うつ病は就職できないと思っていませんか ?
うつ病で大学を中退した、あるいは前職を退職した人は就活してもどこも採用してくれないと思って就活を躊躇されることが多い。
また、うつ病で今はとても働ける状態ではないという方もいるでしょう。
確かに会社側からすると、うつ病の人を採用するのはためらわれます。
ここではうつ病は就職できないのではないかと悩んでいる方のために、採用する側の見方と就職するための方法を伝授しています。
うつ病は就職できないか ?
うつ病は就職できないのか ?
就職に不利かと言えば確かにそうです。
特にうつ病で大学などを中退された方や前職を退職された方だと採用する側はこう見ます。
「ちゃんと働けるのか ?」
「休みがちになるのではないか ?」
「採用しても病気が進んでまた辞めてしまうのではないか ?」
本人だけでなく、採用する側も不安なのです。
では、どうしたら就職できるか ?
うつ病で就職するには ?
ここでは、うつ病で中退や退職をした人でも就職すにはどうしたら良いかについて説明してゆきます。
うつ病であることを隠す ?
休学とか中退、退職後のブランク期間がある場合はうつ病であることを隠さない方が良いです。
他に採用側を納得させられる理由があれば別ですが、通常はつじつまの合う理由をつけることは難しいからです。
では、親の介護でと言えばどうでしょう ?
採用担当者はこう見ます。
両親ともに亡くなっているならこの先親の介護で会社を辞めることはないでしょうが、親がまだ生きているなら
「また介護が必要な状態になったら辞めてしまうだろう。採用は見送ろう。」
と考えます。
なので、退職の理由として「親の介護」は使わない方が良いです。
うつ病を告知して克服したことを説明する
むしろおすすめしたいのは、自分がうつ病になったことを正直に告知して、かつそれを克服したことを説明することです。
面接では必ず休学や中退、また前職を退職した理由、また今回の就活までのブランクの理由を聞かれます。
単に「うつ病で中退しました。」とか「うつ病で休んでいました。」だけでは採用されません。
休んでいたときにどんなことをしてきたか、どうやってうつ病を克服したかを説明できることが求められます。
さらに、うつ病の経験、それを克服した経験からどんなことを学んだかを言えればベストでしょう。
面接で休学・中退、退職、退職後のブランクについて質問されたときの回答例をご紹介しておきますね。
「じつはうつ病で前職を退職致しました。」
「うつ病になったのはストレスに弱かったためと気づきましたので、通院して医師のアドバイスを受けながら、ストレスをためないようにするために適度な運動に努めるようにしてきました。」
「具体的には毎週1回はプールに行って泳いでいます。」
「今では心身ともに健康になって医師からも『働いても大丈夫』との診断を頂いております。」
「うつ病の経験から、気持ちの弱い人のことを理解することができるようになり、相手の立場を思いやることが大事であることを学ぶことができました。」
「今では貴重な経験をしたと思っています。」
これだと今はもう大丈夫であること、うつの経験から学んだことをしっかり伝えることができます。
1分くらいで言える内容なのでちょうど良い長さにもなっています。
あと、医師の診断書を求められることも考えられますから、取っておいた方が良いですよ。
うつ病ならリワークを活用できる
そうは言っても就活が上手くいかないこともあるでしょう。
そんなときは外部の支援を利用するという手があります。
特におすすめしたいのが「リワーク」というプログラムです。
「リワーク」(Re-Work)とは、Return to Workの略で、メンタル面での不調者のための復職に向けた支援プログラムを言います。
実施機関としては、医療機関や障害者職業センターのほか、リワークに協力する企業もあり、オフィスやオフィスに似た環境でさまざまな復職支援プログラムが実施されます。
特に公的機関である地域障害者職業センターは全国に窓口がありますのでおすすめです。
そこでは、個人個人に合わせたリワーク支援のプログラムとスケジュールが作成され、支援内容はセルフケア講習、グループワーク、作業課題の実施などから構成されています。
地域障害者職業センターの詳細はこちらをご参照ください。
おわりに
いかがでしたか?
うつ病は就職できないのではないかという不安が少しは解消されましたでしょうか?
最後にまとめておきますね。
・休学、中退、退職したなら就活では正直にうつ病を告知した方が良い
・克服したこと、そこから学んだことを説明できれば良い
・就活が上手くゆかないときは地域障害者職業センターのリワーク支援がおすすめ
私自身がうつ病の経験者なので、そのつらさは良く分かっています。
幸いに仕事を続けながら通院して治すことができましたが、うつ病で休職してそのまま休職期間が終了して退職してしまった人も見てきました。
そのとき、リワークのことを知っていればアドバイスができたのですが・・・。
うつ病は決して恥ずかしいことではありません。
誰もがなり得る可能性のある病気です。
むしろうつ病でも就活しようという気力に敬意を表したいと思います。
あなたがうつ病と上手に付き合って、ご自分に合った就職ができますように !
最後までお読みくださって有難うございました。