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試用期間の延長は違法では ? 合意があれば可能。

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

試用期間の延長ってあり ?

試用期間を延長すると言われたけど、それって違法なのでは ?

いいえ、試用期間の延長自体は必ずしも違法とは言えません。

 

ただし、条件を満たしていないと、会社の都合だけで試用期間を延長するのは違法となります。

 

ここでは、試用期間の延長が違法かどうかの見極め方、延長されたときにどう対処したら良いかについてお伝えしてゆきます。

 

 

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試用期間の延長が違法にならないケース

試用期間は、次の条件をすべて満たせば延長することができます。

 

・合理的な理由がある
・就業規則または雇用契約書に試用期間の延長が明記されている
・採用時に労働者への事前に通知し、合意を得ている

 

はじめに会社から試用期間中に能力・適正を見極めきれない場合は延長の可能性がある旨を伝えられ、本人が合意していない場合は延長すべきではなく、使用期間が満了した時点で正社員への移行、もしくは解雇の決定をしなければなりません。

 

それでは、試用期間の延長が違法にならない条件をひとつずつ確認してゆきましょう。

 

 

合理的な理由があるとはどういう場合か

例えば入社後体調を崩してしばらく出勤できなかった、あるいは入院してしまった等の場合は、本人の能力を見極めるには期間が短かすぎるとして使用期間の延長はやむを得ないと考えられます。

 

あと、遅刻や欠勤があって本人の勤務態度が思わしくない場合や業務能力が明らかに不足している場合はもう少し猶予期間を設ける意味で試用期間を延長するケースがあります。

 

これも「合理的な理由」と解釈されます。

 

就業規則または雇用契約書に試用期間の延長が明記されているか

入社前に就業規則や雇用契約書の説明をするのが普通です。

 

たいていは雇用条件、特に給料の額に目が行って試用期間についてはあまり気にされないことがお以下も知れませんが、入社後でもよく確認しておいた方が良いです。

 

例えば就業規則なら、試用期間について下記のように記載されます。

 

就業規則例

第○○条
新たに採用した者については、入社の日から3ヵ月間を試用期間とする。
ただし、特殊の技能または経験を有する者には、試用期間を短縮するかまたは試用期間を設けないことがある。
2 試用期間中または試用期間満了時点で、引き続き社員として勤務させることが不適当と認められる者については採用を取り消す事がある。
3.試用期間中に本採用とすることの判断ができないときは、第1項の期間を最長3ヵ月間延長することがある。
4.試用期間は勤続年数に通算する。

 

 

 

採用時に労働者への事前に通知し、合意を得ているか

就業規則または雇用契約書に試用期間の延長が明記されているだけではなく、このことを採用時に本人に説明して合意をえていない場合は延長することは違法となります。

 

もっとも、採用してもらうためには試用期間について合意せざるを得ませんが・・・。

 

 

試用期間の延長を言われたらどうしたら良いか

試用期間の延長を言われたとき、どうしたらよいか ?

自分に落ち度や不十分な点があったと納得できる場合は延長に従いましょう。

いきなり採用取り消しではなく、リトライの機会が与えられたのですから、活かすべきです。

 

一方、自分には落ち度がないと認識しており、納得できない場合は如何すべきか ?

対処としては4つあります。

・会社の人と話し合う
・弁護士に相談する
・労基署に相談する
・延長を受け入れながら転職先を探す

 

順に見てゆきましょう。

 

会社の人と話し合う

先ずは会社の担当者(上司)に話し合いを求めます。

「試用期間延長とのことですが、理由を詳しくお教え頂けますか ?」

と、けんか腰ではなく穏やかに申し入れます。

 

そのときは、就業規則や雇用契約書に使用期間延長について記載があるかどうかも聞いておきます。

 

話合った結果納得できれば延長してもらってそのあとのことは別に考えると良いです。

つまり、本採用となった場合長くいて良い会社かどうかを見極めるのです。

 

弁護士に相談する

もしも話し合いの結果納得できなければ弁護士に相談するという手があります。

でもこれは費用が発生しますし、訴訟して勝ったとしてもお互いにわだかまりが残りますから、筆者としてはおススメではありません。

 

労基署に相談する

労基署、つまり労働基準監督署に相談するのもひとつの方法です。

 

合理的な理由がなく、会社が一方的に試用期間を延長したのなら、労基署から会社に対して「指導」つまり「是正勧告」がなされます。

 

これに従わない場合は、労働基準法違反として会社に罰則が適用される可能性がでてきますので、会社にとっては痛手となります。

 

ですが、これもそのあと続けて勤務しても楽しくないであろうことは想像に難くありません。

 

延長を受け入れながら転職先を探す

試用期間の延長に納得できないとき、最もおすすめしたいのが、とりあえず延長を受け入れて、即転職先を探すことです。

 

延長を拒否してすぐに辞めてしまうことは得策ではありません。

試用期間延長中は少なくとも給料はもらえるのですから、給料をもらいながら次の会社を探す方が安全です。

 

それに、自分から辞めると「自己都合」となって失業保険をすぐにもらうことはできません。

 

すぐに次の転職先が見つかるかどうかは分かりませんが、スタートは早く切った方が有利にことを運ぶことができます。

 

ただ、たとえ試用期間を延長したとしても、入社から退職までの期間が短くなりますから、転職の応募先に必ず理由を聞かれます。

 

その場合の対処についてはこちらをご参照ください。
試用期間に解雇された~履歴書の書き方と面接での答え方は ?

 

あと、まんいち試用期間満了で本採用してもらえず、試用期間の延長もなく、解雇されてしまった場合はこちらが参考になりますよ。
試用期間に解雇で失業保険もらえる ? 社会保険に入ってない !

 

 

おわりに

いかがでしたか ?

試用期間を延長すると言われたとき、それが違法かどうかの見極め方について、またどう対処したらよいかについてお伝えしてきましたが、参考になりましたでしょうか ?

 

まともな会社であれば、入社前に雇用条件と併せて試用期間についても説明がなされます。

説明されず、雇用契約書にも記載がない場合は、試用期間はあってはならないことになります。

 

事前の説明も雇用契約書への記載もなく、ある日突然試用期間の延長を持ち出されたら、まともな会社ではないということです。

 

そんなときは、ここでお伝えした対処法を思い出してください。

 

最後までお読みくださってありがとうございました。