うつ病で休学したら奨学金はどうなるでしょう?
それに将来の就職への影響も心配。
進学に伴う環境の変化。
なかなか友人ができない孤独。
授業についてゆけない焦り。
様々なストレスから、学生だってうつ病になることがあります。
医師と相談して休学しようと考えていても、休学した後のことが不安。
例えば冒頭述べた奨学金や将来の就職への影響です。
でも
うつ病の治療が先です。
焦っても仕方がありません。
その代わり、休学した後のことを想定して準備をしましょう。
ここではうつ病で休学する準備として、奨学金はどうなるのか、就職への影響、さらに休学中の過ごし方についてお伝えしてゆきたいと思います。
なお、休学の手続きや休学期間については学校ごとにことなりますので、学生課などの担当窓口でご確認くださいね。
うつ病で休学したら奨学金はどうなる?
うつ病で休学したら奨学金はどうなるか?
学費も気になりますね。
両方についてお伝えします。
休学中の奨学金
はじめに奨学金について見ておきましょう。
休学中は奨学金をもらえません。
奨学金をもらっている人が1ヵ月以上の休学をした場合、残念ながら奨学金の交付は中止されてしまいます(これを「休止」と言います)。
復学後に再度申請すれば奨学金の交付が「再開」されます。
ただし、休止期間は最大2年間(大学院奨学金で特に日本学生支援機構が認めたときは3年)ですので、それ以上休学した場合は奨学金を再開することはできなくなります。
奨学金で家賃や生活費を賄っている人にとっては深刻な事態となります。
アパートを引き払ってしまえば復学の時にまたアパート探しから始めなければなりませんし、その前に退去のため一時的に親元に引っ越ししなければならず、大変です。
親に事情を話して奨学金の停止期間中の家賃を工面してもらうか、アルバイトで賄う必要があります。
うつ病で休学中でもアルバイトなら大学と環境が違うのでできるかも知れません。
主治医と相談して見ましょう。
なお、休学時の奨学金扱いについてはこちらも参考になりますよ。
学校を休学する予定ですが、休学中も奨学金を受けることはできますか。
出展 : 独立行政法人 日本学生支援機構
休学中の学費
休学中も学費を払う必要があるか ?
国立大学は学費免除となりますが、私立大学は学校によって扱いが異なります。
学生課などで確認する必要があります。
うつ病で休学したら就職への影響は?
うつ病で休学すると就職で不利になる可能性が高くなります。
採用する側はこう見ます。
「メンタルが弱いようなので、採用しても休みがちになってしまうのではないか ?」
「せっかく採用しても、うつ病を再発して辞められるのは困る・・・。」
そのため、うつ病で休学した人は採用を見送られることが多くなります。
では、うつ病を隠したほうが良いのか ?
ウソで言い繕うと面接のときにつじつまの合わない受け答えをして却って不審に思われます。
休学の理由を聞かれたら正直に話した方が良いです。
その方が、採用された後も後ろめたさを感じないで済みます。
会社はうつ病で休学したことを知った上で採用したんですから、後で文句を言われることは有りません。
就活の面接で聞かれたら
就活の面接に臨むと、休学の理由を必ず聞かれます。
先に述べたように正直にうつ病で休学したことを答えましょう。
その際、回答のポイントは、次の2つを伝えることです。
- うつ病が完治したしたこと
- うつ病の経験から学んだこと
例えば次のように。
「休学の理由はうつ病になったことですが、1年間休学して治療に専念したおかげで完治しました。」
「休学中は引きこもらないように、気分転換を兼ねてアルバイトをしていました。」
「アルバイトをしたことで、働くことの尊さと仲間とのコミュニケーションの大切さに気付くことができました。」
「また、うつ病から回復したことで、健康の有難さを実感することができました。」
うつ病で休学しているときの過ごし方 7つ
うつ病で休学しているときの過ごし方を7つ挙げておきます。
- 治療に専念する
- 自分の将来について考える
- やりたいことをする
- マイペースでゆったりと過ごす
- 規則正しい生活をる
- アルバイトをする
- デイケアを活用する
順にご説明します。
治療に専念する
休学の目的はうつ病を治すことですから、治療をしっかり行います。
休学することでストレスの原因から解放されると回復は早くなるでしょう。
ただ、通院と服薬は主治医のOKが出るまで続けることが必要ですよ。
うつ病は、良くなったと思って自己判断で薬を止めるとぶり返すことが多いと言われていますから主治医の意見に従ってくださいね。。
自分の将来について考える
休学中は時間がたっぷりとあります。
この機会に自分の将来についてじっくり考えてみましょう。
本当にやりたいことは何なのか、進みたい方向は何なのかを考えるいい機会です。
やりたいことをする
前からやってみたいと思っていたことがあるなら、チャンスです。
時間を自由に使えることは、在学中はもとより、社会人になれば余計になくなってます。
無理が無いようなら試してみましょう。
マイペースでゆったりと過ごす
まったりとした時を過ごすのも悪くありません。
ただ、怠惰にならないよう心がけましょう。
規則正しい生活をする
怠惰にならないようにと述べましたが、休学中も規則正しい生活をすることが大事です。
生活が不規則になると、自律神経が乱れます。
特にうつ病の治療では自律神経が美゛れないように規則正しい生活を送ることが鉄則と言えます。
アルバイトをする
うつ病で休学中は、引きこもりにならないよう注意が必要です。
引きこもると思考がマイナス方向に向かいがちです。
他にやることが無ければ、主治医に相談した上で、気分転換も兼ねてアルバイトをしてみることをおすすめします。
人との交流もうつ病からの回復に有効だからです。
もっとも、アルバイト先の人間関係を含めた環境にもよりますので、アルバイト先の選択は慎重に行う必要がありますが・・・。
デイケアを活用する
精神科のデイケアサービスというものがあります。
社会生活機能回復を目的としたサービスで、数人から数十人を集めてプログラムを提供するものです。
プログラムはリハビリだたり、ゲームだったり料理、工作などデイケアを提供する機関によってさまざまなものがあります。
通院している病院でも自分に適したデイケアを受けられるかも知れませんから、主治医に相談してみると良いてす。
おわりに
いかがでしたか ?
うつ病で休学するにあたっての準備として、奨学金はどうなるのか、就職への影響、さらに休学中の過ごし方についてお伝えしてきましたが参考になりましたでしょうか ?
ここでは触れていませんが、うつ病の場合は「自立支援」の制度を活用することができます。
精神科などの特定の病院での医療費の自己負担が1割になる支援制度で、区役所などの保健福祉課の窓口での手続きできます。
「自立支援」制度についてはこちらにまとめてありますので併せてご参照ください。
最後までお読みくださってありがとうございました。