公務員試験に受かって民間の内定を辞退するのはありでしょうか ?
はじめに結論を言います。
公務員試験に受かったら民間の内定を辞退するのはありです。
むしろ
公務員試験を受ける場合でも民間の内定をもらっておくこと
をおすすめします。
理由は、精神的に余裕ができてその後公務員試験に集中できるからです。
しかし安心感から公務員試験もおざなりになることは戒めなければいけません。
また、法的には公務員試験に合格してから民間を辞退しても問題ありません。
とはいえ、辞退することで民間会社に大きな迷惑をかけることになります。
ですから、辞退の仕方には細心の注意が必要です。
ここでは公務員試験試験に合格してから民間を辞退するときの方法について、また公務員試験と民間の併願の注意点について解説してゆきます。
はじめに公務員試験試験に合格してから民間を辞退するときの方法から見てゆきましょう。
公務員試験試験に合格して民間を辞退するときの方法
はじめに、公務員試験を受ける予定であること、あるいは受けていることを民間企業にいつ言うかを考えてみましょう。
悩ましいところですね。
公務員試験を受けることを民間企業にいつ言うか
民間企業には、公務員試験に合格してから言うのが最も安全です。
民間企業に応募するとき、あるいは面接の際に公務員試験を受けることを正直に伝えるべきだと言う人もいます。
でも、おすすめしません。
なぜなら、企業の採用担当者はこう思うからです。
「この人は内定を出しても後になって辞退するかも知れないな。」
すると採用意欲が低下します。
長く採用担当をしてきた筆者が言うのですから、間違いありません。
学生の立場から考えれば身を守るために公務員試験のことは言わない方が無難です。
潔くないやり方ですが、就活は人生の大事。
安全を確保して進めることをおすすめします。
民間企業を辞退するときの方法
先に民間企業を受けて内定をもらっている場合、公務員試験に合格したら民間の方は内定辞退できるのか?
冒頭述べた通り辞退は可能です。
憲法で職業選択の自由が保証されていますから、仮に内定承諾を出した後でもちろん辞退することは可能です。
そうは言っても内定を出した企業にとっては迷惑な話です。
誠意をもって謝ってください。
まずは電話で謝罪します。
「内定を頂いていた〇〇大学の××です。」
「たいへん申し上げにくいのですが、実は公務員試験に合格致しまして、親とも相談した結果、せっかく御社から内定を頂いておりましたが、辞退させて頂きたく、連絡させて頂きました。」
「承諾した後の辞退となり、多大なご迷惑をお掛けして誠に申し訳ございません。」
企業側から
「それは困る」
とかいろいろ言われても、ひたすら謝り倒すしかありません。
ただし、入社直前(具体的には2週間前以内)だと断れなくなりますし、無理やり辞退すれば訴訟にもなりかねません。
公務員の内定が決まったら速やかに辞退の申し入れをする必要があります。
と電話で謝罪した上でメールでも謝罪と辞退の旨を伝えます。
メールは確かに辞退することを企業側に伝えた、という証拠を残すという意味もありますよ。
公務員試験と民間企業併願のリスク
民間企業の内定をもらってから公務員試験を受けることをおすすめしましたが、公務員試験と民間企業併願にはリスクが伴います。
どんなリスクがあるかリストアップしておきますね。
・学校推薦だと内定を断れない
・パワーが分散されるのでどちらの準備も不足がちになる
なお、腹を括って公務員試験に落ちてから民間企業を受けるという人もいますが、そのころは民間の内定はほぼ埋まっていますから、併願のリスクのひとつと言えます。しかし、ここでは民間企業の内定を前提としていますので、取り上げません。
学校推薦だと内定を断れない
先に民間企業から内定をもらって後で公務員試験に合格したら民間企業を辞退することは可能であることは既にお伝えしました。
しかし、例外があります。
学校推薦だと内定を断れない
可能性が高いのです。
学校推薦で内定をもらっておいて後で辞退すると、その企業は翌年からその学校からは採用しなくなる可能性があります。
すると学校としては非常に困ります。
後輩達も就職の道がひとつ断たれるわけですから、迷惑をかけることになります。
ですから、学校としては
「内定をもらったら瀬絶対に辞退してはいけない」
と言うことが多々あるのです。
パワーが分散されるのでどちらの準備も不足がちになる
公務員試験と民間企業併願するのはじつはなかなかにキツイことなのです。
公務員試験は筆記試験と面接試験に分かれます。
筆記試験には、「教養科目」と「専門科目」の2つがあって出題範囲はかなり幅広く、教養科目と専門科目を合わせて約30科目から出題されます。
国家公務員か地方公務員かによって異なりますが、公務員試験は準備に労力を要します。
民間企業を受けることでパワーが割かれてしまうリスクがあることを覚悟しておきましょう。
一方、民間企業を受けるには企業研究が必須でこちらもそこそこ時間をかける必要があります。
ただ、先に民間企業を受けておくと、面接に慣れるという効果がありますよ。
おわりに
いかがでしたか ?
公務員試験に受かってから民間の内定を辞退する方法について、また公務員と民間の併願のリスクについて解説してきましたが、参考になりましたでしょうか ?
筆者は民間企業で長く採用を担当してきましたが、この記事は企業の利益ではなく、あくまでも就活生の利益のためだけに書かせて頂きました。
民間企業の採用担当者としては、内定者が辞退したいと言った時は、内定承諾で縛って無理に入社してもらうことはありません。
嫌々入社されてもお互い幸せではありませんから。
あなたの就活がうまくゆきますように !
最後までお読みくださってありがとうございました。