異業種への転職で面接を乗り切るにはポイントがあります。
結論を言います。
ポイントは次の2つです。
・なぜその業界を選んだのか志望動機を明確に伝える
・業界が変っても活かせるスキルを伝える
ここでは異業種への転職において面接を乗り切って成功させるポイントを、採用担当者の視点からお伝えいてゆきます。
異業種への転職では志望動機を明確にする
異業種への転職では志望動機が特に重要となります。
・なぜこの業界を選んだのか?
・なぜこの会社を選んだのか ?
これまで働いてきた業界ないでの転職なら志望の動機は応募先を選んだ理由だけでよいのですが、業界を変える場合は、その業界に対する志望動機も必要となります。
そこには、
この転職を通じて自分が何を実現したいのかという思い
が根底になければいけません。
それを面接でどう語るのか、例をあげて次の章で解説しますね。
異業種への転職~面接でアピールすべきこと
異業種への転職の際に面接でアピールすべきことは、志望動機でもお伝えしましたが、次の2つです。
・業界と応募先の選択に対する強い思い
・業界が違っても通用するスキル
順にご説明します。
業界と応募先の選択に対する強い思いをアピール
業界研究をどれほどしてきたか、応募先のことをどれほど調べてきたかが採用担当者を納得させる材料となります。
そして、その業界の中でも特に応募先の会社を選んだ理由が明確でなければなりません。
たとえばこんな感じです。
「半年前に私の母が要介護となった際にリハビリ機器を使っており、その効果をこの目で見て、素晴らしいと思いこの業界に興味を持ちました。」
「じつは、その時の機器が御社の製品でした。」
「御社はリハビリ機器メーカーの中でも特に信頼性の高い機器を製造されていて、かつ豊富なバリエーションを用意されていることを知り、多くの病院や施設に紹介することでリハビリを必要とする人達が健康を維持するために直接的に役に立ちたいという強い思いを抱きました。」
業界が違っても通用するスキルをアピール
自分がこれまでの仕事を通じて培ってきたスキルを列記してみましょう。
その中から業界が変っても使えるスキルをピックアップしてアピールします。
例えばコミュニケーション能力であったり、相手が興味のあること、困っていることを聞き出す能力などはどんな業界でも通用するでしょう。
また、システムエンジニアなどの技術職であれば業界が違っても技術開発部門を持つ会社なら必要とされる職種です。
例えば、上に例をあげた自分の親が要介護となった人がこれまで防犯システムや防犯カメラの営業を行ってきたなら、こんなふうに言えばアピールします。
「私はこれまで防犯システムや防犯カメラの営業を行って、お客様に良いもの、役に立つものをお伝えするスキルを身に付けてまいりました。」
「そのスキルを御社の優れた機器を多くの人にお伝えすることに活かしたいと考えて応募させて頂きました。」
これまでの業務経験や職種が活かせるなら異業種への転職はそれほどハードルは高くありません。
逆質問を利用してアピールする
逆質問は次の2つのことをアピールできるチャンスです。
・業界を研究していること
・新たな知識やスキルを身につける努力をしていること
ご説明しましょう。
業界を研究していることをアピールする
逆質問では、例えば業界の動向や応募先と他社の違いについて自分の見解を述べて、その認識が合っているか聞くというのも手です。
その上で、今後の御社が伸ばそうとしているところはどんなことかなどを質問する。
ただし、ホームページを見ただけでは業界の動向について見解を述べることはできません。
本気でいろいろな記事や書籍などで調べなければ上っ面の内容になってしまいます。
逆質問は本気度をアピールする場ととらえましょう。
新たな知識やスキルを身につける努力をしていることをアピールする
たとえば上の例の介護関連の業界を志望している人なら、
「私は現在、介護業界で働く前提として○○法、○○法などの勉強中ですが、もしも入社させて頂けるとしたら他にどんなことを勉強しておく必要があるでしょうか ?」
など、必要な知識やスキルを身に付ける努力をしていることを、逆質問を利用してアピールすると良いです。
これも本気度のアピールにつながります。
転職の面接で注意点は退職理由
ここまで、異業種の業界な転職する際のアピール方法についてお伝えしてきましたが、ここでの面接で注意点について触れておきます。
業界に限らず、次の点に気を付けましょう。
前職または現職の不満や悪口はタブー
です。
面接官は必ずなぜ前職を辞めたか、あるいは現職を辞めようとしているかを質問します。
前職または現職での不満はつい出てしまいがちです。
でも、それは面接官にマイナスイメージを与えます。
面接官は次のようにとらえる可能性が高いです。
・イヤなことがあるとすぐ辞める(こらえ性がない)と思われる
・辞めたら自社の悪口も言われると思われる
面接官はこう思います。
「この人は仕事で辛いことがあるとギブアップしやすいみたいだな。」
「もしこの人を採用していつか辞めたら、他社でウチの悪口を言うかもしれないな・・・。」
「採用は控えた方が良いだろう。」
前職あるいは現職の退職理由は、あくまでもこういうことをやりたいから辞めるという前向きの答え以外はNGと思ってください。
おわりに
いかがでしたか ?
異業種への転職を目指す人が面接を突破するためのポイントをご説明してきましたが、参考になりましたでしょうか ?
最後にまとめておきますね。
・志望の動機を業界と応募先の両方について明確にする
・業界が違っても通用するスキルをアピールする
・業界を研究していることをアピールする
・新たな知識やスキルを身につける努力をしていることをアピールする
あなたの異業種への転職が成功することを祈っております。
最後までお読みくださって有難うございました。