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休学は就職に不利か ? 面接官の視点を採用例で解説 !

休学は就職に不利でしょうか ? …とはかぎりませんよ !

休学すると就職に不利でしょうか ?

いいえ、必ずしも不利ではありません。

理由によってはむしろ有利になることもあります。

 

ここでは筆者の採用面接の経験から、実際の採用例を取り上げて、休学は就職に不利にならないケースがあること、理由によってはむしろ有利になることを解説してゆきます。

 

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休学は就活に不利か ? 面接官の視点

冒頭述べたように、休学は必ずしも就職に不利にはなりません。

 

面接官が最も着目するのは、言うまでもなく休学の「理由」です。

 

もっと言えば、目的が有っての休学はむしろ就職に有利に働きます。

次に、やむを得ない事情による休学は、有利にならないまでも不利になりにくいのです。

 

明らかに不利になるのは理由があいまいな場合です。

 

就職に不利にならないまたはなりにくい休学

・目的が有ってした休学
・やむを得ない事情による休学

 

 

それでは次の章から、筆者が採用にかかわった学生さんで、休学経験があっても採用に至った実例を2つご紹介して、就職に不利にならないのはどんな場合かを具体的にご説明してゆきます。

 

休学が就職で不利にならなかった例 その1

1年半の休学をした学生の応募があり、面接しました。

 

卒業が1年半遅れる理由は突っ込みどころだと思っていたところ、こちらから聞く前に自分から説明がなされました。

 

[休学の理由]

外国を観光目的の旅行ではなく、滞在して文化の違いを知りたいと思いました。

 

[やったこと]

1つの国に2週間ほど滞在してその国の人々に触れてみました。
帰国すると次の旅費と滞在費を稼ぐために複数のアルバイトをこなし、1年半の間に4ヵ国にそれぞれ2週間ずつの滞在を果たしました。

 

[その経験で得たこと]

文化や人種が違っても分かり合える経験を通して、協調性の高い人間に成長することができたと思います。

また、基本はどこの国に言っても英語しか話せなかったが、言葉が通じないときは身振り手振りで何とか話が通じました。

お互いが分かり合おうとすると言葉の壁を超えられることが分かり、少し心の広い人間になれたような気がします。

 

この学生さんは8月になってもまだ1社も内定をもらえていませんでした。

 

「休学が就活に影響するとは考えませんでしたか ?」

 

の問いに対して、

 

「考えましたが今しかできないことをやる方を優先させました。」

 

との答えが返ってきました。

 

上司に報告の上、この学生さんに内定を出しました。

 

なぜ私がこの学生さんに内定を出したかお分かりですか ?

 

ご説明しましょう。

 

休学しても採用する理由は次の3つです。

 

休学がプラス評価となる理由

・休学の目的・理由が明確である
・休学によって学んだこと、成長したことがある
・目的のため、計画を実行に移した行動力を評価した

 

 

休学の目的・理由が明確である

休学の目的・理由が明確であることが大事です。

 

何となく学校がつまらなくなって休学した、と言うのは採用担当者に敬遠されます。

入社しても続かないと思われるからです。

 

休学の目的としてプラスに評価されるものには例えばこんなものがあります。

 

休学の目的としてプラスに評価される例

・ボランティア活動に専念するため
・長期のインターンで就労を経験するため
・留学のため

 

 

休学によって学んだこと、成長したことがある

せっかく休学までしてトライしたことがあるなら、そこから学んだこと、成長できたことがなければ無駄に過ごしたと言われても仕方がありません。

 

休学で行動力が評価されることもある

休学そのものを評価したのではありません。

目的のため、計画を実行に移す一環として休学したという行動力を評価したのです。

 

 

休学が就職で不利にならなかった例 その2

次はやむを得ない事情で休学したケースです。

 

[休学の理由]

うつ病で休学しました。

 

普通は採用されにくいです。

 

精神的に弱い人は仕事ついてゆけないのではないか、採用してもうつ病を再発して休職・退職してしまうのではないかと思われるからです。

 

うつ病は厄介で完治には時間がかかることが多いですし、再発する人も多いと言われています。

 

それではなぜその人を採用したのか ?

単に完治していたからではありません。

 

病気の経験から得たものを言えたことが理由のひとつです。

 

[その経験で得たこと]

医師に、「貴方は完治しましたから、もう通院しなくてもよいですよ。」と言われたときに、心身ともに健康でいられることの有難さを身に染みて実感しました。

 

「病気になってツイてなかった」ではなく、健康でいることの有難さを実感した。

そこには素直な人柄を見て取ることができます。

 

その学生さんは休学の理由を正直に答えました。

また、応募する会社のことを良く調べていたことから、志望度が高いと思われました。

 

さらに、以前うつ病であったとは思えないほど受け答えがハキハキしていて好印象だったのです。

 

採用を決めたポイントは次の4つです。

 

うつ病で休学して就職できた理由

・うつ病であったことを正直に伝えた
・病気からも成長することができた
・ハキハキとした受け答えで好印象であった
・会社のことを事前に良く調べて志望度の高さを示した

 

その学生さんは、入社後真面目な仕事ぶりで会社にとって不可欠な存在となりました。

 

休学の理由は正直がベスト

休学の理由としては、上の例で述べたように、どうしてもやりたいことがあった場合、病気になってしまった場合のほかに、経済的理由などが考えられます。

 

特に病気であったり、経済的理由の場合は、就職において不利になるのではないかと不安になりますが、いずれの場合も正直に伝えるのがベストです。

 

面接官にはウソはつかないことです。

多くの学生さんたちを見ているので、相手の雰囲気から察知してしまうものです。

 

もしも休学の理由が病気で、現在も通院を続けているのならねその旨を伝えておいた方が良いです。

 

初めから分かっていれば会社側もサポートの仕方を検討することができます。

 

仮に落とされたとしても、きっと自分を受け入れてくれる会社があると信じてトライするのが望ましいです。

 

病気を隠して就職すると、あとでバレた場合、不正に申告しなかったとして最悪解雇されることもあり得ます。

 

病気が理由で休学した場合は、上の実例でご紹介したように「健康の有難さを身をもって知ることがでしました。普通に生活できることが素晴らしいこと、本当に有難いと知ることができました。」とアピールすると良いでしょう。

 

経済的理由で休学せざるを得なかった場合は、「働いてお金を得ることの尊さを知ることができた」として休学から得られたことをアピールできます。

 

おわりに

いかがでしたか ?

休学そのものが就職の不利になるのではなく、休学の理由、そして休学から得るものがなかったときに就職の不利になることがお分かりいただけたと思います。

 

最後でお読みくださって有難うございました。