面接で「当社の課題は何だと思いますか?」なんて聞かれたら面喰ってしまいます。
これって、経営陣や管理職が考えることですから。
ずいぶん、すごい質問だと思いますが、ときどきこういう質問をする面接官がいるので要注意なんです。
「学生に分かる訳ないじゃないか !!」と思いますよね。
でも、冷静に考えればごく一般的な答えは導き出せるのです。
ここでは、面接で会社の課題について聞かれたときの対処について、採用担当者の目から見たベストな答え方をお伝えしたいと思います。
あわせて、NGな答えもお教えしますよ。
面接で会社の課題を聞かれたら ?
面接で会社の課題は何かと聞かれても、正直言って普通は分かりません。
なぜなら、会社ごとに課題や問題点はみんな違うからです。
会社の内情を知らないと、課題や問題点など分かるはずはないのです。
でも、冒頭で述べたようにごく一般的な答えは導き出せます !
答えの導き方
どうすれば会社の課題が分かるのか ?
それは、その会社のメインの製品やサービスを良く調べておくことで分かるのです。
その会社のメインの製品やサービスの「特徴」は何かを見付けておいてください。
その特徴こそがその会社の強みになっているはずです。
ここまでくれば、もう分かりますね ?
答えは、特徴を伸ばすことで競争力を高めると言うことです。
人の教育と同じで「良い点を見つけて伸ばす」を基本に考えれば、その会社に合わせた課題を答えることができます。
ベストアンサーはこれ !
例えば、こう答えます。
「御社のヒット商品の特長である〇〇を一層伸ばして他社との競争にさらに強くすることかと思います。」
「それ以上のことは御社で考えてください(心の声)。」・・・これは言いませんよ。
さらに解決策を聞かれたら
すかさず面接官は、こう畳み掛けてくるかも知れません。
「では、この課題を解決するためにあなたならどんなことをしますか ?」
これはさすがに答えられません。
じつは、面接管も「正解」を期待してはいません。
質問に対するあなたの反応を見ているのです。
では、どう答えるか ?
例えばこうです。
「済みません。いまはまだ分かりません。」
「御社の一員にならせて頂いたら、製品・サービスのことをしっかり理解して解決策を一緒に考えさせて頂きたいと思います。」
ポイントは、その会社の強みや特徴をしっかり調べておくことです。
その会社のことを良く調べていることがうかがえる答えなら、面接官の判断としてはまず、OKです。
会社の課題を聞かれて、この答えはNG !
じつは、新卒と中途では対応が違います。
順にご説明しますね。
新卒の場合
面接で会社の課題を聞かれたとき、新卒の場合は、その会社の弱点を指摘するのはNGです。
会社の弱点は学生さんにはよく分かりません。
情報誌などで得た知識で会社の弱点や課題を指摘するのは失礼です。
知ったかぶりと思われますから、控えて下さいね。
中途の場合
一方、中途採用の面接の場合なら、業界にも詳しいでしょうし、主要な顧客や売り上げの推移から客観的に見て、その会社の弱点を見付けることはある程度は可能です。
「自分が入社したらその弱点を補える」という確固たる自信がある場合に限り、弱点を指摘するのも「あり」です。
「あなたはその課題をどう解決しようと考えていますか?」
と聞かれて答えられなければ「墓穴を掘る」ことになります。
課題の解決策まで考えての上でなければ、弱点を指摘してはいけません。
これ、鉄則です。
面接で会社の課題を聞いても良いか ?
ここまで、面接で会社の課題について聞かれたときの対処についてお伝えしてきましたが、逆にこちらから聞くのはどうでしょうか ?
逆質問のとき、「御社の課題はなんですか ?」と聞いても良いでしょうか ?
NGです !
会社側から「当社の課題はなんだと思いますか?」と聞かれた場合は別として、面接者側から会社の課題を聞くのはやはり失礼に当たります。
もし、あなたが
「御社の課題を教えていただけますか?」
と聞いたら、面接官は穏やかに、たとえばこんな答えを返すでしょう。
「そうですね。ヒット商品はありますが、まだ業界ナンバーワンでないところですかね。」
で、面接管は内心こう思います。
「ウチの課題はなにかって ? 失礼なことを聞くヤツだな。余計なお世話だ !」
あなたに対する面接官の心象は良くありません。
おわりに
いかがでしたか ?
面接で会社の課題について聞かれたときの対処法、ベストな答え方、さらにNGな答えをお伝えしましたが、参考になりましたでしょうか ?
最後にまとめておきますね。
[面接で会社の課題について聞かれたら]
ベストアンサー
・その会社の強みとなっている製品・サービスを伸ばすことで競争力を高める
・自分はそのために役に立ちたい
NGアンサー
・会社の弱点を指摘する
注意事項
・会社の課題は面接官から聞かれないかぎり、こちらから聞いてはいけない
「会社の課題」は対処の難しい質問ですが、ここでお伝えしたことを押さえておけば大丈夫ですよ。
あなたが、面接を乗り切ってのぞみの会社に入れますように !
最後までお読みくださってありがとうございました。