就職浪人は不利でしょうか ?
少なくとも有利とはいえません。
でも、ポイントを押さえれば就職への道は開けます。
大事なことは面接での答え方。
特に就職浪人となった理由と応募した理由。
ここでは就職浪人は不利か、デメリットはどんなことか、またメリットはあるのか、そして就活に向けた就職浪人中の過ごし方について採用担当者の視点からお伝えしてゆきます。
就職浪人は不利か ?
就職浪人は就活ではやはり不利です。
「就職に失敗した人」つまりどの企業からも必要とされなかったとみなされることが多いからです。
就職に不利なだけではありません。
他にもデメリットがありますので見ておきましょう。
デメリットは ?
就職浪人となったことによめデメリットとして次の次の3つがあげられます。
①就活のハードルが高くなる
②社会人になるのが遅れる
③不安や焦りから心穏やかに過ごせなくなってしまう
就活のハードルが高くなる
既に述べたように、就職に失敗した人と見られてしまいます。
つまり、採用担当者からはマイナスイメージを持たれてしまうということです。
そのため、就職しにくくなってしまいます。
社会人になるのが遅れる
社会人になるのが遅れると、たいていの場合は経済的に不安定になります。
また、細かい話ではありますが厚生年金保険料の支払いが遅れますから、その分将来もらえる年金が少なくなるということもあります。
でもこれは、長く働くことで十分挽回できますのであまり心配することはないでしょう。
不安や焦りから心穏やかに過ごせなくなってしまう
同級生や友人が就職していって、自分一人が取り残された。
何か人生の敗者になってしまったような気がして、焦り・不安に陥ってしまいがちです。
でも、ここが踏ん張り時です。
長い人生、いろんなことがあります。
「神様は、本人が耐えられない試練を決してお与えにならない」と言います。
就職浪人という試練を乗り越えることで成長できると思って頑張ってみましょう。
きっと道は開けるはずです。
メリットは有るのか ?
では就職浪人にはデメリットしかないのでしょうか?
いいえ。
メリットもあります。
少なくとも次の3つがあげられます。
①自分は何をやりたいのか、どんな仕事に就いたら良いのかをじっくり考える時間を持てる
②就職浪人という試練を乗り越えることで強くなれる
③就活に成功した友人に就活のコツや社会人になってからの注意点などを聞ける
特に、①と②はこれからの人生をどう生きるかに大きく影響しますので、大事なメリットと言えます。
ぜひ、このメリットを今後の人生に活かしたいものです。
就職浪人が面接で成功するには ?
就職浪人が面接で成功をするための重要なポイントは次の3つです。
・就職浪人となった理由を正直に伝える
・反省から気づいたことを伝える
・気づいたことを志望の動機につなげる
順にご説明しますね。
理由を正直に伝える
面接では、就職浪人した理由を必ず聞かれます。
理由は正直に言います。
ヘタに繕うと「言い訳」になってしまいます。
面接官は言い訳をする人を嫌います。
そういう人は仕事で失敗しても言い訳して、素直に反省して次に活かせないと考えられるからです。
「じつは、4年生になったから、やりたいこともはっきりしないまま何となく就職試験を受けていました。公務員試験も受けましたが、すべて落ちてしまいました。」
「自分がやりたいことをしっかり決めていなかったことを反省しています。」
反省から気づいたことを伝える
反省だけでなく、そこから気づいたこと、学んだことを言えれば就職浪人したことが「無駄」ではなくなります。
面接官は失敗から学ぶことのできる人間を評価します。
「昨年就職できなかったことで、自分に何がいけなかったのか考えて、自分のやりたいことをしっかり考えていなかったことが最大の理由だと気づきました。」
「そのお蔭で自分は何をやりたいのかを真剣に考える時間を与えられて、心からやりたいこと・進むべき道を見つけることができたので、昨年就職できずにかえって良かったと思っています。」
「去年の自分が就職していたら、きっと仕事に打ち込めずに何となく人生を過ごしているのではないかと思います。」
気づいたことを志望の動機につなげる
自分のやりたいことが見つかって、その結果として志望する会社を選んだ。
「就職浪人して、時間はたっぷりありましたので、いろいろな職業を調べながら、自分が本当にやりたいことを考えました。」
「その結果、○○の仕事に携わりたいと心から思いました。」
「○○について調べているうちに、御社のことを知り、特に□□に力を入れておられることが分かりましたので、ぜひその仕事の一端に参加されていただきたいと思って志望させていただきました。」
まとめるとこうなります。
・就職浪人したことで自分の人生を真剣に考える機会を得た。
・その結果やりたいことが分かった。
・やりたいことを実現するために御社に応募した。
面接官は、正直でかつ論理的に考えることができて、熱意のある人に弱いのです。
就職浪人となった時の過ごし方
就職浪人していた時の過ごし方は、面接で聞かれます。
「あなたは、就職浪人中、どのように過ごしてこられましたか ?」
その質問に答えるためにも、やるべきことをご説明しましょう。
「メリット」のところで述べたことと一部重複しますが、やるべきことは次の4つです。
・世の中にどんな仕事があるのかじっくり調べる
・自分はなにをやりたいのかじっくり考える
・やりたいことができそうな企業をじっくり調べる
・資格を取る
・アルバイトをする
世の中にどんな仕事があるのかじっくり調べる
時間はあますから、まずは世の中にどんな仕事があるのか調べてみましょう。
知らない職業がたくさんあるはずです。
意外な職業に心惹かれるかも知れません。
自分がやりたいことを見つけるきっかけにもなりますよ。
自分はなにをやりたいのかじっくり考える
自分が心からやりたいことをじっくりと考える機会は人生の中でそんなにあるものではありません。
いま答えを見つけなければ漫然と就職浪人を続けてしまい、得るものはないでしょう。
せっかく神様に就職浪人という形で時間をもらったのですから、有効に使ってください。
やりたいことができそうな企業をじっくり調べる
自分のやりたいことが見つかって、就きたい職業が決まったら次はそれを実現するための企業を探します。
見つけた企業についてはしっかり調べること。
企業研究についてはこちらに詳しくまとめてありますのでご参照ください。
資格を取る
やりたいこと、就きたい職業に関連した資格をとることもぜひチャレンジしてみてください。
企業に応募するときに関連する資格を取っていると「本気度」を伝えることができます。
採用する側は「資格をもっているから使える」とは考えません。
仕事は資格より経験がモノを言います。
でも、本気でその仕事に就きたいと考えていることは評価してもらえますよ。
アルバイトをする
就職浪人中、できるだけ親の負担にならないように、生活費を稼ぎましょう。
一日中将来のことを考えたり、就活をし続けるのはかえって精神的によくありません。
アルバイトで社会の風に触れていた方が心身ともに健康でいられますよ。
おわりに
いかがでしたか ?
就職浪人が不利であること、それでも面接を突破するためのポイント、さらに就職浪人となったときの過ごし方についてお伝えしてきましたが、参考になりましたでしょうか ?
なお、面接のチャンスをつかむ手段については別記事とさせて頂きます。
あなたが不利な状態を跳ね返して、ご自分の望む道に進むことができますように !
最後までお読みくださってありがとうございました。