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新入社員の会社の辞め方~やり直しを成功させる手順を解説

新入社員が辞めるときどうしたらいいんだろう・・・?

新入社員なら会社の辞め方も分からないことが多いことと思います。

どう切り出していいのか、具体的な手続きはどうしたらいいのか、辞めた後、次の就職先をどうやって探したらいいのか ?

 

就活を乗り越えてようやく社会人になったのに、会社を辞めるのは新入社員にとってさぞ辛いことでしょう。

 

でも、辞めるにはそれなりの理由があるはずです。

 

ここでは新入社員の方に会社の辞め方の基本と、辞めた後の就職先の探し方について、転職の経験と人事担当の経験からお伝えしたいと思います。

 

 

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新入社員の会社の辞め方

新入社員が会社を辞めるには次の手順を踏みます。

(1) 上司に退職の意志を伝えて退職日を調整する
(2) 退職届を提出する
(3) 引継ぎを行う
(4) 退職手続きを行って退職する

 

順にご説明します。

 

上司に退職の意志を伝える

新入社員にとって退職の切り出し方は戸惑うところです。

上司にどう伝えて良いのか。

 

次の手順を踏みます。

①退職の理由を説明できるようにしておく
②上司に時間を取ってもらう
③退職の意志を伝えて退職日の調整を行う

 

退職の理由を説明できるようにしておく

退職の理由を説明できるようにしておくのは、「引き止め」られないようにするためです。

 

本当の理由を言っても良いのですが、理由によっては「引き止め」られることがあります。

 

会社としては採用にそれなりのコストをかけていたり、採用計画に沿って採用したわけですから、新入社員に辞められるのは「困る」ので、引き止めようとするのは当然なのです。

そこで引き止められない理由を言うのが望ましいわけです。

 

退職の意志を伝えると必ず「なぜ ?」と聞かれます。

 

「仕事が覚えられないので自分には無理です。」

とか

「仕事について行けませんので辞めたいと思います。」

と答えれば、

「入ったばかりで分からないのは当たり前だよ。もう少し頑張ってごらん。」

と言われて取り合ってもらえなくなる可能性が高い。

 

残業が激しい場合「ついて行けません」と言っても良さそうに思えるかも知れません。

でも、

「きついのは今だけだよ。もう少ししたらこの忙しい時期から抜けるから今は我慢して。」

と言われてそれ以上言えなくなるかも知れません。

 

ぶっちゃけで「先輩社員に罵倒されるのはもう耐えられません。」と答えるのも良いですが、

「そうか、○○君には私から良く話しておくからもう少し様子を見て。」と引き止められることがあります。

その場合、引き留めに応じると先輩社員との間に「遺恨」が残ってしまいます。

 

最も無難な理由は「ほかにやりたいことがある」ということです。

 

「入社前は自分でもはっきりしていなかったのですが、いまの仕事を覚えれば覚えるほど、『自分の進みたい方向は違う』ということが分かってきました。」

「自分は○○の仕事でやり直したいという結論に達しましたので辞めさせて頂きます。」

 

これなら会社側には「改善」の余地はありませんから引き止めの理由がなくなります。

 

時間をとってもらう

退職する場合はいきなり退職届を出すのは非常識です。

まず、上司に口頭で退職の意志を伝えますが、それもいきなりではいけません。

 

初めに上司に時間を取ってもらいます。

 

「ご相談したいことがありますので、ご都合の良いときにお時間を頂けますでしょうか ?」

 

という感じて面談を申し入れるのです。

 

 

退職の意志を伝えて退職日の調整を行う

面談になったら

「じつはせっかく入社させて頂いて心苦しいののですが、退職させていただきたいと思います。」

 

理由を聞かれますから、あらかじめ用意しておいた退職理由を説明します。

 

続いて、退職日を上司と調整します。

引継ぎと退職手続きに支障のない日程とする必要があるからです。

 

たいていは切りの良い月末付けで退職日を設定します。

 

 

新社員 退職の手続きの基本

新社員の退職の手続きの基本は次の通りです。

・就業規則を確認する
・退職届を提出する
・引継ぎをする
・退職手続きを行って退職する

 

就業規則を確認する

就業規則にはたいてい「退職」の条項が記載されています。

たとえば

「退職の申し入れは退職日の1ヵ月前までに行う。」

等の規則が書かれていますから、従うのが望ましいです。

 

但し、話し合いですぐ辞めることもできますから、そこは上司との相談になります。

 

 

退職届を提出する

退職届は最低でも退職日の2週間前に提出します。

これは民法627条によって、「期間の定めのない雇用の場合は雇用は解約の申し入れから2週間経過すると終了する」と定められているからです。

 

つまり、2週間前に「辞める」という意思表示をすれば法律上は引き止められても辞められるるということです。

 

口頭でいついつをもて退職すると言えば有効なのですが、証拠を残す意味で退職届を退職日の2週間以上前に提出することをお勧めします。

 

退職解けの書き方はネットで簡単に確認できますが念のために記しておきますね。

 

退職届け書式

株式会社〇〇 代表取締役 xx xx 殿

私儀

この度一身上の都合により 〇〇年〇〇月〇〇日をもって退職致します。

〇〇〇〇年〇〇月〇〇日

〇〇部〇〇課

〇〇 〇〇〇(自分の氏名) 印

 

 

ポイントは、会社代表者名と「この度・・・」を前詰めで書き、私儀と日付、部署名、自分の名前・押印は後ろ詰めで書くという点です。

 

必要事項が盛られていれば、例えば会社代表者最後に記載するなど、名順番は違っていても問題ありません。

 

また、縦書きでも横書きでも構いません。

 

引継ぎをする

 

新入社員の場合はまだ大して仕事をしていませんから引継ぎといってもほとんど何もないでしょう。

 

それでも、資料やデータの保管場所など、残しておくべきものは引継ぎ相手に伝えておきます。

 

退職手続きを行う

これは最終日に行います。

総務・人事の担当者が必要書類を用意してくれます。

 

返するのともらうものは次の通りです。

 

返すもの

社員証
名刺
健康保険証
セキュリティカード
など

 

健康保険は「任意継続」することができます。

その場合は会社と折半していた健康保険料を全額自分で払うことになりますので2倍払うことになります。

 

任意継続せずに国民健康保険に加入するということも可能です。

保険料は、市区町村の保険年金課保険係、国民健康保険担当課などに問い合わせれば教えてもらえますよ。

 

 

もらうもの

・雇用保険被保険者証
・離職票
・源泉徴収票

 

 

「雇用保険被保険者証」は、雇用保険に加入していたことを証明するもので、再就職先に提出する必要がありますから、必ずもらってください。

 

離職票(雇用保険被保険者離職票)は、「失業手当」(失業保険)をもらうために必要な書類です。

就職して1年以上経過している場合は失業手当をもらうことができますから、なくさないようにしてください。

 

源泉徴収票は年末調整に必要ですので、再就職先に提出します。

もしも年内に再就職できなかった場合は自分で確定申告しなけれは瀬なりませんので、その時に添付します。

 

失業保険を申請する

1年以上勤務していた場合は失業保険をもらうことができますので、申請しましょう。

必要なものは次の通りです。

 

・雇用保険被保険者離職票(1と2でセットになっています)
・個人番号確認書類(マイナンバーカード、通知カード、個人番号の記載のある住民票のいずれか1つ)
・身元確認書類(運転免許証、、マイナンバーカードなど)
・写真(最近の写真、正面上半身、縦3.0cm×横2.5cm)2枚
・印鑑
・本人名義の預金通帳又はキャッシュカード(一部指定できない金融機関あり。ゆうちょ銀行は可)

 

 

退職前にすること

新入社員が辞めるにあたって辞めた方が良い場合、よくない場合があります。

また、辞めるにしても準備すべきことがあります。

 

こちらに詳しくまとめていますのでご参照ください。
新入社員だけど辞めたい ! OKな理由とNGな場合を解説。

 

 

転職先を決めずに辞めた場合

また。新入社員のうちに会社を辞めたのはいいけれど次の就職先を探せずに困っている場合はこちらのの記事が参考になりますのでご一読ください。

ニートは就活支援を活用しよう ! 就職経験がなくても大丈夫。

ニートや第二新卒で就活をしたい人のために書かれた記事です。

 

 

おわりに

いかがでしたか ?

新入社員の会社の辞め方についてご説明してきましたが、参考になりましたでしょうか ?

 

長い人生の中で会社を辞めることがあってもまだまだこれからです。

 

納得のゆく人生を送れますように。

 

最後までお読みくださってありがとうございました。