ?

選択基準は悩ましいところですね。

 

自分にとって譲れないことは何かを基準に考えれば結論を導きやすくなります。

 

ここでは大企業と中小企業のどっちを選ぶかについて、自分が譲れないことは何かという観点からお伝えしてゆきます。

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

大企業と中小企業の違い

はじめに大企業と中小企業の違いを見ておきましょう。

大企業と中小企業の一般的な違いは次の通りです。

 

大企業 中小企業
福利厚生 厚い 薄い傾向にある
退職金制度 シッカリしている ない会社もある
年収 高い 低い傾向にある
出世 出世するのは大変 出世しやすい
一人への期待度 それほど高くない 高い
転勤 あると考えた方が良い あまりない傾向にある
配置転換 イヤな上司に当たっても配置転換が望める イヤな上司に当たったら逃げ場がない
提案の採用 提案や意見が採用されにくい 提案や意見が採用されるチャンスが比較的多い
社長との距離 遠い 社長との距離が近いがワンマン社長が多い
安定性 高い 低い傾向にある
転職に際して 有利 有意性は低い

 

しかし、これはあくまでも「一般的な違い」ということで、会社によりますから、ご参考までにとしておきますね。

 

出典 :
就職するなら大手と中小のどっち ? どこに価値を見出すか。
より再編して掲載

 

大企業と中小企業のどっちを選ぶかは自分が譲れないことで考えよう

上の比較表でも分るように、大企業だから安定している、中小企業ならやりたいことが比較的自由にやらせてもらえる。

 

何となくそんなイメージがあるかも知れませんね。

 

でも一概には言えないのです。

大企業でもチャレンジ精神の旺盛な会社もありますし、中小企業でも現状維持が精いっぱいでチャレンジの社風が全くない会社もあります。

 

従って、会社選びには事前の企業研究が絶対に欠かせないのです。

 

そして、企業を選択するポイントのひとつに「自分にとって譲れないことは何か ?」 が有ります。

 

そこで、その「譲れないもの」は何なのかを探る方法として、「キャリアアンカー」という考え方をご紹介したいと思います。

 

 

自分にとって譲れないもの~キャリアアンカーとは

自分にとって譲れないものを考える上で、キャリアアンカーの概念が役に立ちます。

 

キャリアアンカーとは、マサチューセッツ工科大学の心理学者であるエドガー・H・シャイン博士によって提唱された概念で、働く人が最も重視することを8つに分類したものです。

 

つまり、

 

自分が仕事をする上で「譲れない」もの = キヤリアアンカー

 

ということです。

 

じつは、新卒にはまだキャリアと言えるものがないので、キャリアアンカーの概念を適用するのは難しいと言われています。

 

でも、子供のころから新しい遊びを考えるのが好きだったとか、今も仲間に喜ばれることに喜びを感じているなど、自分の気質や性格、傾向というものは分かると思います。

 

自分はどのキャリアアンカーに当てはまるのかを知ることで、会社選びのヒントが得られます。

 

キャリアアンカーは次の8つに分類されます。

 

①特定・専門能力
②総合・経営管理能力
③自律と自由
④保証と安定
⑤起業家的想像力
⑥奉仕・貢献
⑦チャレンジ
⑧生活様式

 

ひとつずつご説明しましょう。

 

特定・専門能力

専門家として自分のスキルを磨き、その分野ではだれにも負けたくないという職人気質を持っている。

エンジニアにこの傾向が強い。

管理業務より専門スキルや知識を重視するので、マネジメント職には関心が低い傾向がある。

 

総合・経営管理能力

経営志向が強く、ゼネラル・マネージャーとして組織全体を動かしたいと考える。

リーダーや管理職として組織の上に立ちたいという気持ちが強い、いわゆる出世意欲が強いタイプ。

専門能力よりも総合力を重視するので、大きな組織で様々な部署を経験したいと考える傾向がある。

 

 

自律と自由

規則・ルールで縛らずに自分のペースで自由に仕事をすることが好きなタイプ。

研究職やフリーランスなどに向く。

組織にあっては提案やディスカッションがしやすい柔軟な組織を好む。

 

保証と安定

安定した雇用・報酬といった将来的な安定を何よりも重視する人。

このタイプの人はリスクを嫌い、大企業や公務員を目指すことが傾向がある。

転職や異動には抵抗を感じる保守的なタイプ。

 

企業家的創造性

新しいものが好きで、何より創造性を大切にしたいと考える人。

目の前の困難を克服して何か新しいことを生み出すことで充足感を覚える人。

リスクを恐れず、自分の能力で組織や企業を創造、つまり起業することを目指す傾向がある。

いきなりの起業は難しいので初めは企業に就職し、スキルや人脈、資金の目途がついたところで起業を目指すこと選ぶ人も多い。

 

奉仕・貢献

自分の仕事を通じて世の中の役に立ちたい、良くしたいという欲求が強く、社会貢献に価値を感じるタイプ。

人の上に立つことや専門的スキルを発揮することより、人の役に立つ仕事に惹かれる。

人の役に立つことを実感できる仕事がしたいので、医療、社会福祉、教育に関係の仕事に就く傾向があり、企業の規模よりも仕事の内容を重視する。

 

チャレンジ

問題を解決することに喜びを感じる人。

解決不可能と思われる問題を解決したり強敵に打ち勝つことに取り組みたいので、エンジニアなら難しい設計にしか興味を示さない傾向が強い。

 

誰でもできそうなことやルーチンワークでは飽き足らなず、常に困難な仕事に挑みたがる。

 

生活様式

仕事より家庭が大事とか、仕事第一と考えるのではなく仕事と私生活のバランスを重視する。

ワークライフバランスをとることで仕事と家庭(私生活)の両立を図る。

しかし、家族のためなら昇進も犠牲にすることをいとわないこともある。

 

 

ご自分がどのキャリアアンカーにあてはまるか、見当がつきましたか ?

でも、自分のキャリアアンカーはひとつとは限りませんので、ひとつに決めつける必要はありませんよ。

 

専門能力を重視しながらも社会貢献をしたいと考える傾向の強い人もいます。

 

次は、自分のキャリアアンカーを大事できそうな会社の選び方について見ておきましょう。

 

 

企業研究で会社で自分の譲れないものを大事にできるか確認しよう

はじめに企業研究の方法ですが、こちらが参考になります。

就活で企業研究が必要!理由とやり方を採用担当者が解説

 

客観的なデータから企業がどこに力を入れているかを知ることができます。

 

ただし、「社風」は公表されているデータからは分かりにくいです。

 

そして、自分の譲れないものを大事にできるか確認するには「社風」を知ることが有効なのです。

 

社風を知るのに最も確実な方法は「人」です。

 

先輩、知人にそこで働いている人がいる場合は活用しない手はありません。

 

そういう人がいない場合は、事業内容やホームページから察することになりますが、大学の学生課など、就職に関する窓口で先輩社員がいないか紹介してもらえるかも知れません。

 

あと、ネットの「口コミ」も多少は参考になりますが、事実と異なる情報も多いのであまりあてにはできまん。

 

 

終わりに

いかがでしたか ?

 

大企業と中小企業のどっちを選ぶべきかについて、 自分が譲れないことは何かというキャリアアンカーの観点からお伝えしてきましたが、参考になりましたでしょうか ?

 

会社選びのヒントとしてお使いいただければ嬉しく思います。

 

最後までお読みくださって有難うございました。