個人事業主に向いている人、いない人。
自分はどっちだろう ?
個人事業主になれば、会社に縛られずに好きなように生きられる。
イヤな上司に小言を言われないで済む。
憧れの個人事業主。
でも個人事業主でちゃんと食べてゆけるのか?
不安ですよね。
まずは自分が個人事業主に向いている人なのか確かめてみましょう。
ここでは個人事業主に向いている人とはどんな人なのか、実際に会社を辞めて個人事業主になった人を複数見てきた筆者がその人達に共通する特徴をお伝えしてゆきます。
個人事業主に向いている人の特徴
個人事業主に向いている人の特徴は次の通りです。
・業務能力が高い
・自己管理ができる
・常に勉強する姿勢がある
順に見てゆきましょう。
業務能力が高い
サラリーマン時代と同じ職種で個人事業主として生計を維持してゆく条件は、当たり前のことですが、
業務能力が高いこと
です。
仕事ができるからこそ、独立しても仕事が来るのです。
誰も仕事のできない個人に依頼しようとは思いません。
サラリーマンをしているときにその力量を認められていれば辞めた会社から仕事を依頼されるケースは多いです。
会社や上司がイヤで辞めた人も元の会社から仕事をもらっている例を何人か見てきました。
彼らが言うには、
「立場が変われば今までイヤでたまらなかった上司の態度が変わった」
そうです。
部下に対してなら暴言を吐けるけれど、社外の人にはさすがに暴言は吐けず、一業者として接するようになるようです。
なにかの分野で秀でていることが、個人事業主に向く人の特徴、と言うより条件と言っても良いです。
自己管理ができる
自己管理ができないと個人事業主としての収入を維持できなくなります。
例えば朝寝坊が癖になってしまってはお客様から電話が来ても即応できず、せっかくのチャンスを逃してしまいます。
電話でもメールでも反応の遅い業者は次第に信用が低下して振り向かれなくなります。
たとえ、業務能力が高くても、です。
常に勉強する姿勢がある
個人事業主として独立したら常に勉強し続けなければすぐに競争力を失います。
技術にしろコンサルにしろトレンドを知ってフォローアップしておかなければライバルに仕事を取られてしまいます。
そのためにはアンテナを高くして、常に世の中の最新の状況を把握しておく必要があります。
個人事業主に向く職業
ここでご紹介する個人事業主に向く職業は、筆者が仕事をしてきたIT業界の例であることをお断りしておきます。
実際に成功しているので、個人事業主に向いている職業と言えるでしょう。
次の3つです。
・SE(システムエンジニア)
・コンサルタント
・ネットビジネス
当事者にヒアリングした内容をご紹介します。
SE(システムエンジニア)
SE(システムエンジニア)は力量、つまり上で述べた業務能力の程度が分かりやすいです。
「できるSE」は元の会社からも、元の会社の顧客からも仕事をもらうことができます。
私が見た個人事業主の実例で多いのがSEです。
顧客に信用されると次もまたその人に仕事を依頼しますから、個人事業主として生計を維持しやすい職業です。
中には仕事が増えて個人事業主から会社を設立した人もいます。
会社を作って経営者になると、自分の家族だけでなく、社員とその家族に対するが出てきますから、精神的には個人事業主でやっていた時の方が楽だったと言います。
コンサルタント
コンサルタントにはいろいろな種類があります。
在職中にFP(ファイナンシャルプランナー)の資格を取って独立した人がいます。
この方はお金で苦労している人たちの役に立ちたいという強い意志を持ってFPの資格にチャレンジして見事合格しました。
自宅マンションを事務所として、営業はホームページと近隣の郵便受けにパンフレットを配布して行ったそうです。
お客が付くまでに時間がかかったとのことですが、何とかやっているようです。
また、IT業界で営業をしてきた人で、システム構築のコンサルタントを開業した人もいます。
この人は、営業マンの頃から提案力でお客様から信頼されていましたが、スピンアウトして開業しました。
どんなシステムを構築すれば使いやすいか、また業務効率が高くなるかを顧客に提案することでコンサル料を得ているとのことです。
ネットビジネス
在職中にネットビジネスを始めて、収入が増えて確定申告をするようになってから退職して個人事業主となった人もいます。
ネットの世界は変化が速いので日々気が抜けないとのことですが、開業コストや運営コストがごく僅かなので、敷居が低いと言います。
ただし、ネットビジネスで成功するのは100人に一人くらいと言いますから、安易にできるわけではないようです。
個人事業主になるメリット・デメリット
ここで個人事業主になるメリットとデメリットもザっと見ておきましょう。
メリット
・会社に縛られない
・イヤな上司に耐える必要がない
デメリット
・収入の保証はない
・仕事がなくても失業保険はもらえない
・ボーナスがない
・社会保険料がキツイ
こう見るとメリットよりもデメリットの方が多いように見えますが、個数は問題ではありません。
何を重視するかです。
個人事業主のメリット・デメリットはこちらにもっと詳しくまとめてありますので、よろしければご参照ください。
副業で個人事業主になるメリットとは ? デメリットにも注意 !
おわりに
いかがでしたか ?
個人事業主に向いている人とはどんな人か、実際に個人事業主となっている立派に生計を立てている人達に共通の特徴をお伝えしてきましたが、参考になりましたでしょうか ?
サラリーマン時代と同じ職種で個人事業主として成功している人は、サラリーマンの頃から仕事で実力を評価されていた人たちばかりです。
また、サラリーマン時代と違う仕事で個人事業主として成功している人は、強い意志を持ってサラリーマン時代に別の仕事の資格を取った人、あるいはネットビジネスを勉強してトライ&エラーを繰り返して稼げるようになった人です。
現在の会社や上司がイヤで辞めるのはOKです。
でも、目的を達成するまでやり遂げる意志の強さがないと個人事業主やフリーランスで成功するのは難しそうです。
もし、個人事業主に憧れているのでしたら、ご自分の得意なこと、性格、意志の強さなどを総合的に判断されてくださいね。
最後までお読みくださって有難うございました。