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うつ病への支援・仕事編~就労移行・継続支援事業を徹底解説

うつ病だけど働きたいわ。どうしたらいいかしら・・・

うつ病への支援として仕事の面ではどんなものがあるでしょう ?

 

うつ病で働けなくなってしまうとやがて経済的に苦しくなります。

お金の支援を受けられればよいですが、必ずしも条件が整わないこともあります。

その場合は何とか仕事をしてしのげることが望ましいですよね。

 

ここではうつ病への支援の仕事編として、就労移行および継続支援事業について解説していきます。

 

なお、お金の支援についてはこちらにまとめましたのでご参照ください。
うつ病への支援・お金編~傷病手当金と障害年金を徹底解説

 

 

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うつ病への支援~仕事の面では大きく2つある

うつ病の人が働けるようになることを支援する仕組みとしては大きく「リワーク」と「就労支援」の2つがあります。

 

リワークは、かつては一般企業で働いていた人がうつ病などの精神的な問題で休職している場合、仕事に復帰することを支援する仕組みで医療機関や障害者職業センターのほか、リワークに協力する企業があって様々な復職プログラムが用意されています。

 

リワークについては別記事としてまとめましたのでこちらをご参照ください。
うつ病は就職できない ? リワークで突破しよう !

 

ここではもうひとつの「就労支援」についてご説明したいと思います。

 

就労支援とは、通常の事業所に雇用されることが困難な障害者に対して,就労の機会を提供することを言います。

 

就労支援の対象者は ?

就労支援の対象者は障害者です。
ただし、障害者認定を受けていなくても、つまり障害者手帳を持っていない人も医師の診断や自治体の判断によって利用できます。

うつ病の人でも障害認定を受けて障害年金を受給できる可能性があることは「うつ病への支援・お金編」で解説しています。

それに対して、就労支援は障害認定を受けた人はもちろん、障害認定を受けていない人でも利用できる悔可能性があるので、障害年金を受給できない場合はぜひ就労支援の活用を考えてみてください。

 

 

就労支援事業は、障害者総合支援法にもとづいて行われている事業で、事業所は都道府県知事による指定制となっています。

 

就労支援事業は、就労移行支援と、就労継続支援の2つに分けられます。

そして、就労継続支援はさらにA型とB型に分かれます。

 

就労移行支援事業所は全国で3,000数百ヵ所、就労継続支援事業所はA型B型合わせて10,000ヵ所以上となります。

 

全国の就労移行支援事業所、就労継続支援事業所(A型・B型)およびその他の障害者福祉サービス事業所等はこちらから検索することができますよ。

都道府県別障害者施設一覧

 

 

それでは就労移行支援事業と就労継続支援事業のそれぞれについてご説明しましょう。

 

就労移行支援とは

就労移行支援は、通常の事業所に雇用されることが可能と見込まれ、企業等への就労を希望する人を支援するものです。

 

就労移行支援事業所では、個別に本人に合った支援計画が作られ、スキル向上や就職に必要な知識を得るためのサポートをしてくれます。

 

利用可能期間は2年間ですが、市町村審査会の個別審査によって、必要性が認められた場合に限り、最大1年間の更新が可能です。

 

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就労継続支援とは

就労継続支援事業は、一般的な事業所で働くことが難しい人に対して、職業訓練や生産活動の支援をするサービスです。

 

利用者には賃金が支払われることになっています。

 

就労継続支援事業所にはA型とB型がありますので順にご説明しましょう。

 

就労継続支援事業所A型とは

就労継続支援A型とは、一般企業での勤務が難しい65歳未満の方人に、継続して働くことができる一定の支援のある職場を提供する福祉サービスです。

 

A型事業所では、利用者と事業所が契約社員またはアルバイトやパートとしての雇用契約を締結します。

そのため、各都道府県が定める最低賃金の給与が保証されます。

 

ポイント

・雇用契約がある
・最低賃金が保証される
・65歳以下

 

どんなことをするの ?

勤務形態は事業所ごとにさまざまですが、1日の実働時間は4~8時間程度で、一般企業に比べると比較的短いことが多いです。

 

仕事の内容としてはたとえば次のような仕事があげられます。

 

・部品の加工
・パソコンのデータ入力
・レストランなどのホールスタッフ
・商品の梱包作業
・農作物の栽培、パック詰め、出荷作業
・清掃作業
・配達

 

 

いくらくらいもらえるの ?

A型事業所では、利用者と事業所がアルバイト・パートあるいは契約社員として雇用契約を締結します。

 

そのため、各都道府県が定める最低賃金の給与が保証されることになります。

 

賃金は事業所によってさまざまですが、平均月額7万円程度です。

 

就労継続支援事業所B型とは

B型事業所はA型事業所のように雇用契約を結んで働くのはまだ無理な人を支援するものです。

 

A型事業所に移行するための訓練機関的な事業所と言えます。

 

どんなことをするの ?

B型事業所では例えば次のような作業を行います。

・部品などの加工
・衣類のクリーニング
・食堂などの調理補助
・パソコンでのデータ入力
・製品の梱包・発送作業
・清掃作業

 

作業内容はA型と似ているように見えますが、難易度はA型より低く、また作業時間が短くて、無理なく作業できるのが特徴です。

 

A型に移行する準備としての作業という位置づけです。

その代わり賃金はとても低いです。

 

いくらくらいもらえるの ?

雇用契約を締結しませんから最低賃金の補償はありません。

時給200円前後の事業所が多く、月額でも1万円程度です。

 

 

おわりに

いかがでしたか ?

うつ病への支援を仕事の面から見てきましたが、参考になりましたでしょうか ?

 

うつ病の方が働くことを支援する制度があることがお分かりいただけたと思います。

 

就労移行支援、就労継続支援事業A型、就労継続支援事業B型がありますから、ご自身に合った就労支援を選んで事業所に問い合わせてみてはいかがでしょうか ?

 

支援を受けることで就労につながるとよいですね。

 

最後までお読みくださってありがとうございました。