コロナに強い資格はあるのか ?
2021年4月現在、日本各地で緊急事態宣言が適用されるなど、コロナは収束の兆しが見えません。
ここでは、そんなコロナ禍で就職活動をしようとしている人、あるいは職を失って次の就職先を探している人にとって、コロナに強い資格の難易度と就活でのお役立ち度について解説してゆきたいと思います。
コロナに強い資格はあるか ?
コロナ禍で採用に有利に働く資格はあるでしょうか ?
就活に有利と言われる代表的な資格としては次の6つがあげられます。
・簿記
・FP(ファイナンシャルプランナー)
・宅建士(宅地建物取引士)
・MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)
・登録販売者
・介護福祉士
なお、就職へのお役立ち度はあくまでも筆者の独断であることをお断りしておきます。
順に見てゆきましょう
簿記
簿記の資格があれば、様々な業界の経理部門などで受け入れてもらえる可能性があります。
3級だと高卒でも持っている方は多いですから、もうひとつ上の2級を取るとレベルが高いと評価されます。
簿記の資格は業界に関係なく活かせますので、経理系の仕事に興味ある、あるいは経験はあるけど資格はない方におすすめの資格です。
なお、簿記の資格には日商簿記と全商簿記の2つがありますが、日商簿記は一般人向けで、全商簿記は主に商業高校の生徒向けの簿記検定です。
レベルは日商簿記の方が上です。
日商簿記の検定試験は、2級も3級も6月、11月、2月の年3回実施されます。
因みに1級は6月、11月の年2回です。
2920年からは、2級と3級に限ってはネットでも受験可能となりました。
と言っても自宅のパソコンで受験するのではなく、指定された会場で受験することには変わりありません。
詳しく日本商工会議所のホームページでご確認くださいね。
商工会議所の検定試験
就職へのお役立ち度 : 〇
FP(ファイナンシャルプランナー)
金融、税金、不動産、住宅ローン、保険、年金制度など幅広い知識を必要とするファイナンシャルプランナーは、保険、証券、金融、不動産販売の業界で仕事を得るチャンスがあります。
FPは1級から3級まであり、3級なら合格率が70%程度と国家試験の中では比較的取りやすい資格です。
ある程度経験を積めば保険の代理店として独立することも可能です。
試験(正式には「ファイナンシャル・プランニング技能検定試験」と言います)は3級も2級も年3回、5月、9月1月に行われます。
受験するにはまず日本FP協会が主催する「AFP認定研修(基本課程)」を受けると良いです。1ヵ月程度で終了することができます。
AFP認定研修を修了していると3級の資格を取っていなくても2級を受験することができます。
試験はいずれも学科と実技の2つで構成され、片方のみ合格した場合は翌々年度まで合格分についての試験は免除となります。
詳しくは日本FP協会のホームページをご参照ください。
就職へのお役立ち度 : ◎
宅建士(宅地建物取引士)
宅地建物取引士とは、不動産の売買においてお客様が知っておくべき事項(重要事項)を説明するのが仕事です。
そして重要事項の説明は宅建士にしかできません。
ですから不動産会社には必須の人材なのです。
ですが、この国家資格は合格率が15%程度と低く、取得まで何度も試験にトライする人が大勢います。
コロナ対策として、2021年3月から重要事項の説明もオンラインでできるようになりましたので、コロナ禍でも有効な資格と言えるでしょう。
ただし、実力主義の世界ですから、営業成績を上げられないとか、住宅を購入したお客からのクレームで精神的にハードな部分があると言います(筆者の姉が宅建士でしたが辞めました)。
なので、資格を取るまでが大変で、取ってからも大変ということは覚えておいた方が良いですよ。
試験は10月に行われますが、応募者が定員を上回った場合は12月にも行われます。
詳しくは、一般財団法人不動産適正取引推進機構のホームページでご確認下さい。
就職へのお役立ち度 : ◎
MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)
Word 、Excelなど、Microsoft社のもっともポピュラーなアプリケーションソフトを使いこなす能力や実務での書類作成能力を問う検定資格です。
試験はWord、Excel、PowerPoint、Accessに分けて行われます。
ただ、この資格を持っていればIT業界に受け入れられやすいか、と言えばそんなことはありません。
Word、Excel、PowerPointは、資格のあるなしにかかわらず、できて当たり前と見られます。ないよりはあった方がベターくらいと思った方が良いです。
これはIT業界にかかわらず他の業界でも同じです。
ただ、自分でWord、EXCELのスキルを付けておきたい方はトライする価値は大いにありますよ。
MOSの試験は全国一斉試験と随時試験がありますが、どちらの受験方法を選んでも、試験問題の内容や合格認定証、受験料に変わりはありません。
随時試験は、全国に1,700ある試験実施会場から選択くして受験できるのでおすすめです。
詳しくはマイクロソフトの専用サイトをご参照ください。
就職へのお役立ち度 : △
登録販売者
「登録販売者」って、耳慣れない言葉かもしれませんね。
2009年に誕生した資格で、医薬品の販売が主な仕事となります。
医薬品のすべてを販売できるわけではなく一般的な風邪薬など、「第二類医薬品」と「第三類医薬品」に分類されるものしか扱うことはできません。
でも、薬剤師に次ぐ薬のスペシャリストであり、ドラッグストアや薬局、コンビニ、スーパーなど、医薬品を扱う様々な場所で働くことができます。
登録販売者になるには、各都道府県で実施される試験に合格したのち、都道府県知事の登録を受けることで認められます。
合格率が全国で40%前後ですから、難易度は中くらいと言ったところでしょうか。
ただし、単独で売り場に立つには、5年間で2年以上分の実務経験を経る必要があります。
薬局やドラッグストアはコロナ禍で消毒用品や除菌用品などの需要が続くこともあって、経営にはプラスに働いていると考えられますから、登録販売者はコロナ科でも有効な資格と言えるでしょう。
試験は、お住いの都道府県庁が主催しますので、都道府県庁のホームページで日程等をご確認ください。
就職へのお役立ち度 : 〇
介護福祉士
最後にご紹介するのが介護福祉士です。
介護福祉士の仕事は、介護が必要なお年寄りや障害のある人に対して、食事や入浴、排泄、歩行などの介助をして日常生活を助けたり、家族やのヘルパーさんに対する指導やアドバイスをすることで、別名ケアワーカーとも呼ばれています。
国家資格ですから、一度取得すれば一生ものです。
しかも、介護系の資格の中では唯一の国家資格です。
ただし、取得するにはそれなりに時間がかかります。
取得方法は3通りあります。
・福祉系の高校を卒業して国家試験を受ける
・福祉系の大学を卒業して国家試験を受ける
・3年間の実務経験を経て実務者研修を受講してから国家試験を受ける
試験は筆記試験と実技試験の2つあり例年筆記試験は1月に、実技試験は3月に行われています。
就職へのお役立ち度 : ◎
おわりに
いかがでしたか ?
コロナに強い資格についてお伝えしてきましたが、参考になりましたでしょうか ?
資格を取るには時間と労力がかかります。
でも、ここでご紹介した資格は更新が必要なものもありますが、どれも一生ものです。
就職に有利になることはあっても無駄なことはありません。
コロナに負けずに、納得のできる就職ができますように !
最後までお読みくださってありがとうございました。