面接では時事問題が出されることがしばしばあります。
たとえば、
「最近気になるニュースはなんですか ?」
などと、いう表現で質問されます。
ふだん、あまりニュースを見ない人にとっては、
「時事問題は答えにくい。難しいのでいやだ。」
と感じられるでしょう。
でも、ご安心ください。
ちょっとした習慣づけだけで時事問題はクリアすることができます。
ここでは、面接における時事問題の対策の仕方について、採用担当者の視点から解説したいと思います。
面接で時事問題を聞く目的は ?
面接で時事問題について質問するのはなぜでしょう ?
目的は次の2です。
・情報に対してアンテナを張っているか
・自分の意見をまとめられるか
順にご説明しましょう
情報に対してアンテナを張っているか
社会人として、広く世の中に興味を持って情報をとらえているか。
つまり、情報に対するアンテナを高く張っているかを確認することが、時事問題を質問する目的のひとつです。
社会人はただ単に与えられた仕事をこなしていれば良いわけではありません。
もちろん、言われたことを淡々とこなす人も必要でしょう。
でも、それだけなら「外注」することだって可能です。
企業が心から求めているのは、将来会社を背負ってゆける人材なのです。
会社がどんな方向に進めば良いのか、また、社員の立場としてどんな知識・技術を身につけてゆく必要があるのかを理解できる人が求められています。
そのためには、業界や世の中の動向をすばやく感じ取れる能力が必要。
時事問題は、その能力を見る絶好の方法なのです。
自分の意見をまとめられるか
時事問題を出す2つめ目の目的は、自分の意見をまとめられるかを見るためです。
時事問題について、自分が関心のあること、そしてなぜそのことに関心があるかをはっきりと述べられることが求められます。
仕事においても、自分の意見をはっきりと述べることが必要とにる場面が多々あります。
そんなとき、きちんと自分の意見をまとめて相手に伝えられることが大事なのです。
時事問題に対する答え方で、自分で考えて意見をまとめられるかが分かるのです。
面接で時事問題への答え方
まず、どんな時事問題に興味を持ったかを答えます。
このとき、決して「ウケ」を狙ってはいけません。
「この問題について答えた方が面接官に良く思われるだろう」
という発想はしないことです。
本当に自分が興味を持った時事問題について答えて下さい。
大して興味を感じていないことを取り上げると、話しているうちに説明があやふやになったりして、ほころびが出てしまいます。
そうすると、面接官に気付かれて、つっこまれてしまいますよ。
あと、芸能関係の話題は時事問題としてふさわしくありません。
次に、なぜその問題に興味を持ったか、また、どう思うかを答えます。
例えば、自然災害のニュースを取り上げるなら、こんな感じで答えます。
「私は〇〇月に発生した××災害のニュースに興味というより、強い関心を持ちました。」
「被災地の人達の大変な状況が、少しでも早く軽減されれば良いと思いますが、同時にボランティアの方達の行動に心をうたれました。」
「自分は募金しかできませんでしたが、助け合えるこの素晴らしさを感じ、心に残るニュースでした。」
何に対して、どう思ったか、この両方を盛り込んで答えることです。
ただ、問題の解決策まで述べる必要はありません。
時事問題で解決策を述べようとすると、必然的にえらく難しい内容となってしまい、就活の面接で答える範疇ではないからです。
面接の時事問題対策
時事問題に的確に答えるための対策は次の2つです。
・毎日ニュースを見る
・日ごろ「考える訓練」をしておく
こり2つは、時間域に蓄積を要します。
面接の直前に付け焼刃的にやっても効果はありません。
順に見てゆきましょう。
毎日ニュースを見る
時事問題は何か月も前、あるいは1年位前くらいから、世の中でどんなことが起こっているのか、また、話題になっているのかを気にかけておく必要があります。
そうしないと、自分が興味を持ったことで面接で答えて良い話題を的確に答えることは難しいです。
なのでニュースは毎日見るよう心がけておいてください。
テレビのニュースでも、インターネットニュースでも構いません。
毎日見るという習慣を付けることです。
日ごろから「考える訓練」をする
もうひとつの「考える訓練」は、ちょっと面倒です。
考えなくてはなりませんので、疲れているときは面倒でやりたくないでしょう。
でも、そこをやるのが「訓練」です。
ニュースで気になったことがあったらこう自問します。
「自分はなぜこのニュースが気になったのか ?」
「自分はこのニュースをどう理解しているか ?」
「自分はこの問題がどうなってほしいと思うか?」
ただ、就活の面接では、思想・信条を語るものではありません。
面接官も、思想・信条についてはあえて聞きません。
厚生労働省の定めた面接で聞いてはいけない項目のひとつに思想心情が入っているからです。
なので、あくまでもこうあって欲しい、こう解決してほしい程度にとどめると良いです。
「こうあるべき」と語るのは、自分の思想・心情を語ることになりますから、避けた方が良いです。
おわりに
いかがでしたか ?
面接のときに時事問題が出た場合の答え方と対策についてお伝えしましたが、参考になりましたでしょうか ?
時事問題はちょっと面倒と思われるかも知れませんが、ニュースを見ることと考えることを習慣づけてしまえば、恐れることはありません。
もしも今までそういう習慣がないのでしたら、これからでもトライされることをおすすめします。
なお、ここでは面接で聞かれたときに焦点をあててお伝えしましたが、筆記試験で出されることもあります。
その場合は、
「最近気になるニュースについて論ぜよ」
などのように、論文形式の問題として出題されることになります。
ここでお伝えしたことは、面節でも、論文でも有効な方法ですよ。
あなたが面接を無事に通過できますように !
最後までお読みくださって、ありがとうございました。