転職ではブランクの期間が長いと必ず理由を聞かれます。
それどころか、書類選考で落されて面接に進めないことも多々あります。
なぜか ?
採用担当者はこう思うからです。
・そもそも就業意欲に乏しい人物ではないか ?
・本人に何か問題があって就業できなかったのではないか ?
転職の際、ブランク期間が長いことで書類選考でも面接で落されないためには、採用担当者が抱くこれらの疑問・不安を取り除く必要があります。
そのためにはどうしたら良いか ?
ここでは転職でブランクが長いことをどう説明すれば良いか ?
また、その期間をどう過ごしたかの説明の仕方について回答例をあげて解説してゆきます。
でも、その前にやるべきことが・・・。
転職でブランクが長いときにまずやるべきこと
ブランク期間が長いとき、就活前にまずやるべきことは次の2つです。
・自分を肯定する
・不要なものを捨てる
自分を肯定する
ブランク期間が長いと自分に自信が持てなくなります。
そうすると応募書類に心から前向きのことを書けなくなってしまいます。
また、面接に進んだとしても自信のなさからおどおどして、面接官の質問に上手く答えられなかったり、積極的なアピールができなくなります。
それではせっかく面接まで進んでもチャンスを生かすことができません。
まず、自分を認めましょう。
その上で自信をもって就活に臨めばチャンスをつかむことは可能です。
就業していない期間が長かったのは、過ぎたこと。
今更変えることはできせん。
変えることができるのはこれからのことです。
今現在働こうとしている熱意を応募先に伝えるためにも、まず自分が自分を認めてあげる。
これが一番初めにするべきことです。
不要なものを捨てる
次に、ブランクの間にため込んでしまった不要なものを捨てる。
長いブランクに決別して新たな人生に向かうにあたって、不要なものをどんどん捨てることをおすすめします。
必要最低限のものを残して、溜まった使わないものを捨てる。
捨てる過程で自分に本当に必要なものが分かります。
すると、不思議と自分が本当にやりたいことは何だったのかが見えてきます。
これをミニマリズム生活と言い、人生を変えようとするときに有効な生活スタイルですよ。
転職の際にブランクの理由を聞かれたら
転職でブランクが長いときは、必ずその理由を聞かれます。
そして、それが採用担当者が納得できる理由でなければ不合格となります。
ウソをつかない
では、転職前のブランクの理由をどう説明すれば採用担当者に納得してもらえるでしょうか ?
ポイントはウソをつかないこと。
なので、
こう答えたら有利になるという、都合の良い理由はありません。
ブランクが長引いた理由を聞かれたら、下手に繕わない方が良いです。
特にウソは禁物です。
例えば、親は元気なのに「親の介護のため就業できませんでした。」
と言うと、実際にどんな状況でどんな介護をしていたのか聞かれてもその場しのぎの答えしかできないでしょう。
たとえ用意周到にしたつもりでも、深堀りされると「ウソ」はどこかで綻びを露呈します。
正直に答えた方が好感を持たれますよ。
[回答例]
「激務から体調を崩して退職し、3ヵ月間療養に専念しました。その甲斐あって、現在はすっかり回復しております。
その後求職活動を行ってきましたが、前職と同様の仕事では募集も少なく、これまでご縁がないままブランク期間が長引いてしまいました。」
ブランクの理由が病気だったら
ブランクの理由が病気の場合もウソはつかずに、素直に伝えるのが良いです。
そのとき、医者から完治して就業しても問題ないという見解をもらっていることを告げてください。
もし、通院が必要なら、それも正直に伝えることをおすすめします。
「就業に問題はありませんが、月に1度通院して薬を処方してもらう必要がありますので、業務に支障のないよう、土曜日に通院します。」
こう伝えておけば、まんいち休日出勤の必要があっても通院の日は外してもらえます。
通院していると採用を躊躇する会社もあるでしょうが、自分のことを正直に話し、かつ意欲をもっていることを伝えれば合う会社はきっと見つかります。
転職でブランクをどう過ごしたか聞かれたら
転職の面接では、ブランクが長い理由のほか、その間どう過ごしてきたかについて聞かれます。
ポイントは、無駄に過ごしていないことを示すこと。
何もしてないはNG
「ブランクの期間はどのように過ごされていましたか ?」
と聞かれたとき、
「特に何もしていませんでした。」
これはNGです。
働くことに対する意欲が感じられないからです。
有意に過ごしたことを伝え、意欲を示す
例えば、
・就きたいと思った仕事に関連のある勉強をしてきた
・アルバイトをしながらスクールに通っていた
・資格を取得した
とかであればブランクの過ごし方としては採用担当者に評価してもらえるでしょう。
[回答例]
「ブランクの期間中は、アルバイトをしながら様々な職業を調べて、自分が本当にやりたいことは何かを考えてきました。」
「その結果、プログラミングに強い興味を感じ、腰を据えて働きたいと考えるようになりました。」
「なかでもJavaはこれからの開発には欠かせない言語だと考えて、オンライン講座で学び、Oracle認定Javaプログラマの資格であるOCJ-Pを取得しました。」
「これから、実務を通して技術を実践的なものに磨いて御社の役に立ちたいと考えております。」
筆者注 :
Java(ジャバ)は基幹システムなどで世界的に使われているプログラミング言語
注意することは、応募している会社の業務と関係のない勉強や資格を取得しても意味がないということです。
資格は取れていないけど・・・
資格を取るに至っていなくても、努力を続けてきたことはアピールしましょう。
[回答例]
「その間、前職と関連のある○○のスキルを高めようと勉強を続けてまいりました。
この度、○○の分野で独自の技術をお持ちの御社に惹かれましたので、これまで身に付けてきたこと、学んだことを御社で活かしたいと考えて応募させていただきました。」
なにもしていなかったら
応募する会社の業務に関係しそうなスキルの習得や勉強をしていなかったらどうしたら良いでしょう ?
付け焼刃ではすぐバレてしまいます。
やはり正直に現状を言った方が良いです。
少し苦しい説明になりますが、止むを得ません。
[回答例]
「ブランクの期間中は、いろいろな職種を調べながら自分に適した仕事はなんなのかを、もう一度考えてきました。
その中で、前職とも関連する○○の分野で独自の技術で社会に貢献しておられる御社を知り、強く惹かれました。
だだ、○○そのものについては経験がありませんので、御社を知ってから勉強を始めたところです。」
転職でブランクが長いときの歴書・職務経歴書の書き方
ここまで、面接での答え方について説明してきましたが、それ以前に、書類選考が通らなければ面接してもらえません。
冒頭述べたように、ブランク期間が長いと言うだけで落とされることはよくあります。
では、書類選考を突破するためにはどう書いたら良いか ?
ブランクが長くても、採用担当者に「会ってみよう」と思わせるには、ブランクの過ごし方にあります。
既に述べた通りポイントは次の2つです。
・ブランク期間を無駄に過ごさなかったこと
・熱意があること
ブランク期間を無駄に過ごさなかったことを書く
業務に関係のある資格をとったなら履歴書と職務経歴書に書きます。
もしも資格を取っていなければスキルアップに努めたことを職務経歴書に書いてください。
たとえばIT業界でプログラマを目指すなら、
○○年〇〇月~○○年〇〇月 : Javaオンライン講座受講
○○年〇〇月~○○年〇〇月 : Pythonオンライン講座受講
筆者注 :
Python(パイソン)もプログラミング言語の1つで、AI分野などでやはり世界的に使われている。
あるいは、経理系の仕事を目指す人なら、ブランクの間に簿記の資格を取ったとか、ブランク期間を前向きにアクティブに過ごしてきたことを思わせることを書いてください。
こちらも資格取得前なら「勉強中」でもやむを得ません。
熱意が伝わるように書く
こちらは履歴書の「志望の動機、特技、自己PRなど」の欄か職務経歴書の終わりに「自己PR」として記載すると良いです。
面接での回答例を少しアレンジしてみました。
「離職中も〇〇の資格を取得するなど、○○のスキルアップに努めてまいりました。
○○の分野で独自の技術をお持ちの御社に惹かれましたので、これまで身に付けてきたこと、学んだことを御社で活かしたいと考えて応募させていただきましたのでよろしくお願い致します。」
資格を取っていなければ
「〇〇の資格を取得するなど」の部分は「〇〇を受講するなど」に置き換えてください。
おわりに
いかがでしたか ?
転職でブランクが長いとき、書類選考や面接を乗り切るためにはブランクの理由、過ごし方についてどう答えたら良いかお伝えしてきましたが、参考になりましたでしょうか ?
最後にまとめておきますね。
・自分を認める
・就活前に不要なものを捨てる
・ウソをつかない
・ブランク期間を無駄に過ごしていないことを伝える
・意欲を示す
あなたがブランクを乗り越えて再就職できますように !
最後までお読みくださって有難うございました。