パワハラの相談窓口があること、ご存知ですか ?
まさか、自分が・・・!??
パワハラを受けるなんて、思ってもみなかった・・・。
そうです。
だれも普通はそんなこと予想もしていません。
でも、現実には、あろうことかパワハラを受けてしまう。
周囲の人は助けてくれません。
なぜなら、火の粉をかぶりたくないから。
私も「まさか」のパワハラを受けました。
会議の席で社長に怒鳴りまくられても誰も一言も言いません。
意見を求められても、出てくるのは社長に賛同する意見だけです。
私はうつ病になりました。
朝目覚めて起きようとしても体が動かない。
動悸が激しくなる。
呼吸ができない・・・。
かかり付けの医院を受診したところ、
「○○さん。間違いなく『うつ病』です。」
「専門医に紹介状を書いてあげますから、必ず行ってください。」
私は、幸い親身な専門医の治療を受けて1年ほどで完治しました。
その間、休職することもなく、我ながら「良く耐えた。自分、えらいぞ !」と思いました。
この経験で分かったことは、
パワハラを受けても職場の人は誰も助けてくれない !
ということです。
助けようとして口をはさめば、今度はその人がターゲットにされてしまう。
みんなそれが怖いので内心「かわいそう」と思っても、何もできないのです。
なので、パワハラを受けたら「外部の機関」に助けを求めることをおすすめします。
パワハラへの耐性は人によって全く違います。
パワハラの程度にもよりますが、耐えられないことが多いのです。
だから、辛いときは一人で悩まないで。
相談できるところがありますから。
ここでは、パワハラを受けたときに相談できる窓口をご紹介するとともに、身を守る対処法についてお伝えしたいと思います。
パワハラの相談窓口
パワハラを受けたとき相談できる窓口は次の通りです。
・会社のコンプライアンスなどの相談窓口
・労働局・労働基準監督署の総合労働相談コーナー
・NPO法人 労働相談センター
・法務省 みんなの人権110番
・法テラス
・労働問題弁護士ナビ
・ユニオンフォースジャパン
ひとつずつご説明しましょう。
会社のコンプライアンスなどの相談窓口
大会社にはパワハラを含めたコンプライアンスなどの相談窓口があります。
これは、外部機関なので、直接会社の人事などにつながるわけではなく、もちろん、あなたの名前が明かされることはありません。
電話かメールで相談できます。
中小企業で外部機関とそのような契約と結んでいない場合は、要注意です。
人事に相談して、もしも人事担当者の処理の仕方を誤ると、パワハラ当事者に話が伝わって、さらにひどい報復を受ける可能性があります。
相談窓口が外部機関でない場合はくれぐれも注意が必要です。
労働局・労働基準監督署の総合労働相談コーナー
全国の労働局・労働基準監督署のどちらかに、必ず総合労働相談コーナーが設置されています。
パワハラをはじめとした労働問題に関する相談を無料で受け付けてくれます。電話でも相談できますよ。
あくまでも相談と助言で、当事者同士の話し合いによる解決を促すのが役割です。
場合によっては労働局長による本人と会社側への助言・指導がなされることもあります。
助言・指導で解決しないときは、紛争調整委員会によるあっせん制度を案内してくれますよ。
ユニオンフォースジャパン
ユニオンフォースジャパンは、労働組合のない中小企業などに働く人のために設立された団体で、相談するには、会員になる必要があります。
入会金 5,000円と会費が月額2,500円(入会時に2か月分)かかります。
アドバイザーとして弁護士、社会保険労務士、行政書士がそろっていて、パワハラを含む労働問題を相談することができます。
公式サイトはこちら。
>ユニオンフォースジャパン
NPO法人 労働相談センター
こちらは、無料で電話、メールで相談を受け付けてくれます。
東京または近郊にお住いの方でしたら、予約をすれば直接訪問して相談することも可能です。
公式サイトはこちら。
>労働相談センター
法務省 みんなの人権110番
こちらは、法務省が解説している差別や虐待,パワハラなど,様々な人権問題についての電話相談窓口です。
ネットでの相談も可能です。
公式サイトはこちら。
>みんなの人権110番
法テラス
正式名称を日本司法支援センターといい、国が設立した機関です。
最適な相談窓口を案内するのが目的で、直接解決策のアドバイスをするわけではありません。
公式サイトはこちら。
>法テラス
労働問題弁護士ナビ
パワハラをはじめとした、労働問題が得意な全国の弁護士が地域ごとに一覧で案内されます。
お住いに最も近いところで相談できる弁護士さんを探すことができますよ。
公式サイトはこちら。
>労働問題弁護士ナビ
パワハラから身を守るために自分でできること
パワハラを受けたら、次のことを行ってください。
・パワハラを受けた日時と内容をできるだけ詳細にノートに残しておく
・できれば音声を録音しておく
ボイスレコーダーを用意しなくても、スマホの録音機能が役に立ちますよ。
・メールでのパワハラなら後で削除されても良いように、印刷しておくなりファイルとして残しておく。
これらは、ここで紹介した相談窓口で相談を受けるときに使うと状況を理解してもらえます。
それに、もしも後日労災認定を受けようとする場合に、また、法的手段を行使する場合には有力な証拠となりますから、是非やっておいてください。
おわりに
パワハラを受けたときに相談できる機関をご紹介しました。
また、自分でやるべきことにも触れておきましたが、参考になりましたでしょうか ?
あなたがパワハラから一刻も早く逃れることができますように !
さいごまでお読みくださってありがとうございました。