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新入社員の退職の切り出し方を詳しく解説~円満に辞めるには

退職をどう切り出したらいいだろう・・・

新入社員は退職の切り出し方はどうしたらいいでしょうか ?

はじめてのことですから、分からないですよね。

 

誰かに相談してからの方が良いのか、いきなり上司に言うべきなのか?

また、いつ言えば良いのか ?

 

せっかく就職したのに、数か月で退職を決意するにはそれなりの理由があるでしょう。

ただ、辞めたほうが良い場合とそうでない場合がありますから、やはりよく考えた上で結論を出すことをおすすめします。

 

迷っている方はこちらを参考にされると良いですよ。

新入社員だけど辞めたい ! OKな理由とNGな場合を解説。

 

ここでは、新入社員の退職の切り出し方と円満に辞めるための注意すべきポイントについて解説してゆきます。

 

 

新入社員の退職の切り出し方

では、新入社員の退職の切り出し方として、次の4つについて確認しておきましょう。

 

・誰に言うか
・どう切り出すか
・退職の理由をどう説明するか
・いつ言うか

 

誰に言うか

退職の切り出す相手はもちろん、直属の上司です。

直属の上司が課長なら課長に言います。

課長を飛び越えで部長に言うのは失礼に当たります。

ただし、課長のパワハラに耐えられない場合は飛び越えて部長に直訴したくなりますよね。

でも、そこは何食わぬ顔で課長に退職の医師を伝えます。

 

自分を飛び越えていきなり部長に直訴されたことを知ると、課長のパワハラが一層強くなる可能性大だからです。

 

退職の意志を告げてから実際に辞めるまでにはある程度時間を要します。

その間できるだけ無用な風当たりを避けるのが賢明ですよね。

 

その点を考慮すれば直属の上司に言うのがベストとなります。

 

 

どう切り出すか ?

いちばん悩むのが「どう切り出すか」ですね。

 

いきなり退職届を出すのは勝手すぎます。

退職するには段取りがあります。

 

1. 上司に時間を作ってもらう

まずは、上司に時間を作ってもらいます。

 

「○○課長 ご相談したいことかありますので済みませんがご都合の良いときに少しお時間を頂けませんでしょうか ?」

 

いまならメールの方が良いかも知れません。

 

直接上司の席に言って言えば周りの人にも聞こえます。

 

「あいつ、辞める気かな・・・」

 

と、察する人もいるでしょう。

 

退職の時期がはっきりするまではあまり他の社員に知られたくないのであれば直接上司に声を掛けるよりもメールで打診する方が良いでしょう。

 

こんな感じです。

 

「○○課長

□□(あなたの名前)です。

お忙しいこころ済みませんが、ご相談したいことがありますので少しお時間を頂けませんでしょうか ?

ご都合の良いときに声を掛けていただければ有難いです。

 

宜しくお願い致します。」

 

「お話したいことがあります」

よりも

「ご相談したいことがあります」

の方が柔らかい言い方になります。

 

「お話したいことがあります」だと言われた方、または受け取った方は一方的に切り出される感じを受けるので、警戒心を持って臨むことになります。

 

それに対して

 

「ご相談したいことがあります」

 

なら、「相談事ってなんだろう ?」と思いつつもあまり抵抗なく応じてもらえます。

 

2. 面談ではこう切り出す

 

そして、いよいよ上司と面談になったらこう切り出します。

 

「入社以来たいへんお世話になっているのに、言いにくいのですが・・・じつは、近々辞めさせて頂きたいと思っています。」

 

「つきましては時期と誰に引き継いだらよいかをご相談させていただきたく、宜しくお願い致します。」

 

「勝手を言って申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。」

 

できるだけ円満に退職するためのポイントは次の3つです。

 

・これまでのお礼を伝える
・辞めることで迷惑をかけることを謝罪する
・引継ぎをする意志があることを伝える

 

新入社員を採用して教育するということは、会社は多大な費用と時間をかけています。

にもかかわらず、会社に報いる前に辞めてしまうのですから、申し訳ないという気持ちを伝えましょう。

 

また、新入社員であっても数カ月仕事をしたなら、自分しかやっていないこともあるでしょう。

その仕事は誰かに引き継がないと会社としては困ることになります。

 

「立つ鳥跡を濁さず」と言われるように、辞めるときは後に残った人達が困らないように引継ぎをしっかりしてゆくのが社会人としてのマナーです。

 

これを守らないと「円満退社」にはなりません。

 

もしも同業他社に転職しようとして、たまたま現在の会社の人が応募先に知人がいたりすると悪い評判が伝わってしまいますから、退職時のマナーは守りましょう。

 

 

理由はどう説明する ?

退職を申し入れると必ず上司は理由を聞きます。

 

原則として正直に辞めたい理由を言うと良いです。

ウソをつくとどこかに矛盾や綻びが出てしまうものです。

 

ただし、上司が理由の場合は正直に言うわけにはいきません。

少しでも円満に退職するためにはほかのもっともらしい理由を言うのが良いです。

 

例えば、こんな感じです。

 

「じつは、自分が考えていた仕事はと違ってどうしても続ける意欲がわかないのです。」

「今は仕事を離れて進むべき方向をじっくり考えてみたいと思います。」

 

タイミング

では、退職の意志表示を切り出すタイミングはいつがいいのか ?

 

まずは「就業規則」を確認してください。

 

「退職する場合は1ヵ月前に書面で申し出ること」など、退職に関する決まりが書かれています。

 

法律的には2週間前の申し入れで良いのですが、パワハラに耐えられないなど、特別な事情がない限りは就業規則に従うのが穏便に辞める必要条件です。

 

 

新入社員が退職までにすること

ではここで、退職までにするべきことをご説明しましょう。

 

するべきことの流れは、既にご説明したことも含めて次のとおりです。

 

①直属の上司に退職の申し入れを行い、退職時期を調整する
②退職届を提出する
③業務の引継ぎを行う
④有給休暇があれば消化する
⑤離職票に署名・捺印する
⑥退職の挨拶をして退社

 

ここで忘れてはいけないことは、

 

「雇用保険被保険者証」をもらうこと

 

です。

 

「雇用保険被保険者証」とは、雇用保険に加入していたことを証明するもので、これは再就職先に提出するものですからなくさないように大切に保管してくたせさぃ。

 

また、退職して2週間ほどすると「雇用保険被保険者離職票」が辞めた会社から郵送されてきます。

 

こちらは失業保険(正しくは基本手当)をもらうときにハローワークに提出する必要があります。

ただ、失業保険は自己都合で退職した場合は、離職日以前の2年間に、雇用保険の被保険者期間が通算して12ヵ月以上あることが条件です。

 

新入社員が自己都合で退職した場合は、この条件を満たしませんのでもらうことはできません。

 

退職日にはお世話になった人たちに「たいへんお世話になり、有難うございました。」と挨拶を忘れないようにしましょう。

 

これも社会人としてのマナーですから・・・。

 

次に就職した会社で元の会社との付き合いがあるかも知れません。

そのとき、きれいな辞め方をしていれば気まずいおもいをせず済みますよ。

 

 

おわりに

いかがでしたか ?

新入社員の退職の切り出し方と退職までの注意事項についてご説明してきましたが、参考になりましたでしょうか ?

 

新入社員でも長年働いた人でも、退職しようと考えるのはよほどの事情があってのこととお察しします。

かくいう私も何度も転職を繰り返しましたので・・・。

 

退職するに際しては、しこりが残らないようにここでお伝えした手順を忘れないでくださいね。

 

最後までお読みくださってありがとうございました。