就活を控えているあなた。
就職するなら大手と中小のどっちがいいと思いますか ?
結論をいえば、大手企業か中小企業かで決めるよりも、自分に合っていると感じるかどうかで決めるのがベスト。
何に価値を感じるかによって人それぞれと言うことです。
安定に価値を感じる人。
やりがいに価値を感じる人。
福利厚生の充実に価値を求める人。
そして、もちろん収入に価値を感じる人もいます。
そして、価値はひとつだけでなく、複数の要素のバランスで感じ方がちがってきます。
なので、大手と中小のどちらが良いかは、どこに価値を見出すかによって全く違った結論になります。
ここでは、大手企業と中小企業の両方で勤めた私の経験から、それぞれのメリット、デメリットをお伝えしてゆきます。あなたの、企業選びの判断の一助になれば幸いに思います。
大手と中小のメリット・デメリット一覧
はじめに、大手と中小のメリットとデメリットを一覧でお見せしましょう。
後ほど詳しくご説明します。
大手企業のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
福利厚生が厚い | 出世するのは大変 |
退職金制度がしっかりしている | ひとりへの期待度はそれほど高くない |
安定している | 経験できる仕事の範囲が比較的狭い |
ネームバリューがある | 提案や意見が採用されにくい |
プライベートと仕事はきっちり分かれる | 転勤がある |
イヤな上司に当たっても配置転換が望める | – |
年収が高い | – |
転職に有利 | – |
中小企業のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
一人への期待度が高い | 福利厚生が厚くない |
出世しやすい | 退職金が少ない |
仕事を早く覚えられる | 安定度が低い |
広範囲の仕事を経験できる | イヤな上司に当たったら逃げ場がない |
提案や意見が採用されるチャンスが比較的多い | ネームバリューがない |
社長との距離が近い | 年収が低め |
– | ワンマン社長が多い |
ざっとこんな感じです。
それでは順にご説明しましょう。
大手企業のメリットとデメリット
大手企業には「安心感」がありますから、多くの人が目指します。
でも、デメリットもあります。
入社してから、「しまった ! こんなはずではなかったのに・・・。」とならないために、予めメリットとデメリットの両方を見ておきましょう。
安定している
大手企業のメリットとして最も分かりやすいのは、一般的に大手企業は安定しているということ。
でも、昨今では一部上場企業でさえ大規模なリストラを行ったり、場合によっては倒産することすらあります。
なので必ずしも大手企業だから安定しているとは限らないということを頭のスミに置いておいた方が良いですよ。
後は寮・社宅、保養施設をはじめとした、福利厚生が厚い点があげられます。
そして、大事なのが収入。
大手企業はたいていの中小企業に比べて同年齢なら収入が多くなります。
さらに、退職金制度がしっかりしているので、長く勤めれば中小企業に比べて生涯収入はかなり多くなるでしょう。
ただ、退職金というものは、勤続年数が20年くらいにならないと大してもらえませんから覚えておいてください。
もうひとつ、大手企業のメリットとしてあげておきたいのは、「転職」に有利ということです。
大手から大手への転職でも、Uターンで地元の中小企業に転職する場合でも、大手企業のネームバリューが武器になります。
応募先に安心感を与えることができるので、転職に有利であることは間違いありません。
ここまで、大手企業のメリットをあげてきましたが、大手企業にもデメリットはあります。
一人の重要度が低い
大手企業のデメリットとして最初にあげておきたいのは、一人の「重要度」が比較的低いということです。
大きな組織の中の「一人」ですから、当然ウェイトは低い。
時分の重要感を実感したい人にはすこし「はがゆい」かも知れません。
組織が大きくなると、当然出世するのはなかなか大変です。
同期がたくさんいるわけですから、全員が管理職になるわけではありません。
出世するのはごく一握りの人です。
出世に価値を感じる人にとっては「狭き門」となります。
さらに、組織が大きくなると「規則」や「制度」がたくさんあって、なにをするにも「形式」に従わなければならない点もある意味デメリットと言えるでしょう。
あと、大手企業はたいてい全国に支社や支店、営業所がありますから、「転勤」があることを覚悟しておいた方が良いです。
転勤をしたくない人にはデメリットですが、いろんな場所や環境を経験したい人にはむしろメリットですね。
中小企業のメリットとデメリット
安定志向の人が大手企業を目指すのに対して、「やりがい」や自分の「存在感」を求める人は初めから中小企業が自分な向いていると感じるかも知れません。
でも、中小企業には確かにデメリットもあります。
それでは、中小企業のメリットとデメリットの両方を確認しましょう。
一人の重要度が高い
中小企業にもちゃんとメリットがあります。
最初にあげたいのは、ひとりの重要度が大企業に比べてかなり高いということです。
少数精鋭ですから当然です。
入社後、研修を終えたらたいていはOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)で仕事をしながら教育されて、早い時期に仕事を覚えることができます。
要するに鍛え方が早いのです。
社員数が少ない分、頑張って成果をあげれば、大手企業に比べて昇進も早くできます。
自分の「重要度」に価値を感じる人にとっては中小企業の方が「やりがい」を感じることは確かです。
中小企業のもう一つメリットは、良くも悪くも「社長との距離が近い」ことです。
社長の了解さえ取れればたいていのことは「あり」です。
提案を受け入れてもらえるチャンスを得られやすいのです。
大企業で提案を通すのは至難の業ですが、中小企業では社長を説得できれば組織を動かすことができます。
そうなると「やりがい」は半端ではありません。
ただ、「社長との距離が近い」がデメリットにもなり得るのが中小企業の特徴でもあります。
年収が大手に比べて低い
では、中小企業のデメリットとは ?
こは色々あります。
年収ベースでみると、大企業の同年齢の人に比べて一般的に低くなることが多いです。
さらに、業績が悪いと賞与に響くことがあります。
あと、退職金制度がしっかりしていない会社が多いので、長く勤めても大手に比べると退職金は悲しいほど少ない。
そして、先ほど「社長との距離が近い」がデメリットにもなり得ると書きましたが、これはどういうことでしょう ?
中小企業の社長はたいてい「ワンマン」だということです。
社長に気に入られれば非常に動きやすいですが、逆に社長に目を付けられたら悲惨です。
中小企業は組織が小さいだけに社長や上司と合わないとき、逃げ場がありません。
恐らく、これが中小企業の最大のデメリットでしょう。
なので、面接のとき自分と合いそうかどうかしっかり感じ取ることが大事ですよ。
合わないと感じたときの対処についてはこちらをお読みください。
おわりに
いかがでしたか ?
就職するなら大手と中小のどっちが良いかについて、それぞれの主なメリットとデメリットをあげて説明してきましたが、参考になりましたでしょうか ?
あなたが目指す将来像やライフスタイルに合っているのはどっちなのか、判断の一助になれば幸いてす。
あなたがご自分に適した会社に就職できますように !
最後までお読みくださって、ありがとうございました。