面接で希望職種を聞かれた後で、「配属先は希望通りとはかぎりませんよ。」と言われたらどうしますか ?
ちょっと不安になるかも知れませんね。
①極力希望を考慮して欲しいと訴える
②それともに決定に従いますと答える
③希望が入れられないなら辞退しますと答える
あなたはどの答えを選びますか ?
じつはこの質問は、答えに対する評価が面接官によって真逆になることがあるのです。
ポイントは一貫性を重視するか、それとも柔軟性を重視するか。
悩まずに答える方法を一緒に考えてみましょう。
配属先の希望は通らない !?
応募する際に、希望の職種を記載しますよね。
これはあくまで、「職種」であって「部署」ではありません。
極端なことを言えば、「技術職」を志望してしていても「営業部」に配属になることもあるのです。
ただ、この場合は営業部の中のテクニカルチームとか、たいていは技術を必要とする役割を与えられることになります。
ですから、部署はあくまで「入れ物」であって職種そのものではないと考えておくと良いです。
特に規模が大きな会社では部署も多様化していて、必ずしも希望の部署に配属されるとは限りません。
希望と違う部署に配属される、つまり希望は通らないことはごく「普通」にあると考えておいてくださいね。
その上で、面接の際に「配属先は希望通りとはかぎりませんよと」言われた時の対処を考えてみましょう。
配属先は希望通りとはかぎらないと面接で言われたら ?
冒頭で答えに対する評価が面接管によって真逆になると言いましたね。
例を挙げてご説明しましょう。
一貫性を重視する
あなたが「はい。決められた部署に参ります。」と答えたとします。
「なんだ、〇〇志望と言うのはそんな程度のものだったのか」と考える面接官がいます。
一方で、「こいつは柔軟性があるな」とみる面接官もいるのです。
一貫性を重視するなら、たとえばこう答えます。
「私は、技術者になりたくて御社を志望させて頂きました。」
「ですから、開発部門以外でご採用頂くことは、ちょっと考えにくいです。」
ここでは、
「開発部門でないのでしたら辞退させて頂きます。」
と言い切ってしまわない方が良いです。
あまりに単刀直入すぎて、「ケンカ」を売っているみたいですから、「ちょっと考えにくい」くらいの表現がよろしいかと思います。
柔軟に考える
ただ、希望と異なる部署・仕事が意外にもあなたに合っていた、と言う可能性もあります。
あなたが柔軟に考えられるなら、こう答えると良いでしょう。
「志望はあくまでも○○ですが、□□もやって見なければ分かりませんから、御社の決定に従います。」
面接官は、「この人物は志望をしっかり持っている。かつ柔軟性もある。」ととらえるでしょう。
しかし、「この人は一貫性がないな」と見る面接官もいることは確かです。
何れにしても面接官によって真逆の評価がありうるので、「リスク」を含んだ答え方となります。
そこでおすすめしたいのが、こちらからの逆質問で乗り切る方法です。
逆質問で確認
逆質問は、例えばこんなふうです。
「私は技術職を志望していますが、例えば営業を担当するといったこともありうると言うことでしょうか?」
ここで面接管が「あり得ます。」と答えたら、その場合はあなたの正直な考えを述べるしかありません。
本当に希望と全く異なる仕事についても良いと考えるか、是非ともこの仕事に就きたいと考えるか。
それは、あなたにしか決められないことです。
ここを曖昧にして採用されても、後で後悔することになりかねません。
こういう聞き方もできます。
「希望と異なる部署とは、例えばどんな部署でしょうか ?」
面接管の答えを聞いてから、さらに続けます。
「その部署の方が私に合うと見ておられると言うことでしょうか ?」
「もし、そう見ておられるのであれば、チャレンジしてみるのも面白いと思いますので従います。」
もしあなたが柔軟に考えられる方ならば、上のような返し方が良いでしょう。
ただ、「どうしても希望と違う職種ならいやだ」と考えるなら、「一貫性を重視する」でお伝えしたように、次のように答えることになります。
「私は○○の仕事をやりたくて御社を志望させて頂きました。」
「ですから、○○部門以外でご採用頂くことは、ちょっと考えにくいです。」
この答えに対して、一貫性があって芯がブレない人物として高く評価するか、柔軟性に欠けるとして低く評価するかは面接管によって異なることは、既にお伝えした通りです。
大事なことは、あなた自身が後で悔いが残らないかと言うこと。
決断はあなた次第です。
おわりに
いかがでしたか ?
配属先は希望通りとはかぎらないということ、また、面接で言われたらどう答えるかについてお伝えしましたが、参考になりましたでしょうか?
ポイントは、たいていの会社では配属先は希望通りとは限らず、どこに配属されるかは分からないのが普通だということです。
そしてもうひとつは、「配属」と「職種」は分けて考えること。
面接官が、「配属先は希望通りとはかぎらない」と言う目的は、
・柔軟性を試す
・一貫性を試す
と、真逆の2通りがあるので厄介です。
ここで示してきた答え方の例を参考としてください。
そして、最終判断はあくまでも自分自身。
自分の気持ちに素直に従って悔いの残らない答えを導いてくださいね。
最後までお読みくださってありがとうございました。