新入社員の初ボーナスはいつからもらえるのか ?
6月は夏季賞与の季節。
初めてボーナスをもらえる !
でも、ちょっと待ってください。
新入社員にまともに賞与が支給されるのは、冬のボーナスからです。
大企業なら、夏に「寸志」程度は支給されますが、中小企業では1年目の夏は賞与が支給されない会社が多いです。
賞与は、その前6ヵ月の実績を評価して支給されるものです。
ですから、入社2ヵ月ではまだ対象外なのです。
それを知らずに期待しているとガッカリしますよ。念のため・・・。
ボーナスとは、本来は業績のいい時に支給されるもの。
でも、現在では賞与は「生活給」の一部ととらえられているので、中小企業でもたいていは業績によらず支給はします。
ただし、額は会社の業績によって変動しますが・・・。
ここでは、新入社員の初ボーナスはいつからもらえるのか、時期や額、そして控除されるもの、さらに査定など、様々な疑問にお答えしてゆきます。
新入社員のボーナスはいつから ?
新入社員にまともに賞与が支給されるのは、冬のボーナスからです。
大企業なら、夏に「寸志」程度は支給されますが、中小企業では1年目の夏は賞与が支給されない会社が多いです。
賞与は、その前6ヵ月の実績を評価して支給されるものです。
ですから、入社2ヵ月ではまだ対象外なのです。
それを知らずに期待しているとガッカリしますよ。念のため・・・。
支給の要件
もう少し詳しくボーナスの支給を受ける要件について説明しておきましょう。
次の2つの要件を満たしている必要があります。
・支給日に在籍していること
・対象期間に勤務していること
「在籍要件」と「支給日要件」と言います。
例えば夏のボーナスの対象期間が昨年の6月1日から12月31日までであれば、その間きちんと勤務していること。
そして、支給日に在籍していることがボーナス支給の条件となります。
上で述べたように、新入社員の場合は前年の6月1日から12月31日までは在籍していませんから、最初の夏のボーナスはそもそも支給要件を満たしていないのです。
これが、多くの会社において、新入社員のボーナスがいつからかの根拠となります。
新入社員のボーナスは平均どれくらいか
上でお伝えしたように、夏は大企業で「寸志」として数万円程度。
中小企業の場合、夏は支給されないところが多いです。
では冬のボーナスってどれくらいでるのでしょうか ?
これはもう、会社によってピンからキリまでです。
給与の2ヵ月分以上支給される会社もあれば、1ヵ月程度の会社あるいは10万円程度のところもあります。
一般的には平均2ヵ月前後です。
ただし、企業規模は小から大まで、業種も様々ですから、あくまでも「平均」ですよ。
夏と冬で違う
ほとんどの会社では、夏より冬の方が若干手厚くなっています。
夏が2ヵ月なら冬は2ヵ月+アルファ。例えば2.1ヵ月とかです。
新入社員の場合は最初にまとものもらうのが冬ですから、翌年の夏はもっともらえると期待していると冬より少ないということが多々あります。
「あれ、前回のボーナスより下がった ! 上司の査定が低かったのか・・・」
と悩む人がいますが、多くの会社では夏は冬より額が低いことを知っていれば心配することはありません。
年末年始で何かと物入りであろうという配慮からと思われます。
そうは言っても、ボーナスをあてにして、事前に高い買い物をしてローンを組むなんてことはおすすめしません。
ボーナスは、もらうまで額は分からないのですから、あまりあてにしない方が良いです。
賞与も含めた年収は気になるところですから、応募の際にしっかり確認しておいてください。
募集要項をチェック
募集要項に必ず基本給、諸手当、賞与の支給額(あるいは月数)が記載されています。
エージェント会社を通した応募では必ず記載されていますが、会社独自の募集だと、
「実績に応じて支給」
のように、あいまいな表現をしているところもあります。
その場合は、具体的な額、たとえば「昨年の新入社員の実績をお教え頂けますか ?」
と聞いてみると良いです。
答えを渋るようなら、その会社ではボーナスは期待できない可能性大です。
年俸制なら
中には、「年俸制」の会社があります。
その場合は提示された年俸を単純に12ヵ月で割ると月額の給与となります。
そして、ボーナスはありませんのでご注意くださいね。
ボーナスの手取りは ?
ボーナスって、支給額がまるまるもらえるわけではありません。
ボーナスからは、通常の給与と同様に、健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料、所得税が引かれます。
差し引かれることを「控除」と言います。
どれだけ控除されるのか ?
その「率」は前月の給与の額、正確には給与の額による「標準報酬月額」によって決まります。
でも、賞与の額と給与の額はけっこう違っていることが多いので、ボーナスから控除される額は「仮」の額なんです。
そして、最終的に1月から12月の所得と控除額が確定した後で、1月に税金を再計算します。
これが「年末調整」です。
ですから、通常月の給与のわりにボーナスが少ない人は、ボーナスから引かれ過ぎてしまうので、年末調整でお金が戻ってきます。
逆に通常月の給与のわりにボーナスが多い人は、ボーナスから引かれる額が少なすぎるので、年末調整で税金の追徴が発生してしまうのです。
「ボーナスがこれしかないのに、なんでこんなに引かれるの ?」
と疑問に思うことがあるかも知れません。
それは、いま説明したように「仮」で控除するためなのです。
引かれ過ぎはあとで税金が戻りますから、年末調整に期待してください。
ボーナスの「査定」とは
夏に「寸志」をもらえる場合は、一律ですから、同期と差が出ることはありません。
でも、冬のボーナスからは、同期の社員でも、査定によってもらえる額に差が出ます。
査定とは、過去6ヵ月間の勤務態度や業務実績に応じて上司が行います。
はっきり言ってしまえば、上司に気に入られた社員は評価が高く、良い査定をされます。
一報、あまり上司に気に入られていない社員は低い査定となります。
つまり査定は、上司によってちがってくるものです。
なので、同期よりボーナスの額が低くても気にしないことです。
あなたは自分なりに精一杯仕事をしてきたのなら、その結果としての査定を素直に受け入れること。
人と比べても良いことはありませんよ。
同期との「差」が気になる方はこちらもどうぞ。
ボーナスの使い道は ?
新入社員のうちはボーナスはあまり多くはありません。
冒頭述べたように、ボーナスのでない会社もある中で、もらえたら「ラッキー」なのです。
だからこそ、ボーナスの使い道は有意義なものにしたいですね。
おすすめしたいのは、親へのプレゼント。
大人になるまで育てて、学校にも行かせてもらって無事に社会人になったのですから、初ボーナスでプレゼントしたら、親にとってこんな嬉しいことはありません。
ちょっとした温泉旅行でとか、あまりの値の張らない衣類など、できる範囲で十分に親の心に届きますよ。
こちらも参考になるかも知れませんのでよろしければあわせてお読みください。
初任給で親になにかプレゼントする ? 同居と遠隔ではちがう。
彼や彼女へのプレゼントも良いでしょう。
初ボーナスでのプレゼントは特別心に残るものです。
あと、現実的な話をすると貯金。
社会人はいつ思わぬ出費があるか分かりません。
若いうちから少しずつでも貯金の習慣を付けておくといざというときに困らずに済みます。
自己投資をするのも良いです。
もちろん今まで頑張ってきた自分へのご褒美として「ずっと欲しかったもの」を買うのもアリです。
いずれにしても、何となく散財するのではなく、ボーナスの使い道はあらかじめ考えておくと良いですよ。
おわりに
いかがでしたか ?
新入社員の初ボーナスは、いつから出るのか、どれくらい出るのか、手取りはどうなるかなどについてお伝えしてきましたが、参考になりましたでしょうか ?
最後にまとめておきますね。
・夏は大企業で「寸志」
・中小企業では夏は出ないところが多い
・まともに出るのは冬から
・募集要項で事前にチェック
・答えがあいまいならボーナスは期待できない
・年俸制の会社はボーナスは出ない
・ボーナスからの「控除」は「仮」で年末調整がある
あなたが不安なく社会人生活を送れますように !
最後までお読みくださってありがとうございました。