就活では病気があるとやっぱり不利かな ?
正直に履歴書に書かないといけないの ?
それとも隠すほうが有利 ?
悩ましいところであり、また、不安ですよね。
たいていの場合、病気のことは正直に履歴書に書いた方がよいです。
でも、場合によっては書かない方がよいこともあります。
ここでは、就活のとき病気がある人は不利なのか ? また、どう対処したら良いかについて、採用担当者の視点からお伝えしたいと思います。
就活では履歴書に病気のことを書くべきか ?
履歴書に病気のことを書くかどうか、悩むところです。
書くべき場合ついてご説明しましょう。
書くべき場合
病気のことを履歴書に書くべき場合は、病気が原因で休学・留年した場合です。
この場合は、休学・留年の理由がはっきりしていますから、ヘタに隠すよりも、書いたほうが採用担当者も納得します。
「病気で留年したのなら仕方がないな。」と思われるのです。
採用担当者の留年の見方をもう少し説明しておきましょう。
採用担当者の見方
休学とか留年とか1年遅れたことを採用担当者はどう見るか。
留年が、止むを得ない理由なら、問題なしと判断します。
長い人生の1年。
そして長くなるであろう会社勤めのスタートが1年遅れたくらいでは、大して差はつきません。
そうは言っても病気が理由の場合は、気になります。
「この人は〇〇の病気で留年したけど、採用しても仕事に支障がでないかな ?」
採用する側としては、当然ですが、健康で元気に働いてくれる人が欲しい。
なので、病気で休学・留年したけど、いまはもう大丈夫、という証拠が欲しいのです。
そこで、必要なのが、医師の診断書です。
診断書を取っておく
支障なく働ける、あるいはこういう条件で働けるという医師の診断書をもらうことをおすすめします。
主治医にこう頼んで下さい。
「就職活動で、仕事に支障がないことを応募先に伝える必要がありますので、診断書をお願いします。」
診断書はお金がかかりますが、就職のためですから、少しの出費は仕方がありません。
病気の内容や程度によっては、業務が制限されることもあるでしょう。
長時間パソコンに向かってはいけない、とか、立ちっぱなしの仕事はいけないとか・・・。
でも、それは仕方がありません。
そういう条件に合った仕事を「選ぶしかない」ではなくて、「選ぶことができる」と考えて下さい。
その条件で受け入れてくれる会社がきっと見つかります。
必ずあなたができる仕事があるはずですから・・・。
就活で病気を隠すのはありか ?
上で病気が理由で休学・留年した場合は履歴書に書いた方が良いとお伝えしましたが、留年していない場合でも隠さない方が良い場合と隠した方が良い場合があります。
順にご説明しましょう。
隠さない方が良い場合
隠さない方が良い場合は次の2つです。
・業務に支障がでる恐れのある病気
・定期的に通院が必要な病気
順にご説明しましょう。
業務に支障がでる恐れのある病気
無事就職したのはいいけど、あとで病気の影響がでて、業務に支障がでると、以前から病気であったことが会社にバレる可能性が高くなります。
バレた場合、「履歴書詐称」として最悪「解雇」と言うこともあり得ます。
なので、たとえ病気で留年していなくても、少なくとも業務に支障がでる可能性のある病気なら、隠さずに、履歴書の備考欄に書いておくことをおすすめします。
特に「てんかん」などの痙攣・意識消失を起こす病気の場合は、仕事中に発作が出ると周りの人が対処しなければなりません。
業務によっては危険な場合もありますから、隠さずに必ず申告しておく必要があります。
その際は、もちろん医師の「診断書」を添えますよ。
就職してから、「病気のことが会社にがバレないか」と心配しながら不安な会社勤めをするのでは、かえって精神的にキツイです。
それよりも、初めから病気のことを会社側に理解してもらって採用された方が、精神的にはるかに「楽」です。
まずは、就活前に、担当医に仕事に就いて大丈夫か、応募先に言うべきかなど、聞いておくと安心ですよ。
定期的に通院が必要な病気
土日が休みの会社で、土曜日に通院できるならあえて申告する必要はないでしょう。
でも、土日にシフト勤務のある会社や、平日に会社を休んで通院する必要がある病気の場合は初めから伝えておかなければいけません。
必ず会社に知られてしまいますし、職場に迷惑をかけることにもなりますから。
隠した方が良い病気
「うつ病」は、採用担当者に敬遠されます。
うつ病が原因で留年してしまった場合は履歴書に書かざるを得ません。
でも、程度が軽く、留年していなければあえて履歴書には書かない方が良いです。
たとえ、現在通院していても、です。
仕事が原因でうつ病になった人は、休職して、やがて退職するケースが多いです。
なので、採用担当者は「うつ病」= 「きっと辞める」と思い込んでしまいがちなのです。
でも、それは、仕事が原因でうつ病になった場合。
就職前なら、鬱病の原因はもちろん「仕事」ではありません。
そして、
環境が変わると「うつ病」はいつの間にか消えてしまうことがあります。
就職して「働きだしたらうつ病の症状が消えた」というケースも聞いたことがあります。
なので、あえて書かないほうが良いですよ。
おわりに
いかがでしたか ?
就活に際して、病気は不利となるか ?
また、履歴書には病気のことを隠さず書いた方がよいのかについて、採用担当者の視点からお伝えしてきましたが、参考になりましたでしょうか ?
病気は、だれにでも起こり得ることです。
なので、病気は「恥しい」ことではありません。
もしかしたら、神様が与えてくれた成長のための試練かも知れません。
辛く、大変なことではありますが、決してマイナス面ばかりではと思います。
病気になったことで、良かったことは ?
・健康のありがたさが分かった
・人の親切を素直に受け行けることができるようになった
・他の人の辛さが分かるようになった
・人にやさしくなれた
・くじけない強さを得ることができた
じつはこれ、正直に病気のことを履歴書に書いて応募してきた人に、あえて「病気になって、なにか良かったことはありましたか ?」と聞いたときの答えです。
すばらしい人だと思いました。
病気になったことで成長できた人こそ、社会人としても立派にやって行けると思います。
その人は病気のために毛髪が抜けてしまっていましたが、他の人に伝染するものではなかったので、入社してもらいました。
今ではもう中堅社員として活躍しています。
可能なかぎり、できる範囲の仕事に就くことをおすすめします。
あなたが病気とうまく折り合いをつけながら、あきらめずに就活をすすめられますように !
最後までお読みくださってありがとうございました。