「就職がなかなか決まらないから、いっそフリーターになろうかな・・・。」
もし、あなたがそう考えているのなら、ちょっと待ってください。
一度フリーターになるとなかなか正社員になることは難しいですよ !
フリーターの人生を否定するわけではありません。
メリットもあります。
でも、デメリットも知った上で、それなりの覚悟がなければ挫折感を味わうことになります。
ここでは就職が決まらずに何となくフリーターの道を選ぼうかと考えている方のために、フリーターのメリットとデメリットをお伝えするとともに、面接官の立場から見た別な選択肢があることをお伝えしたいと思います。
就職が決まらないからフリーターに ? メリット・デメリットは ?
フリーターになるかどうか。
判断を誤らないために、メリットとデメリットをしっかり押さえておくことが必要です。
順にご説明しますね。
メリットは大きい
フリーターはアルバイトで生計を立てるので拘束時間が比較的短いです。
自由な時間を活用して資格取得に挑戦したり、お金に余裕があれば旅行して見分を広めることもできます。
生計が立てられるのであれば、ある意味「楽」なのです。
フリーターのメリットはまだあります。
責任の重い仕事ではないということ。
責任のある仕事はだいたい正社員に与えられます。
なので、フリーターは比較的責任の軽い仕事となるので、気楽に働けることが、メリットです。
さらに、仕事の掛け持ちができること。
これは大きなメリットです。
正社員は殆どの会社では「副業」禁止。
ですが、フリーターならスケジュールの許すかぎり、掛け持ちで仕事をすることができる。
まとめると、責任は軽く、しかも副業ができる。
これがフリーターのメリットです。
でもフリーターになるなら、次に述べるデメリットを良く理解した上で選択してください。
デメリットも知っておこう !
本当のところ、フリーターの道は厳しいです。
一度も正社員になったことのない若者を社会はあまり信用しない傾向にあります。
数年間フリーターをやった後でどこかの会社の正社員に応募しても、職歴が「アルバイト」だけだと軽くみられる傾向にあることを覚えておいてください。
なぜなら、アルバイトは重い責任を負う仕事を任せられていないからです。
たとえ実際には重要な仕事を任せられていたとしても、面接官はそう見てはくれません。
また、長くフリーターを続けていると、採用面接の際に面接官はこう思います。
「一度も正社員になったことがないということは、この人物はどこからも採用されない理由があるに違いない。」
マイナス面を探そうとするのです。
なぜか ?
それは、何か重大な欠点があるのにそれを見抜けないで採用して、あとで問題を起こされたら困ると考えるからです。
ですから、正社員の経験のない人を面接するときは、良いところよりも悪いところがないかを見ようとしてしまう傾向があります。
これが、面接官がフリーターを敬遠する理由。
それにアルバイトの給料は安い !
賞与もなければ昇給もあまりないと思った方が良いです。
いくら働いても年収が増えない。
だからフリーターではたいていの場合、一人で家庭を支えることはできません。
何か目的が有って「今はフリーターをしよう」と考えるならそれも「あり」ですが、就職が決まらないから「何となくフリーターになる」のはおすすめしません。
後になって正社員に応募したとき、面接官はフリーターを敬遠しがちだということを覚えておいてください。
就職が決まらないときフリーター以外の選択肢は ?
就職がなかなか決まらないと、あせってきます。
どうしたらいいか ?
考えやすいのは次の2つです。
・とにかく、手当たり次第に応募する
・就職はあきらめてフリーターになる
でも、それ以外にも選択肢があります。
大学院へ進学することです。
大学院への進学
大学院だと学卒よりさらに就職に不利だと言う人もいます。
でも、院卒を嫌う会社ばかりではありません。
さらに2年間勉学に励んでいるうちに、状況も変わってきます。
就職のチャンスは2年後にめぐって来ることだってあるのです。
これは面接管をやってきた私の考えですが、フリーターとして過ごしてきた人と大学院で学んできた人では、大学院の方を選ぶ会社が多いと思います。
理由はこうです。
会社は所属のはっきりしている人を信用する傾向にあるから。
現在大学に在学中、または大学院に在学中。
これは所属がはっきりしています。
でもフリーターは所属がはっきりしません。
そこがフリーターより大学院生の方が採用担当者に信用される理由です。
大学院がないときは ?
進学したくても、自分がいる大学に大学院がなければ進学できないじゃないか ?
と思う人もいるかも知れませんね。
じつは、他の大学の大学院を受けることもできるんです。
大学卒業見込みの人なら受験することができます。
ただ、出願時期は大学によって7月だったり、8月や9月というところもありますから、確認してくださいね。
自分を分析してみよう
大学院を受ける前に、これまでなぜ内定をもらえていないかを冷静に分析してみましょう。
・無理をして面接用の態度を見せようとしていないか
・気の進まない業界や職業を受けていないか
・興味のある仕事より条件を優先していないか
・いままで面接で答えられなかった質問はどんなことか
意外と答えられなかった質問に鍵があるかも知れません。
面接における自分の弱点を知ることができるはずです。
また、条件がいいからと言って、心から興味を持っていない仕事に就こうとしても、心の奥で無意識に自分自身が拒否していて、それが態度に出ていることも考えられます。
いま就職が決まらないのは、改めて「自分は、本当は何をやりたいのか」を考える良い機会を与えられたと受け止めてはどうでしょうか ?
その上で、もう一度自分の長所、短所、志望の動機、得意なこと、苦手なこと自己紹介など、少なくとも面接の定番と言われる質問に対する、自分なりの答えをまとめ直してみることをおすすめします。
ノウハウ本に書いてある答えではなく、自分で考えた答えを用意することが大事。
また、こう考えることもできます。
いま就職が決まらないのは、「今はお前の進むべき方向は違う」と、天(あるいは神様)がそう仕向けている。
それなら今は無理に就職を焦らないで進学することが進むべき方向かも知れません。
もしいま、面接に落ちてつらいと感じているなら、こちらの記事も読んでみて下さい。
そのうえで、これからのことを考えてみると良いですよ。
面接で落ちたって落ち込むことはない ! こう考えてみよう !
おわりに
いかがでしたか ?
就職がなかなか決まらないときの選択肢として、フリーターになることのメリット・デメリットと、大学院への進学についてお伝えしましたが参考になりましたでしょうか ?
繰り返しますが、目的がある場合は別として「なんとなく」フリーターになることはおすすめしません。
大学院に進学して、タイミングをずらしてチャンスを見つけることをおすすめします。
その前に、就職が決まるのがもっとも良いですが・・・。
大学院への進学も視野に入れながら、諦めないでやるだけやってみましょう。
就活は最後まで分かりませんよ。
あなたの人生が、良い方向に進みますように !
最後までお読みくださってありがとうございました。