リモート面接のコツとは何でしょう ?
2019年以前は遠隔地の就活生の場合にはリモート面接をするケースがありました。
その後、新型コロナウィルスの感染拡大防止の観点から、遠隔地でなくても対面ではなくリモートでの面接が確実に増えてきました。
そしてリモート面接には対面と違ったいくつかの注意すべき点があります。
ここではリモート面接のコツ・注意点について、実際にリモートで面接を行っている経験から解説してゆきます。
リモート面接のコツ~準備編
リモート面接を自宅で受けることを前提として「コツ」をお伝えしてゆきます。
注意点と言い換えても良いでしょう。
ではまず、リモート面接の準備についてご説明しましょう。
必要なもの
リモート面接必要なものは次の6つです。
・PCまたはスマホ (カメラ+マイク+スピーカー/イヤホン)
・インターネットが使える環境
・メールアドレス
・筆記用具
・相手の電話番号の控え
・質問事項のメモ
PCまたはスマホ
PCでもスマホでもカメラとマイク+イヤホン(ヘッドセット)があればOKです。
インターネットが使える環境
リモート面接(Web面接)ですから、もちろんネットの環境が必須です。
メールアドレス
リモート面接ではMicrosoft Teams、Skype、ZoomなどのTV会議用のツールを使用します。
TV会議用ツールへの接続アドレス(URL)があなたのメールアドレスに送られてきます。
メールアドレスは皆さんもっているでしょうから問題ありませんよね。
筆記用具
筆記用具はメモを取るためです。
ただし、メモをとる場合は「メモを取らせて頂いてよろしいでしょうか ?」と必ず許可を取ってからするのがマナーですよ。
メモを取ることについては、こちらもご参照ください。
面接でメモをとるのはマナー違反 ? それともヤル気を示す ?
相手の電話番号の控え
これは忘れずに見えるところにおいておきましょう。
まんいち、接続できないときに電話で状況を伝えます。
面接時間になって接続できないと、あせってしまいます。
あせると、接続できたあともあせりを引きずって受け答えに影響します。
面接の相手と連絡さえ取れれば次善の策を講じることができますから、不測の事態に備えるために電話番号は必ず手元に控えておいてくださいね。
質問事項のメモ
質問事項のメモをあらかじめ画面の横に貼っておくと良いです。
質問したいことを忘れずに済みますし、画面の横なら視線をあまり動かさずに確認することができます。
ツールのインストールは不要 !
繰り返しになりますが、リモート面接ではMicrosoft Teams、ZoomなどのTV会議用のツールを使用します。
応募先の会社からツールが指定されますが、Web面接で使うのはWeb版のTeamsやZoomですから、自分のPCやスマホにインストールする必要はありませんし、アカウントも不要です。
必要なのはメールアドレスだけ。
Teams以前にはWeb面接には多くの企業でSkypeが使用されていました。
こちらは個人もアカウントが必要です。
しかし、2021年7月でMicrosoftはSkypeの提供を終了し、2024年4次でサポートを終了すると発表しています。
背景と音に注意
背景は部屋の中ですから、余計なものが映らないように場所に気を配る必要があります。
こちらの私生活が垣間見られるわけですから。
カーテンなどを背景にすると無難です。
バーチャル背景
ツールによってはTeamsのように背景を設定できるものもあります。
これを「バーチャル背景」と言います。
しかし、バーチャル背景の使用はあまりおススメではありません。
なぜなら、面接官は応募者の部屋の様子にも興味があるからです。
部屋の中がチキンと片付けられているかを見ておきたいのです。
部屋の中が乱雑だと敬遠される傾向にあります。
だからこそ、バーチャル背景を使う意味があると考える人も多いでしょう。
でも、面接官はかえってうがった見方をします。
バーチャル背景を使っているということは、この人の部屋はもしかしたらとても「汚い」とか「人に見られてはいけないようなものが置いてある」とか邪推してしまう面接官もいるののです。
ですからむしろ部屋を見せた方が面接官に安心感を与えることになります。
もちろん、きれいに片付けておくことを忘れてはいけませんよ。
その点カーテンを背景にすれば気を遣わなくて済みます。
一方で、対面ではないため、応募先の会社の様子が分からないところが、リモート面接の不利なところです。
音の注意点
あと、家族がいる場合はリモート面接中は部屋に入ってこないよう、また、静かにしてもらうよう伝えておきましょう。
マイクは意外と周囲の音を拾います。
家族に気遣いがないと、本人もその環境で育ったのだから気遣いに乏しい人物は判断される可能性があって、決して有利には働きません。
ですから家族と暮らしている人は、リモート面接の前に予定の日時を家族に告げてその時間帯は静かにするよう協力してもらいましょう。
「リモート面接中」とか「オンライン面接中」あるいは「Web面接中」と書いた紙を部屋のドアに貼っておくとよいですよ。
また、面接が始まるまではマイクは「ミュート」にしておくと良いです。
余計な音を相手に聞かせないで済みます。
リモート面接のコツ~本番編
では、つづいてリモート面接の本番を乗り切るコツ・注意点についてご説明しましょう。
心構え
対面の面接は緊張度が高いですよね。
それに対してリモート面接だと自宅で行うため、アットホームな気分で緊張度は体面に比べて低くなりがちです。
そこがリモート面接の「落とし穴」と言えます。
適度な笑顔を見せることはもちろんOKです。
しかしあまりリラックスした態度は逆効果です。
「真剣度」を疑われてしまうからです。
面接官によっては「こいつ面接をなめとんのか !?」と感じる人もいます。
対面だろうがリモートだろうが、面接は面接です。
緊張感を持って気を引き締めて臨むことを忘れないようにしましょう。
面接官はたいてい数分前に接続して面接者が接続するのを待っています。
あまりぎりぎりだと「もしかしたら忘れているのかも・・・」とやきもきする面接官もいるので、待たせないこと。
5分くらい前に接続して待機していると悪い印象を持たれずにすみます。
服装
面接ですから、たとえ自宅で行うとしても当然スーツで臨みます。
まれにジーンズとか普段着でリモート面接を受ける人がいますが、たいてい落ちます。
「面接を受ける」という意識に欠けると判断されるからです。
リモート面接ではマスクを付けるか ?
マスクはNGです。
自宅で一人でリモート面接を受けるときはコロナ感染につながる「密」にはなりませんから、マスクは着けません。
面接では顔が見える方が面接官に安心感を与えますよ。
対面の面接ではコロナ禍ではマスクはやむをえませんが、事前にマスクを着けたままで良いか聞いておいた方が良いです。
目線
「目線は画面ではなく、カメラ」と言われますが、あまり気にする必要はありません。
会話は相手の表情を見ながらするものだからです。
カメラを意識しすぎると相手の様子が分かりにくくなってしまいます。
また、カメラと画面を交互に見るのはNGです。
視線が頻繁に動くので、落ち着きがないと思われてしまいます。
スマホの場合は手持ちにしないこと。
どうしても動いてしまいますから面接官から見ると画像が揺れて落ち着きません。
ホルダーを用意するなど、固定してください。
その際、適当な高さの台に乗せるなどして、スマホのカメラ部分が自分の顔の高さに会うように調整しておきます。
下に置くと見降ろしているように映ってよくありませんよ。
面接中は余計な操作をしない
面接中にツールを操作化するのは「マイク」と「スピーカー」の音量くらいです。
余計な操作をして画面が消えてしまったりすると焦ってしまい、面接に悪影響を与えます。
リモート面接と対面面接との違い~まとめ
最後にリモート面接と対面面接との違いをまとめておきますね。
リモート面接と対面面接の比較表
リモート面接 | 対面面接 | |
緊張度 | 自宅で受けるのでやや低い | 高い |
服装 | スーツ | スーツ |
会社の雰囲気 | 分かりにくい | 分かる |
プライバシー | 自分部屋が見られる | 守られる |
質問事項のメモ | 画面のわきに貼っておける | 覚えておく必要あり |
時間の活用 | 少し時間をずらせば1日に複数社を受けられる | 移動時間を考慮する必要がある |
リモート面接のメリットとデメリットに分けると次のようになります。
リモート面接のメリット
①自宅で受けるのでさほど緊張しなくても済む/雰囲気に飲まれにくい
②質問事項のメモを画面の横に貼っておくと、質問したいことを忘れずに済む
③移動時間がないので同じ日に数社受けることも可能
リモート面接のデメリット
①会社の雰囲気を見たり感じたりすることができない → これが最大のデメリット
②自分の部屋を見られてしまう。
リモート面接と対面面接との違い、お分かりいただけたと思います。
おわりに
いかがでしたか ?
リモート面接のコツについて、対面との違いから注意点を解説してきましたが、参考になりましたでしょうか ?
あなたがリモート面接を上手にこなして就活を乗り切れますように !
最後までお読みくださって有難うございました。