未経験職種に転職するには志望動機と職務経歴書の書き方にコツがあります。
年齢が高くなるほど未経験職種への転職はむずかしくなります。
理由は中途採用に求められるのは即戦力としてのスキルだからです。
年齢が高いのに、募集職種の経験がない。
つまり求めるスキルがないことを意味しています。
でも、あきらめるのは早い !
未経験職種に転職できるチャンスがあります。
志望動機と職務経歴書で次の2つを伝えることで未経験業種への道を拓くことができるのです。
- なぜ未経験業種を志望したのか
- 未経験業種でも活かせるスキルがあること
ここでは、未経験職種へ転職する際の志望動機と職務経歴書の書き方について解説しています。
未経験職種への転職~志望動機は具体的に
志望動機は、履歴書の「志望動機」の欄に記載します。
採用担当者は、
「この人はなぜこれまでの職歴と関係ない未経験職種に応募してきたのだろうか?」
というところに興味を持ちます。
どこでもいいからとにかく就職したいと思っての応募ではないか ?
それなら当然不採用です。
そこで特に未経験職種への転職では、採用担当者は初めに志望動機の欄を見ます。
ですから採用担当者が納得する志望動機、つまり応募のキッカケが必要です。
なぜ、未経験のこの職種に応募したのか、そしてなぜ当社なのか ?
その2つを明確に書く必要があります。
具体的にご説明しましょう。
志望の動機はこう書こう
先になぜその会社が気に入ったのかを書き、未経験の職種でも活かせるスキルがあることを書くのがコツです。
①先にその会社のどこに惹かれたを書く
②続いて未経験職種で活かせるスキルがあることを書く
なぜその会社に応募したのか、その会社のどこが気に入ったかを具体的に書きます。
例えばこんなふうに。
①「私は母の介護のため、車いすのことをいろいろ調べていたところ、御社の製品が特に使用者の使い勝手をとても良く配慮した作りになっていることに気付き、このような行き届いた商品を提供している御社に惹かれました。」
②「これまで技術者として培ってきた提案力を活かして、是非車いすを必要とする一人でも多くの人たちに御社の製品を紹介したいと考えてこの度営業職に応募させていただきました。」
ここでは未経験職種で活かせるスキルとして「提案力」を例としました。
未経験職種で活かせるスキル。
これをポータブルスキルと言います。
たとえば、次のようなものが挙げられます。
- 人とのコミュニケーション能力
- 提案能力
- 部下のマネジメント能力
- 取引先との交渉力
- 問題解決能力
あなたが持っているポータブルスキルリストアップしてみましょう。
このあと、未経験職種でも活かせるポータブルスキルがあることを具体的に職務経歴書でアピールします。
次の章でご説明します。
未経験職種への転職~職務経歴書の書き方
職務経歴書を書く前に未経験職種に活かせるスキルをリストアップしておいて、それらを職務経歴書にちりばめることをおすすめします。
経験職務については今回応募した職種につながるところを強調した書き方をする
のです。
つまり、応募職種につながるポータブルスキルを強調するということです。
例えば技術者が営業職に応募するなら、職務経歴の一覧には次のように記載します。
[職務経歴一覧]
No. | 期間 | 携わった業務 | 役割 |
1 | 年 月~年 月 | ○○関連システムの開発 | システム設計・開発
お客様へシステムの提案 システム導入時のお客様への説明 |
2 | 年 月~年 月 | ××システムの開発 | システム設計・開発
プロジェクトリーダーとしてチームのとりまとめ 部下の管理・育成 |
3 | 年 月~年 月 | ・・・ | ・・・ |
赤文字の部分がポータブルスキルとして未経験職種でも活かせる部分です。
(実際の職務経歴書ではもちろん普通に黒で書きますよ。念のため・・・。)
そして、欄外に次のような文を添えると良いでしょう。
「長年技術者としてお客様にシステムの提案をしてきたことから、提案力を生かして御社の優れた製品を営業としてお客様に提案してゆきたいと思います。」
営業職や技術職から事務職に応募するなら、
「営業で培ったコミュニケーション能力を活かして事務員として御社の業務に貢献したいと思います。」
「エンジニアとして開発チームをまとめてきた協調性やコミュニケーション能力を活かして事務員として職場の和を大事にしながら御社の業務に貢献したいと考えています。」
など、やってきた業務の詳細よりも新たな職種に活かせるスキルをアピールすることがポイントです。
熱意を伝える
未経験の職種にチャレンジすることは素晴らしいことです。
でも、若ければゼロからの挑戦も企業側に認められますが、ある程度年齢が高くなると無謀とか、就職さえできればどこでもいいと考えいるととられがちです。
それをカバーするのが先ほど述べた「ポータブルスキル」のほか、「本気度」つまり「熱意」です。
熱意を伝えるには未経験職種にチャレンジするに際して、こういう努力をしていますということをアピールするのが効果的です。
「営業職は未経験ですが、私はあきらめずに努力することに関しては自信があります。
一所懸命やらせていただきますので、宜しくお願い致します。」
これだけでは熱意は見せかけと思われしまうかも知れません。
そこで、どんな努力をしているかをプラスするのです。
「営業職は未経験ですので、○○のセミナーに参加して、押し売りではなく、お客様に納得していただく提案の仕方を学びました。」
「未経験の○○職に就くために、○○資格にチャレンジしようと勉強中です。」
などと、実際に努力したこと、現在していることを説明に加えます。
おわりに
いかがてしたか?
未経験職種への転職では志望動機と職務経歴書の書き方が特に重要であること、具体的な書き方について解説してきましたが、参考になりましたでしょうか ?
ポイントをまとめておきますね。
・志望の動機では、先になぜその会社に惹かれたか書き、続けて未経験の職種でも活かせるスキルがあることを書く
・職務経歴では業務の詳細よりも応募職種で活かせるスキルを各業務で自分が果たした役割に記載する
あなたが未経験職種でも転職に成功しますように!
最後までお読みくださってありがとうございました。